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2024.05.10

「早々」とは? 言葉の使い方や注意した方がいいことなどを紹介! 類語も

 

「早々」は「その状態になってすぐの時」「急いで物事をするさま」を表す言葉。ビジネスシーンをはじめ、あらゆる場面で使われています。「早々」は使いやすい言葉ですが、注意する方がいいことも。この記事で紹介します。

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「早々」とは?

依頼ごとに対して相手がすぐに対応してくれた場合、「早々にご対応いただき、ありがとうございます」と伝えることがありますよね。この言葉の中にある「早々」が何を意味するか、知らない人もいるかもしれません。

「早々」はふだんの生活でもよく使う言葉です。しかし、使い方を誤ると、相手を不快な気持ちにさせるかもしれませんので、注意したいところ。意味や適切な使い方を把握しておきたいですね。

意味と読み方

【早早】
読み方:そうそう

【一】[名]その状態になってすぐの時。多く、他の語の下に付いて用いられる。「開店—から忙しい」「会う—用件を切り出す」
【二】[副]急いで物事をするさま。はやばや。「あのようすだと—帰るだろう」「—に用事を済ませる」
『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

ビジネスシーンでよく使われる言い回しに、「早々にご対応いただき、ありがとうございます」があります。これは、「急いで対応してくれたことに感謝する」という意味。「急いで」を「早々」に言い換える形で使います。

雑踏

(c) Adobe Stock

「はやはや」「はやばや」と読むことも

「早々」は、「はやはや」「はやばや」という読み方もします。「はやはや」と読む場合は、人を促して急かせることを表すことが多いでしょう。

一方の「はやばや」は、普通よりもずっと早い時期に行なうさまや、急いで行なうさまを表します。「早々(はやばや)と店じまいをする」「早々(はやばや)と取り組む」のように使うことが多いでしょう。

「々」の意味と「踊り字」について

辞書で調べると、「早々」は「早早」と表記されています。「早々」の「々」は、踊り字の一種。踊り字は、同じ漢字や仮名を重ねる時に用いる符号です。「繰り返し符号」「送り字」「重ね字」と呼ばれることも。「々」の他には「ゝ」「々」などがあります。

「そうそう」を漢字で表記する場合、「早々」と書くことがほとんどです。そのため、この記事の表記も「早々」に統一し、使い方や類語などを紹介します。

「早々」の使い方

「早々」の使い方を見ていきましょう。例文を用いて紹介します。

お礼

(c) Adobe Stock

《例文1》出社早々に申し訳ないが、先方に連絡してプロジェクトの件を伝えてください

「その状態になってすぐの時」を表す例文です。「出社早々申し訳ない」は、「出社してすぐのところ申し訳ない」という意味。「退社早々」は「退社してすぐ」ということを表します。

似た使い方をする「入社早々」は「入社してすぐ」、「帰宅早々」は「帰宅してすぐ」を表すと考えてください。

《例文2》提出資料に誤記載があったため、早々に修正した

「急いで物事を行なうさま」を表しています。提出するための資料に誤りを見つけ、すぐに対応したことがわかりますよね。

ビジネスシーンで「早々」を使う場合、「急いで対応する」という意味で用いることが多いかもしれませんね。また、相手が急いで対応してくれたことに対してお礼を伝える際も、「早々」を使うことが多いでしょう。

《例文3》研修終了後、彼は早々と帰り支度をはじめた

「普通よりもずっと早い時期に行なうさま」の意味。研修が終わった途端、すぐに帰る準備をしはじめた人がいたことを表しています。

「はやばや」という意味で使う場合は、「早々」ではなく「早々」と表現することがほとんど。さらに言うと、「早々と」と表記すると「はやばやと」と読まれることになるでしょう。

「早々」を使う際に注意したいこと

「早々」という言葉を依頼文に使うと、「早く対応してください」という意味になります。相手を急かす意味合いが強くなりますので、場合によっては失礼にあたるかもしれません。特に、目上の人に対して使うのは避ける方がいいでしょう。

「早々に」をお礼の言葉に添える場合は、「すぐに対応いただき」「すぐに返答いただき」という意味になりますので、この使い方はOK。目上の人に対して使っても、問題ありません。

また、自分の行動について相手に伝える際、「早々に対応します」のように使うのもいいですね。「すぐに対応する」ということがしっかりと相手に伝わるでしょう。

「早々」の類語を紹介

「早々」の類語を紹介します。それぞれの言葉の意味もチェックしてくださいね。

張り紙

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「早速」

「早速」とは、すみやかなことや、すぐに行なうこと、すぐさまという意味を表します。読み方は「さっそく」。「早速のご返答ありがとう」「早速やって来た」のように使うことが多いでしょう。

《例文》メールをしたら早速やって来た彼は、たくさんのビールを手に持っていた

なお、「早速」には機敏であることや機転が利くことという意味もあり、その場合は「さそく」と読みます。

「速やか」

物事の進行がはやいさまを意味する「速やか」は、「すみやか」と読みます。時間をおかずにすぐに行なうさまを表す場合によく使われる言葉です。「速やかに」「速やかな」のように使うことが多いでしょう。

《例文》状況を聞いた彼は速やかに決断し、部下に指示を出した

「いち早く」

「いち早く」は、真っ先にという意味を表す言葉です。漢字の表記は「逸早く」もしくは「逸速く」。いずれも「いちはやく」と読みます。真っ先に向かうことや、すばやく行動することを表す際に使われるでしょう。

《例文》一報を聞き、部長と課長はいち早く現場に向かったそうです

「早急」

非常に急ぐことや、そのさまを表すのが「早急」。「さっきゅう」「そうきゅう」と読みます。「早急に」もしくは「早急な」という使い方をすることが多いですね。ビジネスシーンでもよく使われる言葉です。

《例文》お客様に与える影響を考えると、早急に対策を講じる必要がある

「直ぐ」

「直ぐ」とは、時間をおかないさまの意。「すぐ」と表記することがほとんどです。「ただちに〜する」ということを表す際に使われています。

《例文》帰社して直ぐのところ申し訳ないが、先日の資料を見せてもらえますか?

最後に

「早々」の意味や使い方、使う際の注意点、類語などをまとめました。あらゆるシーンで使える言葉ですが、目上の人に依頼をする際、「早々」を用いるのは避ける方が無難。「早々」には「急いで行なう」という意味があるため、相手を急かすことになるからです。

「早々」はふだんの生活はもちろん、ビジネスシーンでもよく登場します。よく使う言葉だけに、正しい意味や適切な使い方を把握しておきたいですね。

TOP画像/(c)Adobe Stock

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