「際疾い」は悪い事態になりそうな危険な状態のこと
「際疾い」とは悪い事態になりそうなギリギリの状態を意味します。つまり、一歩間違えれば取返しのつかない事態になっていたかもしれないといった状況のことです。
社会問題を題材として取り扱っている映画作品などでは、その危険性の高さから「際疾いテーマ」という表現もなされます。また「際疾い衣装」などのように卑猥になりかねないような状態の時にも使用されます。
「際疾い」の意味を理解したうえで、ここでは「際疾い」の読み方や類語について紹介します。
「際疾い」の読み方は「きわどい」
「際疾い」の読み方は「きわどい」です。一般的には「きわどい」や「際どい」といったように使用されることが多く、「際疾い」という表記に馴染みのない方も多いかもしれません。
事実、検索エンジンなどで「きわどい」と打ち込むと、予測変換には「きわどい」「際どい」「キワドイ」としか表示されない点からも「際疾い」の使用頻度が低いことが伺えます。
「際疾い」の類語は「不穏」
「際疾い」の類語に「不穏」が挙げられます。「不穏」の読み方は「ふおん」で、穏やかではない状態や状況が安定しておらず危険な状態を意味し、「不穏な空気」や「不穏な動き」といったように使用されます。
そのほかの類語としては「険悪」「危険」などがあります。これら類語を覚えておくことで表現の幅を広げられます。この機会にぜひ覚えてみてください。
「際疾い」を使った3つの例文
ここでは「際疾い」を使った3つの例文を紹介します。前述のとおり「際疾い」は悪い事態になりそうな危険な状態だったり、あと少しで卑猥になりかねないような状態だったりする時に使用される言葉です。
普段何気なく「際疾い」という言葉を使っていても、ニュアンスでしか理解していないという方も多いでしょう。そこで「際疾い」を使った例文を通じて、理解を深めてみてください。
卑猥になりかねない状態を指す
「卑猥になりかねない状態」に関連した例文は次の3つです。
・パーティに出かける彼女が胸元を強調し、背中も大きく開いた【際疾い】ドレスを着用していて非常に心配だ。
・ファミリープールにもかかわらず、【際疾い】水着を着ている女性がいる。
・上司のやや【際疾い】発言を繰り返すので困る。
「際疾い」は例文のように、卑猥になりかねない容姿や発言などに対して利用できます。
状況や判定を指す
「状況・判定」に関連した例文は次の3つです。
・【際疾い】ところだったがなんとか終電に間に合った。
・非常に【際疾い】プレイだったがアウトと判定されたので、審判団にリクエストを要求した。
・相手の投手が、かなり【際疾い】球を投げてきた。
これらのように「際疾い」は、悪い事態になりかねないギリギリの状況や判断の表現に利用できます。