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2023.12.14

【束子】←なんと読む?ヒントは掃除する時に使うもの!|読めそうで読めない漢字

「束子」とはわたしたちの身近に昔からあるあの道具のことです。この記事では、どんなシーンでどんな「束子」を使うべきか、お手入れ法などを詳しくご紹介します。

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「束子」とは洗い物に使う道具のこと

束子」とは「たわし」と読み、食器や鍋を洗う際に使う道具を意味する言葉です。藁やヤシの実の繊維、シュロの皮のほか、合成繊維やスチールウールのものもあります。

束子

束」という字は「たば」あるいは「そく」と読むことが多いですが、「束子」を「たばこ」や「そくし」と読まないように注意が必要です。束はここでは「たわ」と読みますが、通常はこのような読み方はしません。「束子」が特殊なケースであることを覚えておきましょう。

「束子」の意味は、辞書では次のように解説されています。

【束子:たわし】わらやシュロの毛などをたばねて作ったもので、物をこすって洗うのに使う道具。〔補説〕歴史的仮名遣いを「たわし」とする説もある。

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

原料は藁(わら)やシュロ、合成繊維など

「束子」は藁やヤシの実の繊維や、シュロと呼ばれるヤシ科の植物の樹皮を加工したものを束ねて作られたものです。もともとはヤシの実の繊維を針金で束ねて短く切り揃え、棒のような状態にし、それを曲げて楕円形にしたものが主流でした。

最近ではそれ以外にステンレスやスチールウール、ナイロン製の束子も使われています。それらは「ステンレス束子」「スチールウール束子」「ナイロン束子」など、原料の素材に束子をつけて呼ぶことが多いようです。

「束子」の語源

「束子」の語源は諸説ありますが、1つ目の説はもともと藁を束ねて作られていたことから「手藁(てわら)」と呼ばれていたものが次第に変化し「たわら」となり、「俵(たわら)」との混同を避け「たわし」へと変化したというものです。

2つ目は藁を束ねたものをあらわす当て字である「束子」、すなわち「たばし」が昔の濁点のない「たはし」と表記され、さらに旧仮名づかいの読み方で「たわし」となったものとする説です。

「束子」の基礎知識

「束子」とスポンジはそれぞれ繊維と面で洗うため、「束子」はまな板についた包丁の傷やざるの穴を、スポンジはツルツルしたお皿を洗うのに適しています。「束子」を使った後はよく水気を切り、しっかりと乾燥させることがポイントです。また「束子」には「束子の日」という記念日もあります。

ここからは、「束子」の基礎知識として「束子とスポンジを使い分ける方法」「束子のお手入れ方法」「束子の日」についてそれぞれ解説します。

「束子」とスポンジの使い分け方

「束子」はその形状から、繊維の一本一本で汚れを掻き出すのに適しています。そのため細い目のざるや、まな板の包丁傷などの汚れを落とすのに向いているといえるでしょう。適度に硬い天然繊維であるため、ごぼうやじゃがいもなどの野菜の泥を落とすときにも用いられます。

一方でスポンジは面で洗うため、ツルツルしたお皿を洗うのにぴったりです。そのほか、汚れた調理器具を洗う際にまず「束子」で予洗いをすると、スポンジの消耗を抑えられます。台所に「束子」とスポンジの両方があれば、さまざまな調理器具や食材の汚れに対応できるはずです。

「束子」のお手入れ方法

「束子」を使った後はしっかりと水気を切り、よく乾燥させることがポイントです。特にヤシの繊維は水に弱いため、濡れたままにしておくと劣化してしまいます。雑菌の繁殖を防止する効果のある天日干しがおすすめです。

「束子」についた汚れやカスは手で取り除くのが難しいですが、「束子」が2個以上ある場合には「束子」同士を擦り合わせると簡単に取り除くことができます。

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