阿諛追従
「阿諛追従」という表現は初めて聞くという方も多いのではないでしょうか。「阿諛追従」は、「あゆついしょう」と読みます。意味は、「人に気に入られるために、お世辞を言うこと」。「阿る(おもねる)」と「諛」はともに、「へつらう」という意味の言葉で、「追従」は、「おべっかを言うこと」という意味です。「曲学阿世」が学問が関係するシーンで使う言葉ですが、「阿諛追従」は、日常生活やビジネスシーンなど広く使うことができます。
例文:調子の良い彼はいつも上司に阿諛追従している
媚びを売る
「媚びを売る」は日常的によく聞く言葉でしょう。意味は、「相手に気に入られるために振る舞ったり、機嫌をとるためにお世辞を言ったりすること」。女性が男性の気を引くためになまめかしく振る舞うという意味でも使われます。
例文:いつの時代も媚を売る女性は嫌われがちだ
「曲学阿世」の英語表現とは?
「学問の真理をねじ曲げて、権力者に媚びること」を意味する「曲学阿世」。日本語の表現としては、難しいですが、最適な英語表現はあるのでしょうか。一つひとつ見ていきましょう。
twisting the truth and truckling to the times
「曲学阿世」の英語表現には「twisting the truth and truckling to the times」があります。「twist」は「曲げる」、「truckle」は「へつらう」という意味の英語です。「the times」は「世の中」を表すため、すべての英語をつなげて訳すと「真実を曲げ、世の中にへつらう」という意味になります。「曲学阿世」は、「学問の真理をねじ曲げて、世間や権力者に気に入られようとすること」なので、まさにぴったりの英語表現といえます。
prostitution of learning
「prostitution」は、「悪用」や「堕落」といった意味の英語。「learning」は「学問」のことです。「prostitution of learning」という表現で、「学問の堕落」という意味になります。「曲学阿世」は、「正しい学問に背くこと」であるともいえるため、英語表現として使えるでしょう。
最後に
「学問の真理をねじ曲げて、世間や権力者に気に入られようとすること」を意味する「曲学阿世」。普段の生活では使うシーンは限られていますが、これを機会に、意味や正しい使い方を覚えておきましょう。
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