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2022.01.31

「傀儡」の意味や読み方とは? 由来や使い方、類語・対義語、英語表現を紹介

「傀儡」はあやつり人形を表す言葉で、派生して「自分の意志がなく、他人の言いなりになっている人」という意味で使われるようになりました。今回は「傀儡」の読み方や意味、例文を詳しく解説します。

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「傀儡」の意味や読み方とは?

皆さんは「傀儡」という文字をどう読みますか? 今回は「傀儡」の意味や由来、類語・対義語などをまとめて紹介します。

傀儡

意味や読み方

傀儡」は、「かいらい」と読みます。意味は以下の通りです。

1 あやつり人形。くぐつ。でく。2 自分の意志や主義を表さず、他人の言いなりに動いて利用されている者。でくの坊。(<小学館デジタル大辞泉>より)

「傀儡」は、元々あやつり人形のことを指す言葉です。人間が後ろから操作するパペットやマリオネット、日本では文楽の人形などが当てはまるでしょう。これらの人形を操る人のことを「傀儡師(かいらいし・くぐつし)」と呼びます。

あやつり人形は、自分で動くことができず、人間の力によって自由自在に動き、命が吹き込まれます。このような姿から、2つ目の意味である「自分の意志がなく、他人の言いなりになっている人」を指すようにもなりました。無力で、他人にとって都合のいい存在というようなニュアンスがあるので、あまり良い意味では使われません。

ちなみに「」という文字には「大きい、もののけ」という意味、「」には「ぼろぼろになる。疲れたさま」という意味があります。

由来

「傀儡」の由来ははっきりしていません。語源は中国や朝鮮にあるようですが、古代中国でも「傀儡」は「あやつり人形」のことを指していたと考えられています。一方日本では、平安時代以降、木で作った人形を操る芸人が存在していました。

人形を操ることを生業とし、日本中を旅しながら歩いたといわれています。日本では「くぐつ」と呼ばれていたその人形に、やがて中国から入ってきた「傀儡」という漢字を当てはめたそう。そこから「傀儡」には、「かいらい」と「くぐつ」の読み方ができたといわれています。

使い方を例文でチェック!

「傀儡」は、「あやつり人形」「傀儡国家」「傀儡政権」という大きく分けて3種類の使い方があります。例文をチェックしていきましょう。

傀儡

1:彼は社長の言いなりでまるで傀儡のようだ

「傀儡」は元々は「あやつり人形」や「人形を操る職人」のことを指す言葉です。しかし、現在会話の中で使われる場合は、2つ目の意味である「他人の手先となって利用される人」という意味で用いることが多いでしょう。自分の意志がなく、ただ相手に従う人のことを「まるで人形のようだ」と揶揄している響きがあります。

2:終戦後、この国は他国から利用される傀儡国家となった

「傀儡」は、国家や政権など政治的な場面でも使われる言葉です。特に戦後は、負けた国は国としての形は留めていても、政治的な決定権は勝利した他国が保有するというケースもありました。そのようなことから、他国に都合よく利用されてしまう国家を「傀儡国家」と呼ぶようになったのかもしれません。

3:実際には何の権限も持たないなんて傀儡政権もいいとこだ

「傀儡政権」とは、他国の意のままに操られている政権のことです。表向きは独立した政権であっても、実際には他国に権力を握られているような状態のことをいいます。

類語や言い換え表現とは?

「傀儡」には、馴染みのある言葉から、現代ではあまり使われない表現まで、様々な類語があります。さっそく見ていきましょう。

傀儡意味類語

1:木偶の坊

木偶の坊」は、「でくのぼう」と読みます。現代ではあまり使うことのない表現かもしれません。正しい意味を辞書で調べてみると、以下の通りです。

1 人形。あやつり人形。でく。2 役に立たない人。気のきかない人。人のいいなりになっている人。また、そのような人をののしっていう語。(<小学館 デジタル大辞泉>より)

「傀儡」のように「あやつり人形」という意味と、「人の言いなりになっている人」という意味があります。「傀儡」は、支配者や権力者のしもべとなっているような人のことを指しますが、「木偶の坊」は単に、気の利かない人のことを表すことも。「木偶」とは元々「木彫りの人形」のことで、古代中国では副葬品として作られていた歴史があります。

