身近な不思議を実験で学べる「科学教室」
教育に熱心なママたちの間でじわじわ人気を集めている「科学教室」。「年長や小学校低学年の子供に科学を学ばせるの?」と意外に思われる方もいると思いますが、勉強というより遊び感覚で学べて、とても楽しいのだとか。そこで、ヒューマンアカデミーが運営する科学教室「サイエンスゲーツ」の運営責任者・須藤冬暁さんと、広告担当の浅田和浩さんに、その魅力を教えていただきました。
水やアイスといった身近なものを通してサイエンスを学ぶ
サイエンスゲーツではどのような授業が行われているのでしょうか?
「科学の驚きと感動、発見する楽しさを通して、子どもの課題発見、探求、解決する力を育むことを目的としてカリキュラムをつくっています。低学年のお子様が興味をもちやすいように、身近な科学現象を題材にしながら、科学の分野(生物学・化学・地学・工学・数学)を横断。毎月異なるテーマで実験を繰り返すことで、新たな発見と学ぶ楽しさを体験することができます。
学校ではクラス人数が多くて難しいこともありますが、サイエンスゲーツは1クラス6名前後の少人数体制なので、一人一人のお子様が自分でやってみる体験型学習と、さらに自分の言葉で教えあう協同的な学びを通して、主体性や探求心を育み、自ら学ぶ力を育てるカリキュラムになっています」(須藤さん)
「授業ではいきなり実験を始めるのではなく、まずは子供たちと等身大のキャラクターが登場するアニメーションを観ていただきます。身近なところにどのような科学の不思議が潜んでいるのか、たとえば、『アイスがとけた。それってどうしてなんだろう?』など、ひょっとすると当たり前になっていることにも、科学の視点を与え、興味づけしてから実験に入っていくことができます。
実際の実験では、『どうなると思う?』と、まずは予想をする、仮説を立てることを大切にしています。目的は2つあります。まずはわからないことに出会った時こそ、まずは自分で考えてみることを大切にする『論理的思考力を育む』ということ、そして予想した分だけ知りたくなる『好奇心・探究心を育む』ということです。サイエンスゲーツではこの2つの目的から、『どうなると思う?』と問いかけて、子供たちが考えることを大切にしています。
すべての実験は、『どうなると思う?じゃあやってみよう!どうなった? 何がわかった?』という『仮説・実験・結果・考察』の流れで学習シナリオを設計しています。このシナリオは一回の授業で何度も繰り返し行っていきます」(浅田さん)
科学の驚きと感動を体験することで「自ら学ぶ力」を育成する
科学の実験を通して、知識以外にどのような能力を伸ばすことができますか? 将来的にはどのようなことに役立つのでしょうか?
「先ほどご紹介した『仮説・実験・結果・考察』の学習シナリオによって、お子さまの『論理的思考力』、『好奇心・探究心』を育むということ、そして最終的には『学習の基盤となる自ら学ぶ力を育成する』ことを目的にしています。
まずは、科学の驚きと感動。『わあこうなるんだ! へえすごい!』という体験をたくさんさせてあげます。そうするとだんだん、科学が楽しくなって、『もっと知りたい』『もっとやってみたい』と次から次へと興味をもっていきます。科学の学習の中には、高学年の内容に触れるものも多く、ふと生活や学校でも『これ知ってる!やったことある!』と、得意になれる瞬間がやってきます。そして、他の学習でも『学ぶことが楽しい』と感じられるようになるでしょう。いざお仕事に就いたときにも、PDCA(Plan:計画/Do:実行/Check:評価/Action:改善)を回そうという、課題解決の思考が役に立ちます。
知的好奇心を育むというのは、他の習い事ではなかなかできない、科学の習い事の特徴ではないかと思いますし、答えのない課題に対して主体的に取り組む力が必要な、これからの子供たちにまさに必要な体験といえると思います」(須藤さん)
身近なサイエンスの学びからSDGsの学びへ!
サイエンスを通してSDGsについても学べるそうですが、どのように学びを広げていくのでしょうか?
「たとえば、地球の仕組みについて学習をする際には、『水はどこにでもあるのかな? きれいな水が飲めるのは当たり前なのかな?』という形で学びを広げていきます。テキストにはSDGsのコーナーを設け、コラムは親子で読めるように工夫しています。また、SDGsに触れるということも大切なことではありますが、何より『答えのないもの』について考える機会として、SDGsは非常に良い学習の題材になります」(須藤さん)
科学というと学校の授業のイメージがあり難しそうですが、小さな子供でも楽しめますか?
「学習範囲こそ小学校3年生から中学校3年生・一部高校まで広げていますが、5歳から小学校低学年のお子さまが楽しく学べるように工夫・設計していますのでご安心ください。実験テーマや教材は、低年齢のお子さまでも自分の手で取り組めるように安全に配慮した内容になっています。まだ科学的な視点や思考を持ち合わせていなくても、等身大のキャラクターが登場するアニメーションから授業に入っていくので、身近な科学現象に興味をもった状態で実験に入ることができます。
コースは初級・中級・上級の3つに分かれています。特に初級コースは発見に導くカリキュラムで、テキストはまだ文字が書けないお子さまでも〇をつけるだけでOKです。さらに中級コースは発見から考察する力を育むカリキュラム、上級コースは最新科学技術に触れるというように、1年ごと段階的に力を育める設計になっています。何より、1クラスは6名前後の少人数体制になりますので、一人一人のお子さまの発見や発言に注目しながら、楽しく授業を行っています」(浅田さん)
子供のときに触れた学ぶことの楽しさは、大人になってからも変わらない
「初級コースの対象年齢は5歳から小学校3年生としていますが、早ければ早い方がよく、興味を育む習い事になりますので、まずは興味をもたれたタイミングがそのお子さまにとってのベストなタイミングといえるのではないでしょうか。特に、小学校3年生から学校でも理科が始まるので、その前にやらせてあげたいとお考えのご家庭が多い印象です。
まだ知らないことが多い方が、科学の驚きと感動は大きく、驚きと感動が大きいほど興味が育まれます。そして、『知りたい』『やってみたい』という興味が育まれれば、学びはあとからついてくるものだと考えています。学年が上がると少しずつ学習時間や覚えることが増えていき、体験から学ぶということが非効率に感じてしまう場面もあるかもしれません。ただ、子供のときに触れた学ぶことの楽しさは、本質的には変わりませんので、大人になってからも主体的に楽しく学び続けることができます。サイエンスゲーツではそのような学習の基盤づくりに役立ちたいと考えています」(須藤さん)
「小さい子供に科学は早いのでは?」と思いましたが、驚きと感動が大きくなる小さい子供にこそ、おすすめの習い事なんですね!