赤ちゃん返りとは?
「赤ちゃん返り」という言葉を聞いたことがあっても、どのようなことを指すのかよく分からない人は多いものです。下の子が生まれてから起きることと捉えている人もいることでしょう。
また、赤ちゃん返りが始まると、いつまで続くのかが気になるところ。まずは、言葉の意味と期間について紹介します。
赤ちゃんに戻ったような行動を取ること
「赤ちゃん返り」とは、子どもが自分でできていたことができなくなり、赤ちゃんだったときのような行動を取ることを指します。
年齢にそぐわない振る舞いをすることから「わがまま」「悪いこと」と思う人もいるかもしれません。しかし、実際には子どもが自己肯定感を得るためで、成長に必要なこととされています。
赤ちゃん返りが起こるタイミングは、弟や妹ができたことがきっかけになるケースが少なくありませんが、きょうだいがいなくても起こることがあります。
赤ちゃん返りはいつからいつまで?
「赤ちゃん返り」が始まる年齢は、2~3歳頃が多いといわれています。しかし、家庭環境などによっては小学生になってから始まることもあり、「この時期から赤ちゃん返りが起こる」と一概にはいえません。
期間についてもさまざまで、平均では5.3か月といわれていますが、1か月未満~1年以上続く場合もあります。「赤ちゃん返り」が全くないケースや、何度もぶり返すケースなどもあるようです。
人によって受け取り方や感じ方は異なるため、明確にいつからいつまでと限定するのは難しいといえます。
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赤ちゃん返りをしているときの行動
どのような振る舞いが見られるのか知っておくと、パパママが対応に戸惑ったり悩むことが減るでしょう。個人差がありますが、ここでは主な行動を紹介します。
できていたことができなくなる
よく見られる行動の一つが、「できていたことができなくなる」というものです。
例えば、1人で寝られるようになったのに寝かしつけが必要になったり、トイレトレーニングが終わったのに、またおむつが必要になったりなどです。また、頻繁に夜泣きをして目を覚ますことや、急におねしょをするようになるなど、子どもの意思とは関係なく起こることもあります。
親の関心を引きたいがための行動としては、着替えや歯磨きなど1人でできるのに、「ママやって」とせがんでくるなどです。下の子のまねをして、おっぱいをせがんだり、ベビーカーに乗りたがったりするケースもあります。
急に甘えん坊になる
急に甘えん坊になる傾向も。抱っこやおんぶをせがんだり、どこへ行くにもついてきたりなどが挙げられます。
中には「ママと一緒にいたい」と、幼稚園に行きたがらない子どももいるようです。おっぱいをほしがる、1人で寝られるのに一緒に寝たがるなども含まれます。
下の子がいる家庭では、頻繁にかまってほしがったり、スキンシップを求められたりすると、負担に感じてしまうこともあるでしょう。しかし、「もうお姉さんなんだから」と諭そうとすると、余計にせがんでくることもあります。