「類は友を呼ぶ」とは?
「類は友を呼ぶ」とは、同じような考え方や趣味を持った人が自然と集まって仲間を作る、という意味のことわざです。近年では、略して「類友(るいとも)」と言われることもあります。会話の中でもよく使われる「類は友を呼ぶ」の本来の意味を見ていきましょう。
良くも悪くも捉えられる本来の意味
親しい友人や仲間を思い浮かべると、自分と何か共通していると感じる部分はありませんか?「類は友を呼ぶ」ということわざの通り、実際にお互いに共感できるものや通じる何かがあるからこそ親しくなっていることもあるのです。
たとえば、いつも明るく前向きな人の周りには、同じようにポジティブな人が集まります。一方で、普段から不平不満が多かったり人の悪口を言ったりする人の周りには、やはり同じようなタイプの人が集まります。つまり「類は友を呼ぶ」は、必ずしも良い意味で使われるわけではありません。良くも悪くも自分に似た人が自然と集まってくる、ということなのです。
例文・使い方
仕事の繋がりで仲良くなった人と飲みに行き、お互いに「お酒好き」であることが判明したら「類は友を呼ぶ、ですね」と、その場がさらに盛り上がったという経験をした人はいるのではないでしょうか。
また、ママ友とのお茶会中に趣味の話題になり、そこにいたメンバーから「それ知ってる」「私も興味あったの」と共感する声が多かったら、「やっぱり類は友を呼ぶんですね」と言うと、その場の雰囲気がさらに和むかもしれません。
本当に同じような人が集まる?
「類は友を呼ぶ」ということわざ通り、本当に同じような人が集まるようになっているのでしょうか。実際に周りを見渡して、その傾向を確かめてみましょう。
集まりやすい傾向がある
私たちは自分と共通点が多い人に対して親近感を抱きやすく、「この人ともっと話したい」「もっと仲良くなりたい」と積極的にコミュニケーションをとろうとします。反対に、あまり共通点を感じられない人に対しては興味を抱きにくく、自ら距離を縮めようとすることはなかなかありません。このような人間の心理から考えると共通点の多い人同士は共感できる物事が多いため、自然と集まりやすい傾向があるのです。同じような考え方や趣味を持っている人の方が「うんうん、わかる」「そうだよね」と共感し合える上、お互いを否定することも少ないため、自然と一緒にいることを選ぶのかもしれません。