7月2日は「束子の日」
7月2日は「束子」の記念日で、「束子の日」です。1915年7月2日に、現在の「亀の子束子西尾商店」の創業者が「亀の子束子」の特許を取得したことが由来です。
「束子」の人気が出て売上が伸びるにつれ、模倣品がいくつも登場したため特許の取得に至ったといわれています。しかし、特許を取得した後も模倣品は減るどころか増える一方であったため、後に商標も登録することになります。
意外と万能!「束子」の使い方5つ
「束子」が野菜の泥を落としたり、まな板の包丁傷の汚れを掻き出したりするのに適していることは既にお伝えしました。おすすめの「束子」の使い方として、次の5つをご紹介します。
1.まな板やフライパンを綺麗にする
2.ガスコンロの油汚れを取る
3.湯呑み茶碗などの茶渋を落とす
4.野菜の汚れを落とし皮をむく
5.ラグや絨毯の髪の毛を取る
まな板やフライパンを綺麗にする
まな板の包丁傷にこびりついた汚れは、細かい繊維で洗うことができるシュロの「束子」で落としましょう。
また、フライパンは油を馴染ませていくアイテムです。洗剤をつけると油の膜を落としてしまうため、洗剤をつけずに「束子」でごしごし洗うのが良いでしょう。鉄のフライパンには適度に硬いパーム椰子(やし)、フッ素加工のものには柔軟性があり傷をつけにくいサイザル麻の「束子」がおすすめです。
ガスコンロの油汚れを取る
ガスコンロの五徳についたしつこい油汚れは、シュロの「束子」で落とすのが効果的です。
おすすめはシュロ「束子」と重曹の組み合わせ。重曹に水を混ぜ、ペーストのような状態にしてから、汚れが気になる部分に塗りましょう。少し時間を置いたら、シュロの「束子」で汚れを重曹と一緒にこするようにして洗い流します。小さめの「束子」を使うと、五徳の細かい部分の汚れも綺麗に取ることができます。
湯呑み茶碗などの茶渋を落とす
湯のみ茶碗などの底にこびりついた茶渋を落とす際にも、「束子」を使いましょう。スポンジではいくらこすってもなかなか取れない茶渋も、シュロ「束子」の適度な硬さの繊維が湯のみ茶碗やコップなどの形状に合わせてしなることで、すっきり落とせます。
毎日の洗い物で使うことで、湯のみ茶碗に茶渋がつくことも防ぐことができます。
野菜の汚れを落とし皮をむく
「束子」は、ごぼうの皮むきにも使うことができる道具です。「束子」でごぼうの表面をしっかりこすると薄く皮をむくことができるため、ピーラーや包丁を使うよりも、ごぼう本来の旨味を残したまま調理できます。
じゃがいもやさつまいもなどの泥を落とすのにも適しています。シュロ「束子」でさっとこすれば、手で洗っただけではなかなか落とせない泥も簡単に落とせるため便利です。
ラグや絨毯の髪の毛を取る
「束子」で毛足の長いラグや絨毯を軽くブラッシングしておくと、その後掃除機をかけたときにスムーズに汚れを吸い込めるようになります。
毛の長い絨毯の場合、髪の毛やほこりが奥に入り込んでしまうため、掃除機をかけただけではなかなか取れないものです。しかし、掃除機の前に「束子」を使ってひと手間かけておけば、効率的に汚れを取ることができるでしょう。
まとめ
「束子」は「たわし」と読み、器や鍋を洗うときに使う道具を指す言葉です。藁やヤシの実の皮、シュロの樹皮などを用いる昔ながらのタイプのほか、ステンレスやスチールウール、ナイロン製のものもあります。
「束子」はフライパンやガスコンロにこびりついた油汚れを落とす以外にも、コップや湯のみ茶碗の茶渋を落とす、あるいは絨毯に絡まった髪の毛を掻き出すのにも適しています。
面で洗うスポンジと繊維で汚れを落とす「束子」の両方を台所に備えておくことで、どんな汚れにも対応できるはずです。「束子」の特徴や使い方を理解して、毎日の暮らしに役立てましょう。
写真・イラスト/(C) Shutterstock.com
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