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2022.09.22

【一挙両得】ってどんな意味!? 例文や類義語をご紹介

 

一挙両得とは「1つの行動で2つの利益を得ること」を意味し、ポジティブな意味合いを持つ言葉です。もともとは中国の故事であり、言葉の由来まで知っている方は少ないでしょう。本記事では、一挙両得の意味や使い方、類義語、対義語について詳しくご紹介します。

一挙両得とは「1つの行動で2つの利益を得ること」

一挙両得(いっきょりょうとく)とは「たった1つの行いで、2つのものを同時に得ること」を指した言葉です。または、わずかな労力で多大な利益を得ることを意味します。

一挙両得 意味

【一挙両得】いっきょりょうとく
一つの事を行って、同時に二つの利益を得ること。

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

一挙は「1つの動作や行動」を、両得は「2つの利益」を表現する言葉です。「本来の目的にとどまらず、目的外のことまでも達成した」というポジティブな意味も表します。

■一挙両得の由来は「中国の故事」

一挙両得は、中国の故事に由来するといわれています。戦国策に出てくる「一挙両附」という言葉が語源である説が濃厚です。本来の文章は「一挙而名実両附」、すなわち「一挙に名と利の両方が得られる」という意味合いになります。

一挙両得の言葉が初めて出てくるのは「晋書(しんじょ)」ですが、あくまではじめて同じ意味合いの言葉が、似た字面でつづられたのは「戦国策」であるといわれています。

■一挙両得の使い方

一挙両得は「1つの行いによって2つの成果を同時にあげたとき」に使う言葉です。たとえば「毎日ジョギングをしたことでやせただけでなく、肌もきれいになった」といった場合は、まさにジョギングによる両得といえます。

一挙両得 意味

一方、2つの別々の成果を並べただけでは一挙両得とはいいません。例を挙げると「ジョギングをしてやせ、スキンケアアイテムを変えて肌がきれいになった。」といった場合には、別々の行動による成果となるため、一挙両得とはなりません。

■一挙両得の例文

一挙両得を具体的に使うシーンを例文を挙げて紹介します。

1)早起きすると、仕事にも遅刻せず、一日の時間も長くなるので一挙両得だと言える。

一挙両得 意味

2)成績が上がったことで、褒められて、ゲームできる時間も増えたので、一挙両得だ。

3)庭掃除をすると、肥料も作れるし、気分も晴れやかになるから一挙両得だ。

4)野菜を庭で育てると、買い物の手間が省ける上に新鮮なものを食べられるのだから、まさに一挙両得だ。

5)引越しのアルバイトは時給も高くて、体力がつくなんて、なんて一挙両得なんだ!

6)仕事と早朝の講座を両立するのは簡単ではなかったが、欲しかった資格を取得した上に早起きの習慣まで身についたので、一挙両得だった。


7)食費を節約したくて自炊を始めたら、あっという間に料理が得意になって、まさに一挙両得だね。

8)頑張ってスポーツジムに通い続けたら、ダイエットに成功した上に、新しい出会いもあってまさに一挙両得!

9)ビジネス会話の教室に参加したら、英会話が上達しただけでなく、他業界のビジネスマンとの人脈が広がり一挙両得だ。

一挙両得 意味

10)本屋でアルバイトをしたことがありますが、先輩社員のおすすめの一冊を知れるだけでなく、社員価格で本を買えて一挙両得でした。

一挙両得における3つの類義語

ここでは、一挙両得における3つの類義語を紹介します。

・一石二鳥
・一挙両全や一挙両利
・一箭双雕

いずれも、一挙両得に似た意味「1つの行動で2つの利益を得ること」を表現しますが、由来となる故事が異なります。同じ意味を表す言葉でも表現の幅を広げると、面白いものです。それぞれ解説しますので、チェックしておきましょう。

1.一石二鳥

「一石二鳥」は一挙両得と全く同じ意味合いです。唯一の違いは、言葉の由来にあります。一挙両得は上記でもあげた中国の故事が由来です。

一方の「一石二鳥」は英語のことわざ「kill two bird with one stone」が由来としています。一石二鳥は「1つの石で2羽の鳥を仕留めることができた」という意味です。どの国にも古くから同じような言い伝えがあることが伺い知れます。

2.一挙両全や一挙両利

一挙両得の類義語として「一挙両全」や「一挙両利」なども挙げられます。あまり聞き慣れた言葉ではありませんが、成果を表現する部分を「得」「全」「利」のいずれかで表すかに違いがあるだけです。

一挙両得と同じく「1つの行いで2つの成果を得る」という意味合いの言葉となるため、覚えておくとよいでしょう。

3.一箭双雕

「一箭双雕」は漢字・読みともに難しい四字熟語で「いっせんそうちょう」と読みます。一箭が「1本の矢」、双雕が「2匹のワシ」を指します。

1本の矢を射って2匹のワシを捕まえるように、1つの行動で2つの得をするという意味合いです。こちらも一挙両得と同じく、中国の故事に由来し「北史」が発祥であるといわれています。

一挙両得における2つの対義語

一挙両得における2つの対義語についてもあわせてご紹介します。

・一挙両失
・二兎を追うものは一兎を得ず

一挙両得が「ひとつの行動で2つの利益を得られる」のに対し、これらの対義語は「ひとつの行動で、どちらも失ってしまう」ことを表現します。あまり知られていない四字熟語と、誰しも聞いたことがある慣用句をそれぞれ解説しますので、チェックしてみてください。

1.一挙両失

一挙両得の対義語として挙げられるのは「一挙両失」です。一挙両得が「1つのことを行うことで2つの成果を得る」という意味であるのに対し、一挙両失は「1つのことを行った結果、2つのものを失ってしまう、または失敗してしまう」という意味合いの言葉です。

たとえば「自分の子どもをプロスポーツ選手にしようと、あらゆるスポーツ教室に通わせたが、一挙両失の結果になってしまった」などが挙げられます。

2.二兎を追うものは一兎を得ず

「二兎を追うものは一兎を得ず」も一挙両失の対義語であるといえます。「欲張って2匹のうさぎを捕まえようとしたところ、2匹とも逃してしまうこと」のたとえです。「貪欲すぎたために何も得られなかった」という意味になります。

こちらも例文を挙げると「営業成績が下がったのは、新しい施策に飛びついたからだ。まさに、二兎追う者は一兎をも得ずだといえる」などが挙げられます。

一挙両得はビジネスシーンでも使える

一挙両得は、私生活とビジネスシーンのいずれでも目指したい状態です。さらに、このような四字熟語をビジネスシーンで使うと、相手に知的な印象を与えられるかもしれません。

伝えたい内容を短くまとめられ良い印象を与えることができれば、まさに一挙両得といえるでしょう。一挙両得の類義語や対義語とあわせて、ぜひ参考にしてみてください。

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