無断欠勤は避けるべき理由
当日に病気で会社をお休みする場合、必ず会社へ連絡を入れるようにしましょう。連絡をせず休んだ場合、「無断欠勤」となってしまいます。仕事での信頼関係にも影響が出てしまいます。
なお、やむを得ない理由がない無断欠勤は、人事評価が下がってしまう原因にもなり得ます。会社によっては、ボーナスの査定や昇給に影響してしまうことも。さらに、正当な理由がない無断欠勤が長期に及ぶと、退職扱いになってしまうケースもありますので、注意しましょう。
中には、本人が重い病気で、話すことが難しい状態の場合もありますよね。このような場合、家族などの代理の人が事情を話すケースもあるようです。いずれにせよ、病気で出勤できない場合、必ず早めに会社に理由を説明するようにしましょう。
参考:無断欠勤による解雇 厚生労働省岩手労働局・欠勤の賃金控除 厚生労働省東京労働局
連絡はメールでもいいの?
病欠の連絡は、どう対応すればよいのかも気になるところ。「メールでもいいの?」という疑問を持っている方もいるのではないでしょうか。ここからは、病欠の際の連絡方法を一緒に見ていきましょう。
まず、病欠の連絡は、本人が上司に電話で連絡をすることが一般的です。しかし、最近では、テレワークや業務効率化の影響で、事情が変わってきている会社もあるよう。例えば、電話での連絡は、「電話に出る人の作業が途絶えてしまうため、効率的ではない」と考える人も。
電話の代わりに、チャットツールやメールなどで連絡をするということも、あるようです。とはいえ、会社の慣習やルールに応じて異なりますので、いきなりメールでの連絡というのは避けた方が無難でしょう。メールをすぐ確認してくれるとは限りませんし、見逃してしまう可能性があるからです。また、人によっては非常識だと感じることもあるようです。
もしメールでの連絡が許されている会社の場合でも、書き方は注意した方がよいでしょう。メールは電話と違い、声の質やニュアンスなどが伝わりにくいもの。例えば、「今日は具合が悪いのでお休みします」だけだとどうでしょうか? 要点は伝わりますが、なんだかそっけない印象を与えてしまうかもしれません。
また、人によっては、「ずる休みじゃないの?」というような憶測をされてしまうことも。文の末尾に、「急なお休みになってしまい、大変申し訳ございません」などと一文あると、印象が変わるはずです。 文章で連絡する場合、参考にしてみてください。
最後に
この記事では、病欠の概要、給料や有給休暇との関係、メールでの病欠の連絡時の注意点などを解説しました。欠勤はなるべくしないに越したことはありませんが、避けられないこともあるかもしれません。そんなときのために、押さえておくと安心です。
執筆
塚原社会保険労務士事務所代表 塚原美彩(つかはら・みさ)
行政機関にて健康保険や厚生年金、労働基準法に関する業務を経験。2016年社会保険労務士資格を取得後、企業の人事労務コンサル、ポジティブ心理学をベースとした研修講師として活動中。趣味は日本酒酒蔵巡り。
ライター所属:京都メディアライン
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