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2023.06.27

「参画」とは? 意味や「参加」との違い、使い方などについて解説

 

「参画」とは政策や事業などの計画に加わることです。「参加」とは異なり、政策や事業などの全体に主体的に関与するニュアンスがあります。この記事では、例文での参画の使い方や言い換え表現、英語表現などについても解説。

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「参画」の意味について

ネットでニュースを読んでいると、「社会参画」「政治参画」などといった言葉を目にすることがあるのではないでしょうか。ほかにも「参画」が含まれる言葉といえば、「男女共同参画社会」を思い浮かべる人も多いかもしれません。

この記事では、参画という言葉の意味や使い方、類似表現などについて解説します。

手を重ね合わせている人々の手元の写真

参画の読み方は「さんかく」「政策や事業などの計画に加わる」という意味があります。そのため、前述の「社会参画」「政治参画」のように社会形成や政治などに加わるという意味で、参画が用いられるわけです。

また、参画には「計画を立てるのに加わる」という意味もあり、プロジェクトや事業などに最初から、立案から関与するというニュアンスも含みます。主体的に関わっているという点もポイントです。

参画という言葉は、特に公的機関や研究機関などの文書でよく登場します。

「参画」と「参加」はどう違う?

参画に似た言葉として「参加」があげられます。この「参加」は、参画とどのような点が異なるのかについて見ていきましょう。

「参加」には、「ある物事を行う一員として加わる」「ある法律関係や訴訟に当事者以外の者が加わる」という意味があります。一般的なのは、前者の意味でしょう。

参画と参加の違いとしては、まずその使用範囲の差が挙げられます。参加は「パーティーに参加する」「会議に参加する」などと幅広いシーンで使えるのに対し、参画は「社会に参画する」「法律案の作成に参画する」など、使われるシーンはより限定的です。

また、たとえば「参加」する場合は、単なるメンバーとして加わることになるかもしれませんが、「参画」する場合は、企画から意思決定のプロセスまで、主体的に関与するというニュアンスの違いがあります。

「参画」を用いた例文

次に参画を用いた例文を見て、その使い方を確認していきましょう。

大きなカメラを構える人の手元の写真

1:私たちは新しいプロジェクトに参画した

新規プロジェクトの計画に加わるという意味で、「参画」という言葉を使っています。計画の立案というプロジェクトの初期段階から関わり、意義のある提案を行うといった主体性が求められることでしょう。

2:地元の若者が参画して制作した映画が、ノミネートされた

地元の若者が企画・脚本・撮影・編集などを手掛け、中心になって制作した映画がノミネートされたということです。エキストラとしての関わりだけでは「参加」になりますが、企画段階から関わり、さらに主体的に制作を進めたという点で「参画」と呼べます。

3:地元の教育プログラムにボランティアとして参画し、子供たちをサポートする

単にボランティアの活動やイベントに参加するだけではなく、活動全体に深く関わることを指します。計画や予定の作成にたずさわることもあるでしょうし、主体的に大きく関わることでその責任も大きいものになるわけですね。

「参画」の類語・言い換え表現

次は、参画の類語について確認します。

1:「参入」

「参入」には、まず「高貴な人のところへ参る、参上する」「加わる、参加する」という意味があります。

そのほかの意味として、「ある市場あるいは産業において、新たな企業が生産設備を建設し、その市場または産業に生産量の新規の拡大をもたらすこと」(『日本大百科全書』小学館)というものも。「市場参入」などと、ビジネスでよく見られる言葉です。

〈例文〉
「グローバル市場への参入を計画している」
「メンバーがスムーズに参入できるよう、サポートが欠かせない」
「新しい産業分野に参入したい」
「開発コストや流通チャンネルのことを考慮すると、参入障壁が高い」

ノートパソコンや資料を用いて話し合っている人々の手元の写真

2:「関与」

「関与」には、「ある物事に関係すること、たずさわること」という意味があります。ほかにもブランド用語にはなりますが、「顧客にブランド体験の機会を提供することで、積極的に参加させること」という意味も。

〈例文〉
「新規プロジェクトの立ち上げに関与する」
「学校のイベントに積極的に関与し、チームワークを発揮した」
「この事件に関与したと思われる人物をリストアップする」

3:「参与」

「参与」には、一般的に「事業・計画などにかかわること。また、その相談を受けること」「学識経験者を行政事務に参加させる際の職名」(『デジタル大辞泉』小学館)といった意味があります。内閣総理大臣に対して専門家の立場から助言をする「内閣官房参与」は有名ですね。事業や計画などに関与する点が、参画に似ています。

 〈例文〉
「専門家に参与を求める」
「今回の事案について、参与と意見交換をする」
「まちづくりに参与する」

「参画」の英語表現

参画を英語で表現すると、どのようになるのでしょうか? 

1:participate

「participate」には、「活動に参加・関与する」「利益をともにする」といった意味があります。自動詞であり、主に「participate in」という形で用いられます。

〈例文〉
「We actively participate in new projects.(新規プロジェクトに積極的に参画する)」
「Students participate in research projects to gain practical experience.(学生は実践的な経験を積むために、研究プロジェクトに参画する)」

2:take part in

「take part in」には、「参加する、加わる」という意味があります。

〈例文〉
「take part in this activity to support those in need(困っている人たちを支援するために、この活動に参画する)」

最後に

参画とは「政策や事業などの計画に加わる」ということです。単に参加するだけではなく、計画の策定や立案などから主体的に関わるというニュアンスがあり、「男女共同参画社会」のように用いられることもあります。

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