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2022.09.03

【公孫樹】←なんと読む? 由来と起源などを詳細解説

■街路樹に適している

「公孫樹」は街路樹に多く使われており、国土交通省・国総研の全国調査(平成29年3月31日調べ)によると植樹本数は一位です。因みに二位は「桜」、三位は「けやき」になります。東京大学構内や大阪御堂筋のイチョウ並木などは有名ですね。なぜこれほどまでに街路樹に多く使われるのでしょうか? その特性を見ていきましょう。

公孫樹

■公孫樹の特性と強み

街路樹に必要な特性としては、手間がかからなくて丈夫であること。先に出ました『鶴岡八幡宮の大イチョウ』は、2010年3月10日、折からの強風によって根こそぎ折れて倒れてしまいました。その後倒れた木から新芽が吹き現在では3メートルほどの高さに再生しています。

「公孫樹」は、葉や幹に含まれる水分量が多いため。火に強いのも特徴のひとつ。燃えにくいため火が出ても延焼を防ぐことができます。実際に関東大震災の時は多くの「公孫樹」が生き残りました。

また、車の排気ガスにも強く、生命力の強さも特筆すべきものがあります。なにせジュラ紀から生き続けている木ですから、ちょっとやそっとではへこたれません。

さらに、景観保持という点でも特徴があります。それは、何といっても見た目の美しさ、高木で葉が生い茂った様は圧巻です。かの与謝野晶子が詠んだ歌に『金色の小さき鳥のかたちしていちょう散るなり夕日の丘に』があります。「公孫樹」の葉を金色の小さな鳥に例えて、黄葉が落ちていく様を表しています。とても風情がありますよね。

【目次】

最後に

恐竜とともに過ごし、1億数千年もの間この地球上に存在して、いまもなお重宝がられている「公孫樹」。街路樹、公園、神社、学校などにも多く植えられていて、小さい頃からずっと身近に感じられる存在ですよね。こんな息の長い植物は他にあるのでしょうか? 街で見かけたときには「ご苦労様、ありがとう」と声を掛けてあげましょう。

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