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2023.10.09

【CTO】とは?意味やCEOやCOOなど混同されやすい他の役職との違いを解説

 

CTOは、日本語で「最高技術責任者」と訳される役職です。CEOやCOOなどとは、明確な違いがあります。似た響きを持った役職が複数あるため、違いも含めて正しく理解することが必要です。CTOの定義、混同されやすい他の役職との違いなどを解説します。

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「CTO」とは?

CTOとは1980年代に米国で使用されるようになった役職で、「Chief Technical Officer」または「Chief Technology Officer」という英語の略称です。近年、日本でもIT企業などを中心として、この役職名が使われるようになってきました。

オフィスでリーダーシップを発揮している男性

IT化やDXの進行によって、企業内での「技術」の重要性がさらに増していることもあり、CTOは重要な役職として認知されています。

■CTOの意味と読み方

CTOの意味は「最高技術責任者」で、読み方は「シー・ティー・オー」です。技術の内容は企業によってさまざまで、製造技術・化学技術・情報技術・研究開発技術などが当てはまります。企業で専門知識や技術を使用する部門の最高責任者という位置づけの役職です。

この他にもCTOには、「注文仕様生産」という意味の「configure to order」の略称など、違う意味の語句もあるため、注意が必要です。

CTOという役職の概要

日本国内ではCTOという役職の導入は、外資系企業やスタートアップなどの一部の企業に限られているため、その概要はまだ一般的にはあまり知られていません。ここでは、CTOの役割・必要な能力・なり方を解説します。

ミーティング風景のイラスト

■CTOの役割

CTOは会社法により定められた役職ではないため、企業によってその役割が異なる場合もあります。CTOは、以下の3つの役割を担っているのが一般的です。

・技術的な側面から経営の方向性やビジョンを示し実行する

・技術面での企業の意思決定を担い、その決定に責任を持つ

・エンジニアの採用方針を決定し、採用後には教育する

 

これらは、企業の成長のフェーズによって変化するケースもあります。

■CTOに必要な能力

CTOは企業の経営陣の一員として、技術や知見を用いることにより、企業の方向性の提示という役割を担っているため、経営面・事業面でのマクロ的な視点を求められます。また、技術を適切に活用するための理解力や判断力なども必要になるでしょう。

企業活動を支える技術は、常に進化し続けています。変化に対応していく柔軟性も必須の能力といえるでしょう。また、技術部署にはエンジニアやプログラマーが在籍しています。技術チームをまとめていくリーダーシップも必須の能力です。

■CTOになるには

CTOを目指している場合には、なるまでの道筋をイメージして着実に実現していく必要があるでしょう。CTOのなり方は大きく分けると、3つあります。

1つ目は現在所属している企業でCTOに求められるスキルを磨き、経験と実績を積み重ねて、昇進を目指す方法です。この場合、経営的な視点や判断力を磨くことも求められるでしょう。ただし、CTOの役職が空かなければ昇進は難しいとの問題があります。

2つ目は、CTOの求人情報を見つけて、CTOとして転職することです。スタートアップやベンチャー企業など、創立から間もない場合には、CTOを新設して新規で募集するケースもあります。ハードルが高くなると想定されるため、自分の強みを磨く必要があるでしょう。

3つ目は自らメンバーを集めて企業を立ち上げ、CTOに就任する方法です。この場合は、企業経営のリスクが大きくなることに留意する必要があります。

CTOと混同されやすい3つの役職

近年、CTOの他にも英語のアルファベット3つの略称による役職が数多く登場しています。とくに「C」で始まり「O」で終わる3文字の役職名が多いため、混同されるケースもあるようです。

CEOとその下の役職CTO、CFO、COOなどのイラスト

ここではすでに多くの企業で浸透しているCEOと、最近増えつつあるCOO、CIOという3つの役職の概要を解説します。

1.「CEO」の概要

CEOは「Chief Executive Officer」の略称で、日本語で「最高経営責任者」という意味です。社内の最高責任者として、経営方針や事業戦略などの最終的な意志決定を行います。

CEOと混同されるケースの多い役職は、代表取締役です。代表取締役は会社法によって執行権限を与えられていますが、CEOには法的な権限がありません。代表取締役がCEOを兼務するケースもあります。

CTOが技術部門の責任者であるのに対して、CEOは会社の経営全体の責任者である点が大きな違いです。

2.「COO」の概要

COOは「Chief Operating Officer」の略称で、日本語で「最高執行責任者」という意味です。社内でCEOに次ぐ地位の役職で、CEOが下した経営判断に基づき、社内での業務を実施します。実行力やマネジメント力を求められる役職といえるでしょう。

COOはCEOのサポート役であり、実務における最高責任者という位置づけです。CEOが会長、COOが社長を務める場合もあります。

3.「CIO」の概要

CIOは「Chief Information Officer」の略称で、日本語で「最高情報責任者」という意味です。企業の情報戦略を担当しており、情報システムの最適化、情報のマネジメント、情報の円滑な流通の保持などの役割を担っています。

CTOの担当領域が「技術部署」であるのに対して、CIOは部署門の枠を越えて情報を管理する業務との違いがあります。企業によっては、CTOとCIOを兼務するケースもあるようです。

CTOと他の役職との違いを理解し適切な使い方をしよう

CTOとは、日本語で「最高技術責任者」と訳される役職です。1980年代に米国で使用されるようになった役職で、近年、日本でも外資系企業やスタートアップなどで導入されるケースが目立っています。

歯車やグラフと3人の男女 イラスト

「最高経営責任者」を意味するCEO、「最高執行責任者」を意味するCOO、「最高情報責任者」を意味するCIOなど、混同されやすい役職名を導入する企業が増えてきました。それぞれの役職の概要を理解することが求められます。

また、企業によって役職の業務内容の異なる場合があることを、踏まえておく必要もあるでしょう。CTOと他の役職との違いを理解して、適切な使い方をしてください。

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