「偏屈」ってどんな意味?
職場やプライベートなどで、「あの人は偏屈だ」と言っているのを耳にした経験がある人はいるのではないでしょうか。そもそも「偏屈」とは、どのようなことを指す言葉なのか、意味を解説します。

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性格や考えがひねくれていること
「偏屈」とは、ひねくれている性格や考えを指す言葉です。自分の本心を隠そうとしたり、意見を押し通そうとしたりなど、かたくなな態度を取ってしまう人に対して使われます。
また、偏屈という言葉には、偏ることを意味する「偏」と折り曲げることを意味する「屈」が含まれていることも特徴です。考えが偏っており態度がまっすぐではないため、人の話を素直に受け入れられない性格ともいえるでしょう。偏屈と言われる人は、基本的にネガティブな印象を持たれています。コミュニケーションがあまり上手ではない人を形容する場合に使われることも多いのです。
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「偏屈」の正しい使い方や例文
「偏屈」という言葉は、人物やその人の性質に対して使われることがほとんどです。具体的な例文を見ながら、正しい使い方をチェックしていきましょう。

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性格や考え方に対して使われる
「偏屈」という言葉は、人に対する評価として使われることがほとんどです。「偏屈な考え方」「偏屈な性格」のように、その人の考えや性質を表現する場合に使います。友人や同僚からの助言を聞き入れず自分の意見を貫く頑固な面がある人は、考え方が偏屈だと思われやすい傾向に。
また、反発してつい余計なことを言ってしまったり、高圧的な態度を取ってしまったりする人には「性格が偏屈」と表現する場合もあります。中には、自分を「偏屈者」だと自称する人も。人付き合いが得意でなく、協調性がないことを本人も自覚しており、自分の個性としてアピールしているのです。
「偏屈」の使い方を例文でチェック
「偏屈」は名詞としても形容動詞としても活用できる言葉で、後ろに名詞を付けて「偏屈男」などのように表現することも。他人に対して「偏屈者」と表現する場合は、悪口に近いニュアンスを持っています。人前で使うときには気をつけたい言葉です。たとえば、「偏屈な人だから周りから敬遠されている」は、気難しく近寄りがたい印象がある人を表しています。また、性質や考え方に対して使う場合は「私の母は考え方が偏屈だ」「父の偏屈な性格に悩んでいる」などと表現するとよいでしょう。
「偏屈」を違う言葉で言い換えると?
「偏屈」という言葉は、人の性質や考え方に対して用いられることが一般的です。似た意味を持つ表現や、言い換えができる類語を見ていきましょう。

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神経質で自我が強い人を表す「気難しい」
気難しい性格と聞くと、プライドが高く神経質な人が思い浮かぶのではないでしょうか?「気難しい」とは、我が強く扱いにくい、機嫌が取りにくいことを指す言葉です。また、機嫌が悪い様子を「気難しい顔」と表現する場合もあります。気難しい人とは、文字通り接するのが難しい人のため、周囲からネガティブなイメージを持たれがちです。人の話を素直に聞かず付き合いにくい人を表す点では、偏屈と意味が似ているといえるでしょう。
人とは反対の言動をする「へそ曲がり」
「へそ曲がり」とは、偏屈の類語としても知られている言葉です。ひねくれていて素直ではない様子を指しており、偏屈と共通した意味を持つ表現といえます。人の好意や親切を素直に受け取れなかったり、つい生意気なことを言ってしまう人は「へそ曲がりな性格」に当てはまるでしょう。本当はありがとうという感謝の気持ちを伝えたいのに、本心とは反対のことを口にしてしまうのです。
へそ曲がりな人は、あまのじゃくな性格でもあります。不器用なだけだったとしても、周りからは嫌なことを言う人だと思われてしまうかもしれません。また、へそ曲がりとほぼ同じ意味を持つ、「つむじ曲がり」という言葉も。どちらも偏屈の言い換えとして使えます。