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2022.02.24

【昔取った杵柄】ってどういう意味?|知っておきたいことわざ

「昔取った杵柄」とは若いころなどに身につけた技能のことを指す言葉です。今回は「昔取った杵柄」のさらに詳しい意味や由来、類語、対義語をご紹介します。悪い意味でも使う場合や一般的な使い方、例文も解説しているため、正しく言葉を理解して使いたい方はぜひ参考にしてください。

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「昔取った杵柄」の読み方や意味、由来

「昔取った杵柄」の読み方は、「むかしとったきねづか」です。「杵柄」とはお餅を作るときに使う「杵」の、手で握る棒状の「柄」の部分です。

昔取った杵柄

「昔取った杵柄」とは、過去に身につけていた技能のことを指します。はじめに、「昔取った杵柄」のさらに詳しい意味や、語源・由来となったものについてチェックしていきましょう。

「昔取った杵柄」とは過去に身につけた技能のこと

【昔(むかし)取った杵柄(きねづか)】
過去に鍛えた腕前。若いころに身につけた技能。「―で、泳ぎ方に無理がない」

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

「昔取った杵柄」とは若いころに身につけた技能のことを指します。過去鍛えた腕前が、今でも衰えていないという意味があることわざです。

自らに対して「昔取った杵柄だ」と使うときは謙遜の意味ですが、相手に対して「昔取った杵柄ですね」と使うときは相手を持ち上げる意味で使われます。

「昔操った杵柄」という表記もありますが、あまり使われていません。一般的に使われている「昔取った杵柄」という漢字表記で覚えるといいでしょう。

「昔取った杵柄」の語源・由来

「昔取った杵柄」の語源となったものは、いろはかるたです。京都周辺の地方で親しまれている「上方いろはかるた」のうちの一句が語源だといわれます。

その言葉ができる由来となったものは、餅つきの様子です。餅つきでは、杵の柄を持って餅をつく人とこねる人とでテンポを合わせる必要があります。またタイミングを見計らって、餅が杵につかないように水分を供給することも重要です。

餅つきとはタイミングが取りづらく難しいものですが、経験者は年をとっても上手に餅つきができます。このことから、「昔取った杵柄」という言葉ができました。

「昔取った杵柄」の使い方と例文

スムーズに使えるようになるために、「昔取った杵柄」の使い方を例文とあわせてチェックしていきましょう。「昔取った杵柄」とは、相手を褒めるときや自分のことを謙遜するときに使用する言葉です。

昔取った杵柄

基本的に悪い意味では使われませんが、目上の人に対して使う場合には注意が必要です。それぞれ確認していきましょう。

褒めるときや謙遜するときに使用

「昔取った杵柄」とは二種類の使い方をすることわざです。褒め言葉として「昔取った杵柄」を使う場合の例文は、以下のとおりです。

やっぱりお母さんはスケートが上手だ。まさに【昔取った杵柄】だね。

このように、昔磨いていた腕前が今でも衰えていない場合に相手を褒める意味合いで使います。また、見てすぐに経験者だとわかるような場合にも使われます。

謙遜するときの例文は以下のとおりです。

中学の部活でやっていたので、【昔取った杵柄】といったところですね。

このように、自慢するわけではなく経験があることについて相手に伝えるときに使います。

「昔取った杵柄」は悪い意味では使わない

昔取った杵柄」とは、悪い意味では使わない言葉です。そのことは、由来となった餅つきの様子に悪い意味が含まれていないことからも理解できるでしょう。

「昔取った杵柄」を悪い意味として使うことは誤用となるため、注意が必要です。たとえば、「君は小さいころからミスばかりだね。またミスしたのも昔取った杵柄かな」などと、相手を悪くいうときに使うのは間違いです。

目上の人相手には注意が必要

先述のとおり、「昔取った杵柄」とは相手に対して褒め言葉として使うことわざです。そのため目上の人を持ち上げる意味で使いたくなる言葉ですが、自分より目上の人に使うのはなるべく控えたほうがいいでしょう。相手が年下の人から評価されていると感じ、嫌な気持ちになる可能性もあるからです。

「昔取った杵柄」の類語と対義語

「昔取った杵柄」と同様の意味を持つ類語や反対の意味を持つ対義語は、以下のとおりです。

・類語は「亀の甲より年の劫」など
・対義語は「年は争えない」など

昔取った杵柄

例に挙げたもの以外にも、「昔取った杵柄」には複数の類語や対義語があります。それぞれの言葉の意味や読み方もあわせてチェックして、ボキャブラリーを増やしましょう。

類語は「亀の甲より年の劫」など

「昔取った杵柄」の類語には、「亀の甲より年の劫」や「昔の勘を取り戻す」などがあります。それぞれの意味と読み方は以下のとおりです。

【類語1】亀の甲より年の劫(かめのこうよりとしのこう)

長年の経験は貴重なものだということ。

【類語2】昔の勘を取り戻す(むかしのかんをとりもどす)

かつて習得した技術を再度取り戻すこと。

【類語3】年季が入る(ねんきがはいる)

長い間の経験により、確かな腕を持っていること。

対義語は「年は争えない」など

「昔取った杵柄」の対義語は「年は争えない」や「昔千里も今一里」などがあります。それぞれの意味と読み方は以下のとおりです。

【対義語1】年は争えない(としはあらそえない)

老いてくると、体の衰えには勝てないこと。

【対義語2】昔千里も今一里(むかしせんりもいまいちり)

どんなに優れた能力を持つ者でも、年を取れば人並み以下になってしまうこと。

【対義語3】麒麟も老いては駑馬に劣る(きりんもおいてはどばにおとる)

いかに優れた人であっても、老いていけば普通の人にも劣るということ。

まとめ

「昔取った杵柄」とは、若いころに鍛えた腕前が今でも衰えていないという意味のことわざです。自分に対して使うケースと相手に対して使うケースとで異なる意味を持ちます。

昔取った杵柄

相手に対して使うときは褒め言葉ではあるものの、目下の人に評価されることを嫌う人もいるため、目上の人に対しては使わない方が無難です。

「昔取った杵柄」が持つ意味やその言葉ができた背景、類語、対義語などをまとめて確認し、正しく使えるようになりましょう。

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