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2022.02.27

【和を以て貴しとなす】とはどういう意味?

「和を以て貴しとなす」とは、協調や協和を大切にする考え方の言葉です。今回は和を以て貴しとなすの読み方や意味、同じ意味で使える四字熟語をご紹介します。さらに、語源となった聖徳太子の「十七条憲法」の考え方まで解説しているため、詳しい知識を取り入れたい方はぜひ参考にしてください。

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「和を以て貴しとなす」の意味・考え方

「和を以て貴しとなす」の読み方は「わをもってとうとしとなす」です。また、貴しの部分を「たっとし」と読む場合もあり、2つの読み方を持つ言葉です。「和を以て貴しとなす」の意味や考え方は、「あまり怒らず、和を大切にすること」と「しっかりと話し合いをおこなうこと」の2つがあります。

和を以て貴しとなす

まずはじめに、「和を以て貴しとなす」の意味や考え方、異なる表記方法についてなどをチェックしていきましょう。

あまり怒らず、和を大切にすること

「和を以て貴しとなす」の1つ目の意味は、「なにをするにしても、あまり怒らずに和を大切にすることが重要である」というものです。「和を以て貴しとなす」は、「みんなが相手を尊重しあい、認めあって協調することがなによりも尊いものだ」という意味です。だれかに失敗や間違いがあったとしても、その過失を怒ってはならず、協力・協調・協和が大事だとされています。

しっかりと話し合いをおこなうこと

「和を以て貴しとなす」の2つ目の意味は、「しっかりと話し合いをおこなうこと」です。「争いを避けるだけが和を大切にすることではなく、安易に妥協をせずにお互いに納得できるまでしっかり議論するべきである」という考え方も含まれています。

この場合でいう「和」とは、ほかと調子を合わせる「同調」ではなく、互いに尊重しつつ調和していこうとする「協調」が重要だという考え方です。体裁を取り繕うのではなく、不満はお互いに伝えて理解しあうことを伝えたいときなどに使いましょう。

「和をもって尊しとなす」でも同じ意味

「和を以て貴しとなす」という表現には、「貴し」の部分を「尊し」へと変えた表記もあります。「尊し」という漢字を使用する書き方であっても、同じ意味として使える言葉です。どちらでも間違いではないですが、もともとの語源となったものの表記が「貴し」だったため、「和を以て貴しとなす」と表記したほうがよいだろうといわれています。

同じ意味の四字熟語「以和為貴」も

「和を以て貴しとなす」と同じ意味で使える言葉には、四字熟語である「以和為貴」もあります。「以〇為〇」という書き方は、「〇とは〇だと思う」という意味です。

なお、この「以和為貴」とは、「和を以て貴しとなす」という言葉の語源となったものの一部が原文のままで四字熟語として使われています。「和を以て貴しとなす」の語源については、詳しくは後述します。

「和を以て貴しとなす」の使い方と例文

「和を以て貴しとなす」をスムーズに正しく使えるようになるよう、例文を確認しながら使い方をチェックしていきましょう。「和を以て貴しとなす」とは、「争いを避けて和を大切にすることが重要だ」という使い方と「しっかりと話し合いをおこなおう」という使い方の2種類があります。それぞれの使い方の例は、以下のとおりです。

和を以て貴しとなす

【争いを避けて和を大切にしようという使い方の例文】
【和を以て貴しとなす】の心を大切にして、みんな仲よくしよう。
・人の悪口はあまり言ってはいけないよ。【和を以て貴しとなす】と考えよう。

【しっかりと話し合いをおこなおうという使い方の例文】
相手の意見ももっと聞いてみよう。【和を以て貴しとなす】の精神が大事だよ。
・【和を以て貴しとなす】というし、最後まで話し合おう。
・会議では【和を以て貴しとなす】の精神で意見をいい合うことにしよう

このように、「和を以て貴しとなす」とは複数の使い方ができる言葉です。例に挙げた使い方と例文を参考にして、ビジネスシーンなどでも使えるようになりましょう。

「和を以て貴しとなす」の語源とは?

「和を以て貴しとなす」の語源となったものは、聖徳太子の「十七条憲法」だといわれています。また、そもそも「和を以て貴しとなす」で使われているような考え方の由来となったものは、儒教思想や論語であると考えられています。言葉の背景を知って「和を以て貴しとなす」を深く理解できるように、それぞれの内容を詳しくチェックしていきましょう。

和を以て貴しとなす

聖徳太子の「十七条憲法」が語源

「和を以て貴しとなす」の語源は、604年に聖徳太子が制定した「十七条憲法」の第一条にある文章です。十七条憲法は役人たちの心構えが定められています。十七条憲法には、「あまり怒らないこと」、「他人を恨んだり妬んだりしないこと」などの道徳で教わるようなことが書かれているというのが特徴です。

<和を以て貴しとなすの語源となった文章>

原文:一曰。以和爲貴、無忤爲宗。

現代語訳:一に言う。和をなによりも大切なものとして、いさかいを起こさないことを根本としなさい。

由来は儒教思想や論語

「和を以て貴しとなす」という考え方の由来となったものは、儒教思想や論語です。十七条憲法に載っていた「和を以て貴しとなす」という言葉は論語にも書かれています

儒教思想とは、紀元前5世紀頃に孔子が確立した思想のことです。論語は、孔子の没後に孔子の話していた内容を儒家の一派が編集したもので、孔子と弟子とが対話していたときの形式で書かれています。

「和を以て貴しとなす」の言葉自体は論語にもあったものの、論語と聖徳太子とでは、「和」に対する捉え方が違います。論語では「世の中の秩序や上下関係などが正しく機能するために、皆で仲良くしなければならない」という意味で書かれていますが、聖徳太子が掲げた言葉には条件付けがなく、ただ和が重要であると書かれているのがそれぞれの違いです。

まとめ

「和を以て貴しとなす」の意味や考え方には、「あまり怒らず、和を大切にすること」と「しっかりと話し合うこと」の2つがあります。四字熟語の「以和為貴」も同じ意味で使える言葉です。これらは聖徳太子の十七条憲法が語源となっており、和を重んじる思想によって政治的な混乱を鎮めようとした言葉でした。

和を以て貴しとなす

「和を以て貴しとなす」が持つ意味やその言葉ができた背景などを確認し、正しく使えるようになりましょう。

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