獅子奮迅(ししふんじん)
「獅子奮迅」は獅子が猛進するような激しい勢いで活動することという意味です。「ししふんじん」と読みます。歴史書や小説などでの戦いのシーンの描写で多く登場しますが、ビジネスやスポーツでも使われています。
【例文】
・新発売の冷凍食品の売り上げが好調だった理由のひとつとして、商品開発のリーダーの【獅子奮迅】の活躍があげられます。
・我がチームが勝てたのは、ゴールキーパーの【獅子奮迅】の活躍があったからです。
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【目次】
「八」を使った四字熟語3つ
「八面六臂」のように数字が入った四字熟語はたくさんあります。その中でも「八」はあらゆるものを象徴する数字として、さまざまな四字熟語で使われています。
「八方美人」と「七難八苦」は日常的にもよく登場する言葉ですが、「八面玲瓏」はややなじみの薄い言葉といえそうです。それぞれの言葉の意味と例文をご紹介しましょう。
八面玲瓏(はちめんれいろう)
「八面玲瓏」はどの角度から見ても美しくて鮮やかであること、転じて、誰に対しても友好的で円満であることという意味があります。読み方は「はちめんれいろう」です。
【例文】
・うちのバンドのリーダーは【八面玲瓏】で、あらゆる関係者とうまく付き合える人間です。
・人事部の部長の【八面玲瓏】ぶりにはいつも感心しています。きっと出世するのはああいうタイプの人なのだと思います。
八方美人(はっぽうびじん)
「八方美人」とは誰に対してもいい顔をするという意味の言葉です。読み方は「はっぽうびじん」です。褒め言葉として使われるよりも、否定的なニュアンスで使われることの多い言葉といえるでしょう。
【例文】
・自分はまわりの人間の調整役なので、つい【八方美人】になりがちですが、違うと思った時にははっきり相手に言うことも必要だと考えています。
・そんなに誰に対してもいい顔ばかりして【八方美人】になっていると、自分が消耗してしまいますよ。
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七難八苦(しちなんはっく)
「七難八苦」とは7つの困難と8つの苦しみ、つまり多くの困難と苦しみが重なることという意味です。「しちなんはっく」と読みます。
【例文】
・子どものころから【七難八苦】の人生だったために、いまだに人前でうまく笑うことができません。
・会社が創業してからここまで【七難八苦】の連続でしたが、社員のみなさんの頑張りのおかげで、なんとか業績を回復することができました。
まとめ
「八面六臂」は多方面でめざましい活躍をするという意味で、読み方は「はちめんろっぴ」です。面は「顔」、臂は「肘」を表しており、「三面六臂」という言葉が語源とされています。時を経ていつしか数が増え、「八面六臂」になったと考えられます。
「八面六臂」は単独で多くの役割を果たして、めざましい活躍をした人に対して用いる言葉なので、ここぞという状況で使う言葉といえるでしょう。「八面六臂」の意味を理解して、正しく使ってください。
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