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LIFESTYLE雑学

2022.01.29

【五里霧中】には複数の意味があるって知ってた?

「五里霧中」とは方向がわからなくなることなどを指す言葉です。今回は、「五里霧中」の意味や語源となった故事、例文をご紹介します。類語や言い換えの際の注意点、対義語についても解説しているため、正しく言葉を理解したい方はぜひ参考にしてください。

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「五里霧中」の読み方や意味

「五里霧中」の読み方は、「ごりむちゅう」です。「五里霧中」には複数の意味があり、霧に包まれて方向がわからなくなってしまったことという意味のほかに、物事の判断がつかずどうしていいか迷っているという意味も持ち合わせています。さらに詳しい「五里霧中」の意味や、「五里霧中」の語源となった故事、間違いやすい漢字変換に注意することなどをチェックしていきましょう。

五里霧中

「五里霧中」とは方向を失うこと

【五里霧中(ごりむ‐ちゅう)】
《後漢の張楷が道術によって5里にわたる霧を起こしたという「後漢書」張楷伝の故事から》方向を失うこと。物事の判断がつかなくて、どうしていいか迷うこと。

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

「五里霧中」とは、広範囲の霧のなかで方向を失ってしまうことを指す言葉です。物事の様子がまったくわからず、方針を立てられなくなってしまったという意味や、どうしたらいいのかがわからなくて迷ってしまうことなどの意味で使われます。ほかにも、その状態で手探りのままでなんとか進もうとするさまを指すこともある言葉です。

「五里霧中」の語源となった故事

「五里霧中」の語源となった故事は、中国漢王朝の後期に関する歴史書の『後漢書(こうかんしょ)』で描かれた張楷(ちょうかい)という儒学者の話です。張楷はとても人嫌いで、よく「五里霧」という秘術を使って姿をくらましていたという故事が元になっているといわれています。つまり、「五里霧中」とは「五里霧の中」という表現の言葉なのです。

五里にわたる大規模な霧を作っていたという話ですが、「里」という長さの単位は時代によって基準が異なります。以前使われていた尺貫法で算出するとおよそ20kmの距離です。ただし、故事が日本に伝わった当時の単位で算出した場合は、およそ2.5kmの距離を指していると考えられています。

「五里霧中」の漢字変換に注意!

「五里霧中」を漢字変換する際に「霧」を「夢」と誤変換して「五里夢中」という間違いが多く見られます。正しくは「霧」なので、間違えないように注意しましょう。

「五里霧中」が「五里霧」と「中」で分かれていることを覚えられれば、「霧」を「夢」に誤変換することは減らせるでしょう。五里にわたって霧に包まれているようであるという言葉の意味からも、夢ではなくて霧が正しいと判断できます。

「五里霧中」の使い方や例文

「五里霧中」は「どうしようかな」くらいの軽い困惑ではなく、本当にわからなくて困っている状況に対して用いるのが正しい使い方です。また、過去に大変な時期があったことを表現したい場合にも使います。

以下の例文で、「五里霧中」の使い方を確認しましょう。

五里霧中

・夫が急に仕事を辞めてラーメン屋をやると言い出して、【五里霧中】のまま巻き込まれることになりました。
・会社で今までにやったことのないビジネスを開始することになり、【五里霧中】の状態で仕事を任されてしまった。
・父が突然倒れてしまい、急に跡を引き継ぐことになって、【五里霧中】のまま大変な日々を過ごしていました。
ずっと【五里霧中】の状況であったが、ようやく少しだけ解決に向けた糸口を見つけることができました。
・5年前に起きた事件の捜査がまったく進まず、真相は【五里霧中】の状態だ。

「五里霧中」の類語と対義語

「五里霧中」の類語と対義語は、以下のとおりです。

五里霧中

・類語は「暗中模索」
・対義語は「一目瞭然」

五里霧中」とその類語は、意味が完全に一致するわけではなく異なる部分があるため、類語を使って言い換えたい場合には注意が必要です。それでは、「五里霧中」の類語と対義語、言い換える際の注意点まで、それぞれ詳しくチェックしていきましょう。

「五里霧中」の類語は「暗中模索」

「五里霧中」の類語は、四字熟語では「曖昧模糊」や「暗中模索」があります。そのほか「立ち往生」も「五里霧中」の類語の1つです。以下、それぞれの簡単な意味です。

曖昧模糊:あやふやなさま。ぼんやりしている状態で不明瞭なさま
暗中模索:手掛かりがなく、いろいろ試みること
立ち往生:その場から動けなくなっている状態

また、「不確実」や「手探りの状態」、「見通しが立たない」、「出口が見えない」、「展望が開けない状況」、「先が読めない」、「手詰まり」、「行き詰まり」なども「五里霧中」の類語だといわれています。「五里霧中」の類語は複数あるため、表現したい内容に合わせた言葉を選びましょう。

「五里霧中」を言い換える際の注意点

「五里霧中」をほかの言葉に言い換える際には、類語との意味の違いに注意する必要があります。たとえば、「暗中模索」はわからないなりに各方面から試してみるという動きを表現している言葉です。「曖昧模糊」は暗闇でよく見えなくてぼんやりしているさまを指し、「五里霧中」は霧のなかで物事がはっきりとせず策を立てられない状態を指します。

似ている言葉ではあるものの、「暗中模索」はどうにかしようともがいている様子という意味があることなど、それぞれに少しずつ違いがあります。言い換えをして表現のニュアンスが変わってしまわないように注意しましょう。

「五里霧中」の対義語は「一目瞭然」

「五里霧中」の対義語は「一目瞭然」です。全方位が霧のなかでどうしたらいいのかわからないという「五里霧中」とは反対に、「一目瞭然」はひと目見ただけでも物事がはっきりとわかるほどに、クリアなさまを指して使われています。

「瞭然」だけでも、はっきりしているさまという意味があります。「グラフを使ってデータを整理すると【一目瞭然】だった」などのように使いましょう。

「五里霧中」の意味を理解して正しく使おう

五里霧中」とは、広範囲な霧のなかにいるように、方向を失ってどうしたらいいのかまったくわからないという意味がある言葉です。意味を理解していないと、「霧」を「夢」と間違えて漢字変換してしまう場合があります。意味や語源を理解して、誤変換しないようにしましょう。

五里霧中

また、「五里霧中」の言い換えをしたい場合には類語との意味の微妙な違いも考慮してください。言葉の意味や語源、類語などをしっかりとチェックして、正しく使えるようになりましょう。

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写真・イラスト/(C) shutterstock.com

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