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LIFESTYLE 四字熟語

2023.11.03

【一子相伝】ってどんな意味?4つの類語も覚えておこう

 

門外不出(もんがいふしゅつ)

「門外不出」とは、奥義や秘密などの大切な物事を守るという意味の四字熟語です。言葉にある通り、守るべき知識や技術を家の門から出さないようにする状況を表しています。

そのため、「一子相伝」やこれまで紹介してきた四字熟語とは違い、誰かに受け継いでいくというニュアンスはありません。ただし、奥義や技術は自分たちで大切に守るという点では、いずれの言葉も共通しているといえるでしょう。

「門外不出」の場合、技術や知恵だけでなく、芸術品や歴史的な貴重品など具体的なものを対象にしても使えます。「門外不出」の例文は、以下の通りです。

・酒蔵で【門外不出】の逸品が、本日限定で公開されているそうだ
【門外不出】である独自のデータを使って、研究を進めている

実際に「一子相伝」が見られる2つの分野

「一子相伝」で技術や伝統が伝えられる分野として次の2つが挙げられます。

・伝統工芸
・伝統芸能

日本ではさまざまな伝統が受け継がれており、そのなかで「一子相伝」されている技術があります。その一方で、「一子相伝」では伝統を残すのが困難と言われるケースもあります。ここからは、「一子相伝」がみられる分野の特徴について紹介します。

「一子相伝」が見られる分野
  1. 伝統工芸
  2. 伝統芸能

伝統工芸

世界各国に存在する「伝統工芸」は、「一子相伝」により技術が受け継がれるケースがあります。日本でいえば、それぞれの地域で受け継がれてきた器や染物などの工芸品や、瓦屋根や造園といった建築技術などが挙げられるでしょう。古くからの歴史を受け継ぎ後世へ残すため、「一子相伝」で職人が生まれるのが一般的です。

しかし、「一子相伝」で伝えてきた技術を受け継ぐ先がなくなり、途中で技術が途絶えてしまう可能性もあります。特に近年は、後継者問題が顕著になっており、技術自体が喪失しかねません。

そのため、「一子相伝」ではなく、複数の弟子やそれ以外の人に向けた技術学校を設け、伝統工芸が途絶えないような仕組みも作られています。

伝統芸能

先程の伝統工芸と同様に、世界にある「伝統芸能」も、「一子相伝」の対象となります。日本でいえば、歌舞伎や能楽、落語などの歴史ある演劇が挙げられます。

伝統工芸とは異なり、伝統芸能の場合は「一子相伝」でないと受け継がれていかないという考え方があります。例えば、歌舞伎や狂言で伝えられるセリフ回しや間の取り方といった独自の技術は、「一子相伝」で英才教育を受けられるのがほとんどです。

早いうちに子どもが舞台に立ち、伝統を継いでいく姿はメディアでも取り上げられています。その一方で、伝統芸能の場合も後継者問題は付きまとい、「一子相伝」では芸能自体がなくなってしまうのではないかと懸念の声も上がっています。

まとめ

「一子相伝」は、簡単に外には漏らせない奥義や秘密を子ども一人に伝授させて後世に受け継いでいく言葉です。あまり聞きなれないという人もいると思われますが、現代でもさまざまな技術が「一子相伝」されています。

一子相伝

前述の通り、伝統だけでなく料理のメニューや武道、研究などジャンルは多岐にわたります。大切な技術や知識を守るために、受け継いでいくのは重要といえるでしょう。

「一子相伝」を正しく理解し、自分が秘密にしておきたいものを教えて欲しいと言われるシーンがあったら「一子相伝」の言葉をうまく活用して断ってみてください。

写真・イラスト/(C) Shutterstock.com

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