「クローク」には複数の意味がある
「クローク」と聞くと、ホテルのクロークを思い浮かべる人もいれば、家のシューズクロークを想像する人もいるかもしれません。実はクロークには、複数の意味があります。
この記事では、ホテルや式場、劇場のクロークにスポットを当て、利用の仕方から、利用の際に注意したいことなどを紹介します。クロークの利用方法がわからない人は、ぜひ参考にしてみてください。
クロークの意味を紹介
クロークは、複数の意味で使われている言葉です。
・袖のないゆったりとしたマントやケープ
・家に設ける衣類などの収納スペース
・ホテルや結婚式場、劇場にある、客のコートや携帯品を預かる「クロークルーム」の略
また、ホテルなどでお客様の荷物を預かったり、荷物の受け渡しをしたりするスタッフ(役割)をクロークと呼ぶこともあります。
今回は、ホテルなどにある「クロークルーム」の意味で使われるクロークについて、見ていきましょう。
ホテルや結婚式場などのクロークとは
ホテルや結婚式場などにあるクロークは、どのように使うことができるのでしょうか? 利用の仕方について詳しく見ていきましょう。
クロークとは? どのように利用するの?
クロークは、荷物を預けることができる場所。クロークを利用する際は、フロントもしくはクロークの窓口に出向き、「クロークを利用したい」「荷物を預けたい」と伝えます。あとは、担当スタッフの案内に従います。
ホテルや式場によっては、コインロッカー形式で荷物を預かってくれるところも。もしクロークが見当たらない場合は、1度フロントで確認するとよいでしょう。
クロークに荷物を預けたら、「預かり証」もしくは「番号札」を渡されます。荷物引き取りの際に必要になるので、なくさないようにしてください。
誰がクロークを利用できる?
ホテルクロークを利用できるのは、宿泊者です。チェックイン前やチェックアウト後も利用できる場合が多いので、とても便利。また、宿泊者のクローク利用については、ほとんどの場合無料です。
また、宿泊者以外にも、結婚式や同窓会などでホテルの会場を利用する場合や、ホテルのレストランを利用する人は、クロークが使えることもあります。この場合、フロントではなく、各会場やレストランで荷物を預かってくれることが多いでしょう。
クローク利用は、ホテルによって利用条件が異なります。旅先などで利用したい場合は、事前に情報をチェックしておくことをおすすめします。
結婚式場などの場合は、結婚式や披露宴に出席する人であれば、クロークを利用できます。この場合は、フロントやインフォメーションにクロークが設けられていることが多いでしょう。
クロークを利用する際の注意点
クロークを利用する際に注意したいこともチェックしておきましょう。クロークには預けられない荷物があります。
1:貴重品はNG
ホテルや結婚式場、劇場などのクロークでは、基本的に貴重品を預けることはできません。現金やクレジットカードなどが入った財布やカードケースは、自分で持っていることになります。
また、カメラやパソコン、タブレット、スマートフォンなどについては、預かってくれるクロークもありますが、壊れても責任はとってもらえないケースも。預ける際に、それでもよいかを確認されるでしょう。どうしても心配な人は、専用ケースに入れて預けるか、自分で持って歩くかを選ぶことになります。なお、クロークに預ける際、電子機器類の電源は必ず切ってくださいね。
2:貴重品以外にも預けられない物がある
貴重品以外にも、クロークに預けられない(断られる可能性が高い)物があります。
・ご祝儀
・壊れやすい物や割れ物
・生ものや冷蔵品、冷凍食品など
・ペットや生きもの
また、大きすぎる物については、クロークのスペース上、保管が難しいということも。大きな物を預けたい場合は、事前に問い合わせをし、確認しておくといいですね。
なお、結婚式や披露宴で余興をするための道具や衣装、会場で使うケーキやお菓子を一時保管したい場合は、結婚披露宴の担当者に相談するようにしてください。同窓会や祝賀会などの場合は、会場担当者に相談するとよいでしょう。
3:クロークは、利用できる時間を必ずチェック
ホテルの場合、基本的には24時間利用することができます。チェックインの時間の前に預けたり、チェックアウト後に預けたりすることもできるでしょう。ただし、真夜中など時間帯によっては担当者不在となることも。荷物を預ける際に、対応可能時間を確認しておくといいですね。
結婚式場の場合は、利用できる日や時間帯に制限があることも。遠方から結婚披露宴に出席する場合や、どうしても事前に荷物を預けたい場合などは、前もって担当者に利用可能時間を確認することをおすすめします。
クロークを利用するなら、知っておきたいこと
クロークを利用する際に知っておきたいことを紹介します。次のことを意識し、クロークをスムーズに利用してください。
1:預かり証や番号札はなくさない
前述したように、クロークに荷物を預ける際には、預かり証や番号札を渡されます。これは、荷物の引き取り時に必要になるので、なくさないようにしてください。
もし、預かり証や番号札が見当たらないという場合は、すぐにスタッフに相談を。誰かが荷物を勝手に引き出すなどのトラブルを防ぐためです。また、預かり証や番号札がない場合は、荷物の引き取りに時間がかかるということも。そうならないためにも、預かり証や番号札は、きちんと保管してください。
2:シアター・劇場のクロークの有無はさまざま
シアターや劇場は、場所や公演によってクロークの有無や預けられるものにかなりばらつきがあります。クロークやコインロッカーにコート類や手荷物などを預けられる場合もあれば、座席まで持っていくことのできない大きな荷物のみロビーで預けられるという場合も。預けたいものがある場合は、クローク・コインロッカーはあるのか、ロビーで預かってもらえるのか、劇場や公演によってそれぞれ異なることに注意しましょう。
また、開演前のクロークは混雑することがほとんどです。クロークを利用したい場合は、時間に余裕を持って来場することをおすすめします。
最後に
ホテルや結婚式場で荷物を預けたいときに利用するクロークは、基本的に無料で使うことができます。クロークを使えるのは、主に宿泊者や結婚披露宴の参加者、施設内のレストランを利用する人など。クロークに荷物を預ける際、渡された預かり証や番号札はなくさないようしっかりと管理をしておきましょう。
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