「曖昧模糊」を使った例文
「曖昧模糊」を使った例文は、以下のとおりです。
・皆で集まって会議をおこなったものの、状況をはっきりと理解していないものばかりで、【曖昧模糊】な発言が多くなってしまった。
・あなたがなにも言ってくれないから、こちらは【曖昧模糊】とした状況のままでいます。
・取引先に新しい製品について営業しにいきましたが、【曖昧模糊】な返答をされました。
「曖昧模糊」の類語と対義語
「曖昧模糊」の類語と対義語は、以下のとおりです。
・曖昧模糊の類語は「雲煙模糊」など
・曖昧模糊の対義語は「明明白白」など
「曖昧模糊」の類語や対義語は、ここで例に挙げたもの以外にもさまざまな表現があります。「曖昧模糊」の類語や対義語として使用できる表現の例やそれぞれの言葉の意味、言い換えで注意したいポイントについて、さらに詳しくチェックしていきましょう。
「曖昧模糊」の類語は「雲煙模糊(うんえんもこ)」など
「曖昧模糊」の類語は「雲煙模糊」や「有耶無耶」などがあります。類語の例やそれぞれの言葉の意味と読み方は、以下のとおりです。
【雲煙模糊(うんえんもこ)】
雲や煙によって視界がぼんやりとしているさま。頭がもうろうとしている場合にも使われる。
【有耶無耶(うやむや)】
物事がどういうことなのかはっきりしないさま。思いわずらってしまい、胸がすっきりとしないこと。
言い換えで注意したいポイント
「曖昧模糊」と似たような意味を持つ類語ですが、ニュアンスが異なる部分もあるため、言い換えには注意が必要です。
たとえば、「雲煙模糊」は雲や煙によってぼんやりとするという意味を持つため、実際の視界もはっきりとしない状態を指します。また、薬などの影響で頭がぼんやりとしているケースにも使われる言葉です。
「有耶無耶」は「実際にあるのかないのか」という意味が含まれています。「有耶無耶」の「耶」の部分は漢文で使われている助字のひとつであり、疑問の意を表します。「有りや無しや」という意味となります。「有耶無耶」は「有耶無耶にする」と使うことが多く、意図的にはっきりしない状態にするというところが、意図的ではなく自然とそうなってしまった状態を指す「曖昧模糊」との違いです。
このように、言葉のニュアンスが異なる部分まで理解して、自分の伝えたいことをしっかりと表現できるようになりましょう。
「曖昧模糊」の対義語は「明明白白(めいめいはくはく)」など
反対に、「曖昧模糊」の対義語は「明明白白」などがあります。言葉の意味と読み方は、以下のとおりです。
【明明白白(めいめいはくはく)】
物事がとてもはっきりとしていて、少しの疑いもないこと。または、少しの疑いもないさまを意味する言葉。
「明明白白」とは、「明白」という言葉で使われるそれぞれの漢字を重ねることで、さらに意味を強めた表現です。「明明白白たる論理」などのように、疑う余地がないことに対して使われます。
「曖昧模糊」の意味を理解して正しく使おう
「曖昧模糊」とは物事の内容や意味などがあやふやで、ぼんやりしているさまを表現する言葉です。返答があいまいだったときや恋愛で相手がどう思っているのかわからないときなど、はっきりしない状況のときに使われます。
「曖昧模糊」の類語は「雲煙模糊」や「有耶無耶」などがありますが、それぞれでニュアンスが異なる部分もあるため注意が必要です。言い換えで注意したいポイントもチェックすると、自分の表現したい内容がより正確に伝えられるようになります。
言葉の持つ意味や類語、対義語などをまとめて確認し、言葉を正しく使えるようになりましょう。
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