《例文》
・親方は何でも失敗する弟子の姿を見て、この木偶の坊めとののしった。
・父親は長男がまるで気の利かない木偶の坊であることを嘆いていた。

2:手下

手下」は、「てした」または「てか」と読みます。映画や漫画の中では「〜の手下になる」というようによく使われるため、なじみがある人もいるでしょう。意味は以下の通りです。

ある人の支配下にある者。配下。部下。(<小学館デジタル大辞泉>より)

権力者や実力者などの下に仕えている人のことを「手下」といいます。「傀儡」は、自分自身になんの考えもなく従っているようなニュアンスがありますが、「手下」は支配者への尊敬や恐怖心、はたまたいずれ反旗を翻すためにあえて「手下」になっている可能性もあります。その点が「傀儡」との違いといえそうです。

《例文》
・親分はたくさんの手下を従えていた。
・今日からその集団の手下となった。

3:唯々諾諾

唯々諾諾」の読み方は、「いいだくだく」です。「唯々諾々」「唯唯諾諾」と書くこともあります。意味を見ていきましょう。

少しも逆らわずに他人の言いなりになるさま。(<小学館デジタル大辞泉>より)

「唯々諾諾」は、他人の言いなりになるという意味です。たとえ、上司や上の立場の人から理不尽な命令をされたとしても、少しも反抗することなく従う様子を表します。

社会人になれば、自分の言いたいことをグッと堪えて、他人の意見に従うような場面もあるでしょう。これは、社会生活をスムーズに送る上で、ある意味必要なことであるともいえますね。

しかし「唯々諾諾」は、自分の意見があるけれどもあえて他人に従うのではなく、そもそも自分の主義主張がなく、盲目的に付き従うさまを表す言葉です。

《例文》
・彼女は唯々諾諾として命令に従っている。
・父の言うことに唯々諾諾として逆らわないのが母の性格だ。

対義語とは?

続いて「傀儡」の対義語を見ていきましょう。

傀儡

1:不承不承

不承不承」とは、「ふしょうぶしょう」と読みます。意味は以下の通りです。

気が進まないままにするさま。いやいや。しぶしぶ。(<小学館デジタル大辞泉>より)

操られて言いなりになるのではなく、気が進まない感情を抱えながら嫌々承諾する時に「不承不承」は使われます。何かをお願いされた時に、少し苦い顔をしながら受け入れるようなニュアンスです。結果としては、いわれた通りにするけれども、ささやかながら反抗の気持ちを表すところがポイントですね。

《例文》
・彼は不承不承に仕事を引き受けた。
・部下は不承不承な態度を示したが、最後まで業務を全うした。

2:進取果敢

進取果敢」とは、「しんしゅかかん」と読みます。意味は、「自ら進んで物事に取り組み、決断力に優れていること」です。積極的に仕事や物事に取り組み、なおかつ決断力もある人は、「傀儡」とは程遠い性格といえます。頼り甲斐があり、リーダーシップがある人に対して使われることが多い言葉です。

《例文》
・彼の性格は一言でいえば、進取果敢。チームのなかでリーダーシップを発揮した。
・先輩の進取果敢な姿に憧れている。

3:是々非々

是々非々」は、「ぜぜひひ」と読みます。意味は以下の通りです。

よいことはよい、悪いことは悪いと公平な立場で判断すること。(<小学館デジタル大辞泉>より)

自分で物事の善悪を判断することを「是々非々」といいます。権力者や黒幕に操られて自分の意志で判断することができない「傀儡」とは対照的ですね。日常会話の中では、「是々非々で臨む」「是々非々で対処する」というように表現します。

「道理にかなっていること」を指す「是」と、「道理に反すること」を指す「非」という正反対の意味を持つ言葉を組み合わせた四字熟語です。

《例文》
・彼女は是々非々の姿勢を貫いて、仲間から信頼された。
・今日の会議は、是々非々で議論をお願いします。

英語表現とは?

「傀儡」を英語で表すと「papetto」です。「あやつり人形」や「指人形」という意味があります。このことから「傀儡」と同じような「人の手先」と表現することもできる言葉です。

最後に

「傀儡」の意味や使い方、類語などを解説してきました。 「傀儡」は、元々「あやつり人形」という意味であったものが、やがて人形のように意思を持たないものというニュアンスで使われるようになりました。誰かの言いなりになるのではなく、自分の主義主張を持って行動したいものです。

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