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2023.11.03

今さら聞けない「五十歩百歩」の意味とは?使い方・類語も解説

 

「五十歩百歩」とは、ある程度の違いはあるものの、結局はどちらも同じようなものであることのたとえ。漢文が元となって使われるようになった言葉です。今回は、「五十歩百歩」の意味や由来から、例文、類語や英語表現まで紹介します。

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「五十歩百歩」の意味や読み方とは?

一度は見聞きしたことがあるであろう「五十歩百歩」という言葉。まずは、意味や由来など基本的なことを押さえていきましょう。

「五十歩百歩」とは?
  1. 読み⽅と意味
  2. 由来
  3. 漢文(白文)

五十歩百歩とは意味類語言い換え例文使い方対義語英語

読み⽅と意味

「五十歩百歩」は、「ごじっぽひゃっぽ/ごじゅっぽひゃっぽ」と読み、「違いはあるが本質的には大して差はない。似たり寄ったりである」という意味。「戦場で五十歩逃げた兵士が、百歩逃げた兵士のことを非難したり、臆病者と揶揄しても、どちらも逃げたことには変わりはない」ということから生まれた言葉です。「五十歩百歩」の言葉の由来を詳しく見ていきましょう。

由来

「五十歩百歩」の由来は、中国の漢文『孟子』にあります。戦国時代に梁の王様が、孟子に「わたしはいつも人民のために心をくばっている。凶作の地の民を、より豊作の地に移住させようとしている。他の国より善政を行っているのに、どうして人民はわたしを慕って集まってこないのだ」と問われて答えたことから来ています。

孟子は王様に「王様は戦争がお好きなので、戦争をたとえに申し上げます。戦争の時に、武器を捨て戦から逃げ出すものが出て来て、あるものは五十歩、あるものは百歩逃げた。五十歩逃げた兵士が百歩逃げた兵士に対して臆病だと笑ったらどうでしょうか?」

王様は「それは違う。百歩逃げていないというだけで逃げたことには変わりない」と言いました。すると、孟子は「王様にその道理がお分かりになるのでしたら、あなたの国の人民が隣の国の人民より多くなることをお望みにならないことです」と言ったのです。

同じ立場でありながら違う国の王様の政治を蔑む愚かさを、孟子は表現しました。当時の中国では、人民の数が優れた王様であるとされていた背景があります。本当の善政とは何かを伝えようとしたのです。

漢文(白文)

由来で紹介した漢文『孟子』の「五十歩百歩」白文もあわせて見ておきましょう。

孟子対曰、王好戦。請以戦喩。塡然鼓之、兵刃既接、棄甲曳兵而走。或百歩而後止、或五十歩而後止。以五十歩、笑百歩則何如。曰、不可。直不百歩耳。是亦走也。曰、王如知此、則無望民之多於隣国也。

 

「五十歩百歩」の使い⽅を例⽂でチェック

それでは、「五十歩百歩」の正しい使い方を、例文でチェックしていきましょう。「五十歩百歩」を使う時は、「どちらも大差なく立派である」というような良い意味ではなく、「どちらもダメである」といった悪い意味で使われます。

そのため、「ゴールドメダリストとシルバーメダリストはどちらも同じようなもので、五十歩百歩である」というのは、間違った使い方です。覚えておきましょう。

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