例えば「一様(いちよう)」や「一律(いちりつ)」です。どちらもすべてが同じであることや、違いがないことを表す言葉です。一見すると、数が多いように思えても、その性質が同じであるものに対しても、上記の対義語が用いられます。
諸々の使い方
繰り返しになりますが、諸々はビジネスシーンで用いられる表現です。それでは具体的に、どのような使われ方をするのでしょうか。
本章では「諸々」の使い方を、例文とともに解説します。例文を覚えておくことで、誤用のリスクを軽減できるでしょう。またビジネスシーンにフォーカスした使い方も解説するため、参考にしてください。
例文
基本的に「諸々」が用いられるシチュエーションとしては、以下5パターンが考えられます。
・お礼
・承認
・連絡
・依頼
・相談
「諸々」の具体的な例文は、以下の通りです。
・先日は息子へお菓子やおもちゃなど、諸々のプレゼントをいただきまして、ありがとうございます
・計画をスムーズに進めるために、諸々の準備をお願いします
1つ目の例文は「お礼」であり、2つ目は「依頼」です。
ビジネスシーンでの使い方
ビジネスシーンで「諸々」を用いる場合は、以下のような使われ方をします。
・〇〇や××など、諸々の事情でキャンペーンを延期することいたしました
・貴社には諸々、感謝申し上げます
・先日伺っていた諸々の件、承知いたしました
・その他諸々も件も合わせて、よろしくお願い申し上げます
・諸々の出来事によって、計画が大きく変わってしまった
いずれも多くの情報を1つずつ列挙すると、伝達事項が長くなってしまう場合に「諸々」を用います。
「諸々」を適切に使おう!
「諸々」という言葉について、ここまで解説しました。複数の種類があることを表す「諸々」は、主にビジネスシーンで用いられます。また「諸々」と同じく、種類が多いことを表す言葉には、「数々」「種々」「様々」「諸般」「多種多様」「多彩」「色々」があります。反対に「一様」や「一律」は、種類が少ない(すべて同じ)ことを表す対義語です。本記事を参考にして「諸々」を正しく使いましょう。
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