あなたは、「離婚したい」と思ったことはありますか? WEB Domaniでは、100人にアンケートをとり、理由を聞きました。離婚を考えるべきケースについて、専門家の意見も聞いておりますので参考にしてみてください。
【アンケート】「離婚したい」と思ったことはある?
※アンケートは30~45歳の日本全国の有職既婚女性を対象にDomani編集部が質問。調査設問数10問、調査回収人数110名(未回答含む)
まずは、ワーママ100人に「離婚したいと思ったことがありますか?」とアンケート。結果はなんと、離婚したいと思ったことがあるという人が63%と過半数を超えました。
【深掘り】「離婚したい」と思った理由は?
では、「離婚したい」と思った理由について具体的に調査。さまざまな体験談が寄せられました。
家事育児に対する姿勢
「私は自分の時間が一日にごくわずかしかないのに、夫は仕事から帰宅後スマホをゆっくり見ている。その間私はひたすら家事や育児をしている」(40代・東京都・子ども3人)
「家族に対して思いやりがないと思ったから」(40代・愛知県・子ども2人)
「子どもが小さかった頃、子育てが辛かったのですが、全然手伝ってくれませんでした。しかも、旦那の世話もしなければならず、これならひとりの方がマシなのでは、と何度も考えてしまいました」(40代・千葉県・子ども1人)
「子どもと関わりを持ってくれないから、いてもいなくてもいいのでは?と思ったことがあります」(40代・福岡県・子ども3人)
性格
「何もしないくせに文句だけを言われる」(40代・東京都・子ども2人)
「性格の不一致」(30代・岡山県・子ども2人)
「唐突に外出を提案し、準備を何も手伝わず、外出先でも自分の好きな事ばかり。こちらを手伝おうとする姿勢がない」(30代・静岡県・子ども2人)
価値観
「価値観が違うから」(30代・愛知県・子ども2人)
「不妊治療を断られたとき。子どもに対する価値観が違うと思った」(40代・神奈川県・子ども1人)
義両親
「義理の家族が仕事もせずに文句ばっかり言ってくるところ」(40代・三重県・子ども2人)
「主人がうつ病を発症して会社を長期休業した時、義母から『あなたがそうさせたのよ』と言われた時に離婚を本気で考えました」(40代・広島県・子ども2人)
「亭主関白で、自分が一番の義父母との同居生活」(40代・岐阜県・子ども3人)
「夫が義両親を優先しすぎて、言いなりだったこと。夫婦間で決めたことも義両親に何か言われると変更。40才なのに親離れ子離れできておらず呆れた」(40代・長崎県・子ども2人)
嫌な部分がある
「いびきがうるさい」(40代・奈良県・子ども1人)
「なんとなく一緒にいるのが嫌になった時期があったから」(40代・埼玉県・子ども2人)
「話をするのが面倒」(30代・石川県・子ども3人)
「酒癖が悪い」(40代・宮城県・子ども1人)
経済面
「お金使いが荒い!」(40代・東京都・子ども2人)
「家にお金を入れてくれないからただの同居人としか見れない」(40代・山口県・子ども2人)
「仕事に行っていると思っていたら実際はパチンコに行っていたことが判明した時」(40代・埼玉県・子ども3人)
「家のお金だけでなく、子どものための貯金まで全部ギャンブルに使われた」(40代・東京都・子ども2人)
ひとりになりたい
「一緒にいると疲れるから」(40代・高知県・子ども2人)
「ひとりのほうが幸せを感じたから」(40代・神奈川県・子ども2人)
「嫌いになったわけでもないのに、この人と一緒にいるべきじゃないと感じたことがある」(40代・福岡県・子ども3人)
喧嘩
「喧嘩が多い」(40代・北海道・子ども1人)
「言い争い」(40代・香川県・子ども2人)
「夫婦喧嘩から」(40代・高知県・子ども2人)
浮気
「浮気をされたので(30代・兵庫県・子ども2人)
「実際に離婚しました。夫に他に好きな女性ができて最終的に出ていってしまった」(30代・埼玉県・子ども1人)
モラハラ
「誰のおかげで生活できると思ってるの?などモラハラ発言」(40代・静岡県・子ども2人)
「私は非正規雇用の低収入。主人は役職のついた高給取り。些細なことで喧嘩をするたびに『お前は稼げないくせに』『誰のおかげで飯が食えると思っているんだ』と言われた」(40代・静岡県・子ども1人)
「私がすごく落ち込んでいるとき、なぐさめるどころか、ナイフのような言葉でどんどん私の心を傷つけてきたとき」(40代・茨城県・子ども1人)
【体験談】「離婚したい」気持ちを払拭するには?
