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LIFESTYLE雑学

2022.02.19

劇的に変化する時代を表す【疾風怒濤】←なんと読む?

「疾風怒濤」とは、激しい風と荒れ狂う波の様子を表す言葉です。転じて、激しく変化する時代という意味でも使われます。本記事では、「疾風怒濤」の語源や正しい使い方について説明し、例文やよく似た言葉、対義語についてご紹介します。

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「疾風怒濤」の意味とは?

「疾風怒濤」とは「しっぷうどとう」と読みます。激しい風や荒れ狂う波という意味があり、時代が激しく変化することの形容として使われることが多い言葉です。

疾風怒濤

また、18世紀後半にドイツで起こった文学革新運動である「シュトルム‐ウント‐ドラング」を訳した言葉でもあり、言葉の由来とされています。

【疾風怒濤】
1 激しく吹く風と、激しく打ち寄せる大波。
2 シュトゥルム‐ウント‐ドラング

(引用〈小学舘 デジタル大辞泉〉より)

ここでは、「疾風怒濤」の語源や意味についてご紹介しましょう。

言葉の由来はドイツの文学運動

「疾風怒濤」の由来は、18世紀後半にドイツで文学者であるゲーテを中心に展開された文学革新運動にあるとされています。この運動により、ドイツは激しく時代が変化しました。

この時代を「シュトゥルム・ウント・ドラング」といい、「疾風怒濤」と訳されて、同じように激しく変化するものの例えとして使われるようになったのです。

時代や勢いのあるものを表現する

疾風怒濤」は、時代が変化していく様子を表現する場面で使われます。特に、歴史や政治情勢の転換期、企業の変革期などを表して使われることが多い言葉です。

歴史では幕末から明治維新にかけてを「疾風怒濤の時代」と表現することもあり、変化の激しい思春期や青年期を指して「疾風怒濤の時代」と呼ぶ場合もあります。

変化に限らず、勢いのあるものを表現する言葉としても使われる言葉です。「疾風怒濤のような荒れ模様」「疾風怒濤のように問題が起こる」というように激しさや勢いの強さを表すこともあり、使用範囲の広い言葉といえるでしょう。

「疾風怒濤」の例文

「疾風怒濤」をどのように使うのか、例文を見て確認しておきましょう。

疾風怒濤

・我が社は経営陣が一新され、【疾風怒濤】の時代に入った。
今年も【疾風怒濤】のような1年になりそうだ。
・かつての【疾風怒濤】のような毎日が嘘のように、今は穏やかな生活を送っている。
・台風が接近し、海は【疾風怒濤】の状況になっている。
・思い起こせば、20代が最も【疾風怒濤】の時代だった。
・試合の後半は【疾風怒濤】のごとく反撃が行われ、見事逆転勝利を収めた。
・誰もが変化を求めており、今後は【疾風怒濤】の時代が続くだろう
・一つのことが解決しても、また新たに【疾風怒濤】のような問題が押し寄せてきた。

「疾風怒濤」の類語

疾風怒濤」にはよく似た言葉が複数あります。類語としては「電光石火」、「疾風迅雷」、「獅子奮迅」などがあげられ、「疾風怒濤」の類語ではあるもののそれぞれ若干ニュアンスが異なるのが特徴です。

「疾風怒濤」と合わせて類語を覚えておけば、シーンに応じて適切な表現を使うことができます。それぞれの言葉の意味について、詳しく確認していきましょう。

疾風怒濤

【類語1】電光石火(でんこうせっか)

「電光石火」とは、稲妻の光などで出る火という意味です。転じて、動きが素早いことの例えに使われます。

電光」は雷の光を意味し、「石火」は石などを打ち付けたときに出る火花のことです。どちらも一瞬光るものであることから、一瞬のような非常に短い時間という意味もあります。

【例文】
・彼はその知らせを聞くと、【電光石火】のごとく走り去ってしまった。

【類語2】疾風迅雷(しっぷうじんらい)

「疾風迅雷」は、速い風と激しい雷という意味です。これから転じて、行動が素早く激しいことを表しています。「疾風怒濤」と似たような四字熟語に見えますが、「疾風迅雷」は中国の故事が由来で、語源はまったく異なるものです。

「疾風怒濤」は変化や勢いが激しいことを表しますが、「疾風迅雷」は行動が迅速であることの例えとして使うことが多い言葉です。

【例文】
【疾風迅雷】の勢いで仕事をこなし、納期に間に合わせた。

【類語3】獅子奮迅(ししふんじん)

獅子奮迅」とは、獅子が奮い立って猛進するほどの激しい勢いという意味です。そのような猛烈な勢いで活動することも表しています。「獅子」はライオンのことで、「奮迅」は激しく奮い立つ様子です。

激しい勢いという点で「疾風怒濤」と似ていますが、「疾風怒濤」は物事の様子が激しいことを表すのに対し、「獅子奮迅」は激しい勢いで物事に取り組んでいる様子を表現しています。

【例文】
彼女は【獅子奮迅】の勢いで勉強し、難関校に合格した。

「疾風怒濤」の対義語

疾風怒濤」には対義語もあります。「春風駘蕩」や「悠々閑々」などで、いずれもゆったりと穏やかな様子を表します。激しく勢いのある様子を意味する「疾風怒濤」とは、正反対の言葉です。

疾風怒濤

「疾風」と「春風」など、文字を見てもまったく異なる意味合いと感じるでしょう。対義語を見れば、「疾風怒濤」のニュアンスをより深く理解できます。

ここでは、「疾風怒濤」と反対の意味を持つ2つの言葉をご紹介します。

【対義語1】春風駘蕩(しゅんぷうたいとう)

「春風駘蕩」とは、春の景色のような、のどかな様子を表す言葉です。人の態度や性格、場所の雰囲気などがのんびりしていることの例えに使われます。「春風」は春の気持ちよく吹く風のことで、「駘蕩」とはのどかという意味です。

主に、景色や人柄などを表す言葉として用いられます。

【例文】
彼女は【順風駘蕩】とした人柄で、皆から好かれている。

【対義語2】悠々閑々(ゆうゆうかんかん)

「悠々閑々」とは、ゆったりと気長に構えている様子を表す言葉です。

「悠々」はのんびりしている様子、「閑閑」は静かで落ち着いている状態を表します。似ている言葉を組み合わせることでより意味が強調されており、激しさや勢いを表す「疾風怒濤」とは対極にある言葉です。

【例文】
・現役時代は多忙に働いていたが、定年後は【悠々閑々】とした生活を送っている。

「疾風怒濤」は勢いのあるものに例えられる

「疾風怒濤」は激しい風や荒れた波を表し、転じて激しい変化や勢いのあるものに対して使われる言葉です。変化の激しい時代や時期を表す場合によく使われ、「疾風怒濤の時代」「疾風怒濤のごとく」といった使い方をすることが多いでしょう。

疾風怒濤

「疾風怒濤」の類語や対義語も多く、合わせて覚えておけば、使い分けにより豊かな表現ができます。記事も参考にしながら、「疾風怒濤」について理解を深めておきましょう。

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