優越感に浸りたい
人の粗を見つけることで優越感に浸る人は、「目くじらを立てる」ことが多いかもしれません。相手は自分より下だと考え、安心するという側面もあるでしょう。
マウントをとりたい
相手よりも自分が上だとアピールしたい人も「目くじらを立てる」でしょう。マウントをとり、自分の存在感を誇示するのです。周りが下手に出たり、気を使ったりすることに、よろこびを感じているのかもしれませんね。
足を引っ張りたい
相手を妬み、足を引っ張りたいと考える人も「目くじらを立てる」ことがあります。相手のミスを公にして評価を落とそうと考えて、騒ぎ立てるのです。自分に自信がなく、他人の成功をよろこぶことができないため、ひねくれた発言が多いという特徴も。
「目くじらを立てる」人との付き合い方
周りに「目くじらを立てる」人がいる場合、どのように付き合えばよいでしょうか? 3つの方法を紹介します。
話を聞いてみる
「目くじらを立てる」のは、それなりの理由があるのかもしれません。まずは話を聞いてみましょう。相手の言いたいことをきちんと受け止めたら、状況の改善が見込めるかもしれません。まずは相手の話を聞き、理解することが大切です。
聞き流すのも大切
頻繁に「目くじらを立てる」人がいる場合は、聞き流すことも大切です。まともに対応していると、相手はエスカレートするかもしれません。それに、自分も疲れてしまいますよね。
聞く姿勢は持ちつつも、内容は聞き流してしまいましょう。相手が話す間は、聞き役に徹するのが無難。相手が話を聞く状態になったら、自分の意見を話します。
指摘してみるのも一つ
「目くじらを立てる」のが当たり前になると、周りは困りますよね。そうなる前に、冷静に指摘してみるのもいいでしょう。
たとえば、相手が職場の人なら、相手の主張をきちんと聞いてから、「いいことを指摘しているのに、文句に聞こえてもったいない」「揚げ足をとっているように見えて、残念」というように伝えてみては? そうすることで、エスカレートするのを防げるかもしれません。
「目くじらを立てる」の英語表現とは?
「目くじらを立てる」を意味する英語表現には、どのようなものがあるのでしょうか。
find fault with small matters(些細なことに目くじらを立てる)
英語の「find fault with」は、「粗探しをする」という意味です。「small matters」は、「些細なこと」、「ちいさなこと」なので、些細なことをとがめたてるという意味の「目くじらを立てる」と同じ意味の英語表現となります。
get angry about a minor matter(取るに足らないことに目くじらを立てる)
「get angry about」は「腹を立てる」という意味、「a minor matter」は「取るに足らないこと」という意味です。組み合わせると、「目くじらを立てる」と似た意味の英語表現になります。
最後に
「目くじらを立てる」というのは、小さな欠点や失敗を見つけ出してとがめたてること。やり過ぎると、器が小さいと思われたり、意地悪に見えたりするでしょう。「目くじらを立てる」のは、それなりの理由があることも。憶測で決めつけず、まずは相手の話を聞いてみましょう。
TOP画像/(c)Adobe Stock
益田瑛己子
ライター・キャリアコンサルタント・ファイナンシャルプランナー。金融機関の営業職として長年勤務し、現在はライター(ブック・Web)として活動中。3人の子供が自立し、仕事と趣味を謳歌している。
ライター所属:京都メディアライン
あわせて読みたい