■権威が高まる
権威が高まる「けんいがたかまる」も、箔が付くの言い換えになる言葉です。権威とはほかの者を服従させる威力や、ある分野で優れたものとして信頼されていることを意味します。
服従させる威力とは物理的な強制ではなく、正当性を納得させるときに生じるものという意味です。ある分野で優れたものとは、知識や技術が優れていると一般に認められていることを意味します。
〈例文〉
・彼はこの分野の権威といわれているが、研究論文を発表したことでさらに権威が高まった
・あの会社の営業部長は経営層から一目置かれており、プロジェクトを成功させてその権威を高めた
箔が付くの対義語
箔が付くの対義語になるのは、値打ちが下がるなどの意味がある「箔が落ちる」です。箔が付くの語源が箔の装飾を施すことで物の価値が上がることにあることから、「箔が落ちる」もその箔が剥がれて価値が下がることに基づきます。
箔が付くの対義語である「箔が落ちる」について詳しくご紹介しますので、合わせて確認しておきましょう。
■箔が落ちる
箔が落ちる(はくがおちる)は、値打ちが下がる、貫禄が失われるという意味です。メッキが剥げるとも表現されます。メッキとは金属の薄い膜のことで、箔と同じく表面に加工するものです。
箔が落ちるは単に値打ちや評価が下がったという意味合いですが、メッキが剥げるは、うわべで取りつくろうことができなくなって本性が現れるという意味があります。もともと偽物だったというニュアンスがあり、否定的な意味合いが強い言葉といえるでしょう。
〈例文〉
・役職を退任したあとの彼は、すっかり箔が落ちてしまったようだ
箔が付くは例文で覚えよう
箔が付くは値打ちが高まること、高い評価を受けることを表す言葉です。「箔」とは金や銀などの金属を薄く延ばしたもので、表面に貼ることで物の価値を高めることが語源とされています。
いくつかの言葉に言い換えることができるため、合わせて覚えておくと便利です。記事の例文も参考に、ぜひ箔が付くについて理解を深めてください。