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LIFESTYLE 四字熟語

2023.12.05

【五里霧中】の語源は中国の故事から。類語や言い換え表現・注意点は?

「五里霧中」の類語は「暗中模索」

「五里霧中」の類語は、四字熟語では「曖昧模糊」や「暗中模索」があります。そのほか「立ち往生」も「五里霧中」の類語の1つです。以下、それぞれの簡単な意味です。

曖昧模糊:あやふやなさま。ぼんやりしている状態で不明瞭なさま
暗中模索:手掛かりがなく、いろいろ試みること
立ち往生:その場から動けなくなっている状態

また、「不確実」や「手探りの状態」、「見通しが立たない」、「出口が見えない」、「展望が開けない状況」、「先が読めない」、「手詰まり」、「行き詰まり」なども「五里霧中」の類語だといわれています。「五里霧中」の類語は複数あるため、表現したい内容に合わせた言葉を選びましょう。

「五里霧中」を言い換える際の注意点

「五里霧中」をほかの言葉に言い換える際には、類語との意味の違いに注意する必要があります。たとえば、「暗中模索」はわからないなりに各方面から試してみるという動きを表現している言葉です。「曖昧模糊」は暗闇でよく見えなくてぼんやりしているさまを指し、「五里霧中」は霧のなかで物事がはっきりとせず策を立てられない状態を指します。

似ている言葉ではあるものの、「暗中模索」はどうにかしようともがいている様子という意味があることなど、それぞれに少しずつ違いがあります。言い換えをして表現のニュアンスが変わってしまわないように注意しましょう。

「五里霧中」の対義語は「一目瞭然」

「五里霧中」の対義語は「一目瞭然」です。全方位が霧のなかでどうしたらいいのかわからないという「五里霧中」とは反対に、「一目瞭然」はひと目見ただけでも物事がはっきりとわかるほどに、クリアなさまを指して使われています。

「瞭然」だけでも、はっきりしているさまという意味があります。「グラフを使ってデータを整理すると【一目瞭然】だった」などのように使いましょう。

「五里霧中」の意味を理解して正しく使おう

五里霧中」とは、広範囲な霧のなかにいるように、方向を失ってどうしたらいいのかまったくわからないという意味がある言葉です。意味を理解していないと、「霧」を「夢」と間違えて漢字変換してしまう場合があります。意味や語源を理解して、誤変換しないようにしましょう。

また、「五里霧中」の言い換えをしたい場合には類語との意味の微妙な違いも考慮してください。言葉の意味や語源、類語などをしっかりとチェックして、正しく使えるようになりましょう。

霧に包まれた森

写真・イラスト/(C) shutterstock.com

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