植物の「植え替えサイン」と「元気に保つ方法」
春は植物がよく育つ季節。おうち時間が増えて1、2年前から観葉植物を育て始めた方も、これからまた楽しみな季節がやってきますね。でも、植物をいつまでも同じ鉢で育てていると、窮屈になり、そのうちよく育たなくなってしまいます。ちょうど桜が咲き始める今の時期は植物の植え替えに最適なので、ぜひ行なってみてくださいね。
こんなサインが出たら植え替えて!
1:根っこが鉢にパンパンになっている。鉢の底穴から根が出ている。
2:水が土に染み込んでいかない。土がカスカスで乾燥が早い。
3:鉢植えが倒れやすい。植物と鉢のバランスが崩れている。
こんな症状がみ見られるようになったら、まさに植え替えのタイミングです! 今まで植えていた鉢の、ひとまわり〜ふたまわり大きいサイズを選んでください。
必要なものは、身の回りにあるもので簡単に!
必要なもの(家にあるもので代用できるもの)
A:スコップ(もしくはBで代用)
B:スコップがないときは、土をすくえそうな形ならなんでも代用可能!(おすすめはヘアスプレーのキャップ)
C:割り箸(鉢の中に土をまんべんなく入れるための棒)
D:ピンセット(細かい作業が必要なときに役立ちます)
必要なもの(新しく購入するもの)
<鉢底に穴があいている場合>
E:軽石(軽石にネットがついている場合はネットは必要ありません)
F:観葉植物用の培養土(多肉植物の場合は多肉植物用の土)
G:ネット
<鉢に穴があいていない場合>
H:室内育成専用の土(セラミスなど)
専門の道具がなくても身の回りのもので十分代用できます。
春の植え替えはこうやる!
(1)まずは鉢の準備から
鉢には底に穴があるタイプと穴がないタイプがあります。お持ちの鉢がどちらのタイプか確認してみましょう。
参考記事▶︎『いつも植物が枯れちゃう人の意外でよくある原因は…』
穴ありの鉢には、穴から土が流れてしまわないように、底網ネットを敷きましょう。ネットがなければ、穴より一回り大きい石で穴をふさいで土が漏れないようにすればOK。穴なしの鉢の場合にはネットは必要ありません。
(2)土を使い分けましょう
基本的には以前使っていた土と同じものを使えば大丈夫ですが、穴ありの鉢にはネットの上に軽石を。穴なしの場合は室内育成用の用土を2〜3分目まで入れます。次に、前に植えていた鉢から植物を優しく取り出し、根っこが絡まっているのをほぐしてあげましょう。
先程準備した鉢に植物を置きます。支えていないと株が倒れてしまうような状態なので、鉢と植物の根っこの隙間に少量ずつ土を入れて土台を安定させましょう。穴ありの鉢には観葉植物の培養土を、穴なしには最初に入れた室内育成専用の土を使います。
(3)小道具を上手に使って微調整!
土の入り方にムラがあり隙間ができると、水の流れや根っこの張りが悪くなる原因に。割り箸でつつきながら、まんべんなく土が入るように一手間加えるのがポイント。そのとき、勢いあまって根っこに割り箸が刺さらないように注意してくださいね。優しく触れましょう。
▲手が届かない場所や細かいところにはピンセットを使うと便利です
あっという間に植え替えが完了!
植え替え後は、お水をたっぷりとあげましょう。
植物の植え替えはあと回しになりがちですが、意外と簡単な上、達成感はひとしおです! 特に春から初夏にかけては植え替えにベストな時期で、新芽が出る楽しみもあるので、みなさんもぜひ挑戦してみてくださいね。
“感葉植物”として、「観る」だけでなく「感じる」植物をお届けする植物のオンラインショップ。ひとつひとつの植物の個性にあわせて、関わり方をご提案。植物との新しい関係が築ける空間コーディネートを叶えます。
撮影・記事/parkERs(パーク・コーポレーション)
parkERs(パーカーズ)
フラワーショップ「青山フラワーマーケット」を展開するパーク・コーポレーション の空間デザインブランド。「日常に公園のここちよさを。」をコンセプトに、公園の心地よさを室内に取り込むデザインを追求。都会の中では気づきにくくなった自然をデザインによって身近にし、「人の感覚を呼び起こす空間デザイン」で新しい価値を生み出している。
市野澤未和(左)
プランツコーディネーターとして、都市部の室内を中心に植物を用いた空間デザインを手がける。
森美波(右)
「公園の心地よさを表現する空間デザイン」に携わる中で得た気づき・最新情報等を発信。
HP:https://www.park-ers.com/
Instagram:https://www.instagram.com/parkers_official/