「懇願します」
「懇願」は「こんがん」と読み、ひたすらお願いするという意味。どうしても願いを叶えたいような強い思いを伝える時に、「懇願いたします」や「懇願申し上げます」と用います。
ただし、「お願いします」よりもかなり重い意味になりますので、本当に必要な場面かどうかを、よく考えて使いましょう。
普段のビジネスシーンでは、一般的な「お願いいたします」が適しているでしょう。
「~していただければ幸いです」
「していただく」は「してもらう」の謙譲語。「~していただければ幸いです」は、「そうしていただければ、うれしいです」という意味になり、相手に何かを依頼する場合の敬語です。一般的には、対面よりもメールや手紙などの文書で使用します。
柔らかい印象の表現ですが、あいまいに受け取られることもあるため、しっかりとお願いしたい場合や重要な依頼には「お願いいたします」と明確に伝える方が良いでしょう。
「お願いします」を使う際の注意点とは?
「お願いします」は敬語なので、ビジネスシーンで使用しても問題はありません。ただし、相手によっては命令口調だと受け取られることもあるため、上司や目上の方には「お願いいたします」を使う方が望ましいでしょう。
「お願いします」の英語表現にはどんなものがある?
「お願いします」には様々な英語表現があります。ビジネスシーンでよく使う英語表現について、チェックしておきましょう。
Thank you in advance.
英文ビジネスメールの締めの表現として、用いられることが多い言葉です。日本語の「よろしくお願いいたします」と同様の意味で用いられます。
Could you do me a favor?
相手にお願いをしたい時の、丁寧な言い方。日本語では「お願いしたいことがあるのですが…」となり、お願いをする際の前置きとして用います。
I would like to request your sign.
“request”は、日本語のリクエストと同じ意味で用いられ、”would like to”を付けることで、丁寧な言い方になります。例文の日本語訳は、「サインをお願いいたします」となります。
相手に対する敬意を大切に
普段よく使う「お願いします」という言葉。ビジネスシーンでの使い方をご紹介しました。「自分だったら、どんなお願いをされれば気持ちよく引き受けようと思うか」を考えて、相手に対する敬意や誠実な思いを大切に「お願い」してみてください。
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