一時的に湧きあがった離婚願望をどのように払拭したのか、皆さんの体験談を聞きました。
子どもを優先に考える
「子どもにとって一番良いことは何か考える」(30代・滋賀県・子ども2人)
「今は子どもを悲しませたくない。他に行っても上手く行くとは限らない」(40代・沖縄県・子ども1人)
「子どものことを考えると、妥協ができる」(40代・静岡県・子ども1人)
「子どもの将来を優先」(40代・埼玉県・子ども3人)
コミュニケーションをしっかりとる
「いつも正直に話すこと」(40代・神奈川県・子ども2人)
「話し合いと思いやり」(40代・岡山県・子ども1人)
「お互い話し合い、協力する」(30代・静岡県・子ども2人)
「家族間のコミュニケーション」(30代・大阪府・子ども3人)
「自分が納得いくように説明をしてもらうこと」(40代・埼玉県・子ども3人)
「察してもらおうとせず必要なことは声に出して言う。第三者目線で見つめ直すことも必要だと思う」(40代・大阪府・子ども2人)
経済面のメリット
「金銭面など社会的な条件を考える」(40代・山口県・子ども1人)
「お金の余裕。経済力」(30代・北海道・子ども2人)
「老後の資金。離婚しない理由はお金以外何もない」(40代・茨城県・子ども1人)
「お金だけは稼いでくる人と思うこと」(40代・長崎県・子ども2人)
深く考えない
「あまり干渉しない。趣味や好きなことに没頭する」(40代・福岡県・子ども1人)
「深く考えないようにする」(30代・兵庫県・子ども2人)
「割り切る」(30代・栃木県・子ども2人)
「嫌なことは忘れる」(40代・愛知県・子ども1人)
「諦める」(30代・東京都・子ども1人)
我慢
「我慢する」(40代・石川県・子ども3人)
「妥協」(40代・神奈川県・子ども2人)
「期待してはいけないと思い込む」(30代・石川県・子ども2人)
リフレッシュ
「気分転換する」(40代・和歌山県・子ども1人)
「気晴らしに出かける」(40代・埼玉県・子ども2人)
「友達と遊んで気分転換」(30代・大阪府・子ども2人)
「リフレッシュして話し合う」(30代・神奈川県・子ども3人)
思い出を振り返る
「それまでの楽しい思い出を振り返る」(40代・岡山県・子ども2人)
「自分達の結婚式の動画を観る」(40代・神奈川県・子ども1人)
「優しくされたことを思い出す」(30代・北海道・子ども1人)
整理する
「メリット、デメリットを書き出して、今後の人生設計を考えてみる」(40代・埼玉県・子ども1人)
「一度冷静になってよく考える」(30代・大阪府・子ども3人)
「離婚したい理由は何か自分自身に問いかける。少しでも相手を想う気持ちがあれば離婚しない」(40代・千葉県・子ども2人)
自立
「金銭的に自活が難しいので、もうしばらく一緒にいて少しでも貯金を増やそうという気持ちで夫婦を続けています」(40代・静岡県・子ども2人)
「自分を変える」(40代・愛知県・子ども1人)
「自分の充実度をあげること」(40代・神奈川県・子ども1人)
思いやり
「相手の気持ちを考えること」(30代・福岡県・子ども5人)
「思いやりを持って接する」(40代・新潟県・子ども2人)
その他にはこんな意見も
「今の生活を大切にする」(40代・神奈川県・子ども1人)
「ありがとうと言う」(40代・香川県・子ども1人)
「考え方の相違がメインだと思うので、そういう考え方の人もいるという柔軟な考えが必要」(40代・東京都・子ども1人)
「誰かに頼ること。第三者に話を聞いてもらうなど」(40代・千葉県・子ども1人)
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離婚を考えるべきケース
離婚をするのかどうかは、人生の大きな決断。工夫をして結婚生活を続けることで、関係性に変化が現れることもあります。とはいえ、我慢をする価値があるのかどうか、判断基準がほしいですよね。キャリアコーチの菊池啓子さんに、離婚を考えるべきケースについて伺いました。
「キャリアとは、仕事の事だけではありません。人生全般がテーマに上げられるので、夫婦問題や家族の事などのお話も多く聞いてきています。まったく違う環境で育ってきた他人同士が生活を共するので、混乱や葛藤があるのは当たりまえ。
とはいえ、それを一緒に解決していけないのであれば、ともに過ごす甲斐は、無いですよね。してはいけない・する必要のない我慢というのも、あるのです」(キャリアコーチ・菊池さん)
それぞれの夫婦の関係性によって、我慢のポイントは違うと思います。でも、どんな場合でも離婚を考えるべきケースがあります。
相手に対して信頼感をもてなくなった
一緒に過ごしていくには、「好き」「嫌い」の感情も大事ですが、結婚生活では「信頼できるのか」ということは大きなポイントです。結婚生活は、チーム運営のようなもの。「和やかに過ごしたい」「豊かな生活を送りたい」など、夫婦共通の目的があり、それぞれの役割を果たしていきます。
そんな中、人として信頼できないようなことが続くのであれば、チームは崩壊します。「情」ではなく、「信頼」というフィルターで、相手の態度を確認してみましょう。
身体的・精神的な攻撃が常習化している
よく、「殴られたわけではない、ちょっと肩を押されただけ」「いつも罵倒をされているわけではない」「勢いでやってしまっているだけで、悪気はないはずだ」などど、行為の程度が小さい・頻度が少ないなどで判断をしがちです。
他人に対して、危害を与える行動をとることに、正当な理由など一切ありません。渦中にいると気づきづらいものですが、いわゆるDV・モラハラが恒常的にある状態は、すぐに物理的な距離をとる・接見をしない環境を整える必要があります。
最後に
夫婦といえど、別々の人間。共に子育てや仕事・家事をしていると、価値観の違いにストレスを感じることもあるでしょう。中には家事・育児への無関心やモラハラ気質など、大きな負担を与えてくる夫もいることがわかりました。
無理をして壊れてしまう前に別々の道を選ぶことも、さまざまな事情から結婚生活の継続を選ぶこともあるでしょうが、最終的に「これで良かった」と思える最善の選択ができることを願っています。
TOP画像/(c) Adobe Stock
監修
キャリアコーチ 菊池啓子(きくち・ひろこ)さん
2003年から企業研修トレーナー・人材育成コンサルタントとして活動。国家資格キャリアコンサルタント。研修登壇回数は年間100回を超え、これまでに5つの大学でキャリアデザインを教える。現在「社外上司」として多くのビジネスパーソンの悩みに寄りそい成長をサポート。趣味は出張先での御朱印集め。家族は夫と猫2匹。
X:@lotus_kikuhime
ライター所属:京都メディアライン
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