反抗的な態度を取る
反抗的な態度を取って、パパやママを困らせることも少なくありません。「おもちゃを片付けて」「歯磨きをしよう」などと言っても素直に聞いてくれなくなったり、単に言うことを聞かないだけでなく言い返してくるケースもあります。
また、下の子やパパママに対してたたく・つねるなどの暴力をふるうことも。おもちゃを投げる・たたくなど物に八つ当たりする場合もあるでしょう。
パパママの気を引きたいがために、反抗的かつ暴力的な態度を取って、下の子の世話をわざと邪魔するケースも珍しくないようです。
赤ちゃん返りが起こる原因
上記のような行動を取る原因には、どのようなことが考えられるのでしょうか。理由を知ると、子どもの気持ちが理解しやすくなるでしょう。
下の子への嫉妬や愛情確認
下の子が生まれると、どうしても下の子に費やす時間が増え、上の子への対応が疎かになりがちです。すると、上の子は「下の子ばかり可愛がっている」といった嫉妬心や、「もっとかまってほしい」という気持ちが芽生え、パパママの気を引くために困らせるような言動を取るようになります。
同時に、今まで自分だけに注がれていた愛情が下の子に向けられ、「自分に対して愛情がなくなってしまったのではないか」「下の子の方が好きなのかも」と不安になるのです。
両親の気持ちを確かめるため、愛情を取り戻そうとするために「赤ちゃん返り」をしていると考えられます。
環境の変化への戸惑いや不安
家族が増えることは、親だけでなく子どもにとっても大きな環境の変化です。
特に弟や妹ができると、どうしても手が掛かり、それまで両親の関心を独り占めできていた上の子は急にかまってもらえる時間が減ることになります。そういった環境の変化への戸惑いや不安が関係していることも珍しくありません。両親の関心を引こうと「赤ちゃん返り」をするのです。
また、保育園や幼稚園への入園・引っ越しなど環境の変化がきっかけになることもあります。これまでとは違う環境がストレスになり、赤ちゃん返りが起こるケースもあるようです。
赤ちゃん返りへの対応方法
年齢にそぐわない振る舞いをしてしまうのには理由があり、いつまでも続くものではありません。子どもの気持ちを理解し、少しでも不安やストレスを軽減できるように心掛けることが大切です。
主な対応方法を紹介するので、取り入れてみましょう。
子どもの気持ちに寄り添う
「もうお姉ちゃんなのだから」「できないのは恥ずかしいよ」などと否定したり叱ったりせずに、子どもの気持ちに寄り添うように心掛けることが大切です。
例えば、「ママ、歯磨きやって」とせがんできたときは、「自分でできるでしょ」と拒否せずに応えてあげましょう。スキンシップを求めてきたときも、できる限り応えてあげることが大切です。
授乳中などでできないときは「これが終わったら、いっぱい抱っこしてあげるね」と声を掛けてあげましょう。そうすることで子どもは安心できたり、気が済んだりします。
また、「1人で片付けができてすごいね」など、できるだけ褒めてあげるように心掛けることも大切です。子どもなりにお兄ちゃんやお姉ちゃんになろうと頑張っていることを認めてあげると、子どもは安心します。
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スキンシップを増やす
意識してスキンシップを増やすのもおすすめです。抱っこやハグなどのスキンシップは愛情表現なので、子どもが「愛されている」「大切にされている」と感じ、不安な気持ちが軽減します。
スキンシップは、幸せホルモンと呼ばれている「オキシトシン」が分泌されるといわれており、子どもだけでなくパパママにとっても幸せを感じられる大切な時間になります。
日々、子育てに追われて心身ともに疲れがちだからこそ、意識してスキンシップを取ることでお互いの心の安定を促しましょう。
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2人で過ごす時間も大切に
短い時間でもよいので、一人っ子だった頃のように2人きりの時間を持つことも大切です。それまでママに思う存分かまってもらえていたのに、急にあまりかまってもらえなくなるのは寂しいもの。
下の子をパパや祖父母に預けるなどして、上の子どもがママを独占できる時間を作ってあげると喜ぶでしょう。一緒に外出すれば、子どもにとって特別な時間になり満足してくれることがあります。
どうしても預けられない場合は、幼稚園に行く前や寝る前の5分でもよいので、子どもが「かまってもらえている」と感じられる時間を持つようにするだけでも違います。
それまで寝かしつけで絵本を読んでいたのであれば、今まで通り絵本の読み聞かせを続けるのもおすすめです。一緒にお風呂に入っていたのであれば、できるだけ一緒に入るなど、「今までと変わらないこと」があると、安心できるでしょう。
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