■主幹、主査、主任、主事
主幹は課長相当職です。組織により序列や立場は異なるものの、参事が課長相当、主幹が課長補佐相当に位置する傾向も見られます。
組織によっては主幹の下位に位置する役職として主査が配置されますが、主幹と主査が同等の組織もあるため注意が必要です。なお、主査以上が管理職とみなされることが一般的で、主査は係長相当である職場もあります。
一般社員に相当する役職を、主事と呼ぶ会社も少なくありません。その場合は、主事と主査の間に熟練した主事を指す主任が配置され、主事たちのリーダー的な役割を果たす場合もあります。
外資系企業などで使われる役職と役割
外資系企業でも部長や課長といった日本の役職名が使われることもありますが、主体となる企業での役職名がそのまま使われることも少なくありません。
また、外資系企業でなくても、ベンチャー企業などの比較的新しい会社はカタカナやアルファベットを用いた役職名を使うことがあります。一般的な意味と日本企業での役職名について見ていきましょう。
■CXO(CEO、CFOなど)
CEO(シーイーオー)は企業のトップを意味する役職で、最高経営責任者と訳することが一般的です。会社によって異なりますが、企業を代表する会長職をチェアマンとすると、CEOとプレジデントが同格の位置に存在します。
また、CEOとプレジデントの下にCOO(シーオーオー)の役職が設けられている会社も少なくありません。COOとは財務以外の統括総責任者で、財務の統括責任者であるCFO(シーエフオー)と並び立ち、会社の実務的なトップの役割を果たします。
なお、CEO、COO、CFOいずれも〝CとOの間に文字が入る役職名〟のため、CXOとまとめられることも多いです。CXOの〝C〟はChiefの頭文字で、組織の責任者を指します。また、〝O〟はOfficerの頭文字で執行役の意味です。
CXOの〝X〟には業務の機能が入ります。例えば、〝E〟であればExecutiveで管理を意味し、〝O〟であればOperationsで執行、〝F〟であればFinancialで財務を指し、それぞれの業務のトップであることを明確に示すことが可能です。
CXO(CEO、COO、CFOなど)の覚え方
C:「Chief」の頭文字で、組織の責任者の意味
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X:〝業務の機能が入ります〟
(〝E〟であれば「Executive」で管理 /〝O〟であれば「Operations/Operating」で執行/〝F〟であれば「Financial」で財務)
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O:「Officer」の頭文字で執行役の意味
■ディレクター
ディレクターとは、部長相当職を指すことが一般的です。アメリカのIT系企業であれば、部長の中でも上位に位置する役職とされることがあります。
しかし、イギリスの企業ではディレクターは取締役を指すことが一般的です。どの国の企業かによって立場が大きく異なるので、事前に前後の役職なども確認し、失礼のないようにしておきましょう。
■マネージャー
マネージャーとは、課長から部長まで幅広い意味で使われる言葉です。ディレクターと同じく企業によっても立場は変わるので、事前に前後の役職なども確認しておくようにしましょう。
ゼネラルマネージャーとは、マネージャーの中でも上位の役職で部長や支部長を指します。また、ゼネラルマネージャーと一般のマネージャーの間に、シニアマネージャーが位置することが一般的です。
役職のルールは会社によってさまざま
役職のルールは会社ごとに異なるので注意が必要です。しかし、おおよそのルールを把握しておくことで、見当がつけやすくなり、相手に対して失礼のない対応を取りやすくなります。紹介した例を参考に、役職の序列についての知識を整理しておきましょう。
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