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2024.02.16

【表記】とは? 意味や使い方、「標記」など似た言葉との違いなどを紹介

 

「表記」は、表に書き記すことの意。日常生活やビジネスシーンで使われていますが、正しい使い方や「標記」との違いは知らない人もいるかもしれません。よく使う言葉だけに、適切な使い方をしたいですね。本記事で紹介します。

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「表記」は表に書き記すこと

「~をひょうきする」と入力する際、「表記」と「標記」のどちらを使えばいいか迷うことはありませんか? 漢字を見るとどちらも「記」の字が使われているため、判断しにくいこともあるでしょう。

「標記」と「標記」はどちらも書くことを表しますが、意味は異なります。それぞれの意味や使い方についてチェックしていきましょう。

「意味」

まずは「表記」の意味を見ていきましょう。

【表記】
読み方:ひょうき

1:おもてに書きしるすこと。また、その書かれたもの。おもて書き。「—の所へお送りください」
2:文字や記号を用いて書き表すこと。「現代仮名遣いで—する」
『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

封筒やハガキに宛名を書くことや、表に書いた文字そのものを指すのが「表記」。「ローマ字表記」「カタカナ表記」「英語表記」のように、特定の文字や記号で書き表す際にも「表記」を使います。

ダンボール箱

(c)Adobe Stock

使い方を紹介

「表記」の使い方もチェックしていきましょう。例文を挙げて紹介します。

《例文》
・表記の住所に荷物を送りたいと思っていますが、いつごろ到着しますか?
・レポートなら、平仮名ではなく漢字表記にする方がわかりやすいだろう

上記の例文では、書き記した文字の情報(例文の場合は住所)や、文字を綴る際に特定の文字(例文の場合は漢字)で表すことを示しています。2つの例文は、「表記」の使い方が少し異なりますので、その違いを把握しておくといいですね。

「標記」との違いは?

「表記」と同じ読み方をする「標記」についても見ていきましょう。まずは意味から紹介します。

意味

【標記】
読み方:ひょうき

1:目印をつけること。また、その文字や符号。
2:標題として書きしるすこと。また、その事柄。「—の件について検討する」
『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

ビジネスシーンでよく使われるのは、「2:標題として書きしるすこと」でしょう。メールや資料などにつける件名やタイトルを「標題」と言いますが、これを書くことを「標記」と表します。

使い方

「標記」の例文を見ていきましょう。

《例文》
・看板の標記に従い、順に入場してください
・標記の件について、来週あらためてご説明申し上げます

「標記」は、目印として記すことを表します。また、メールや資料、説明文などにつけた標題を指し「標記の件」のように表現しますが、この場合に使うのは「表記」ではなく「標記」であることを把握しておきましょう。

パソコン

(c)Adobe Stock

「表記」との違い

「標記」は主にタイトルや件名、標題などを表す際に使う言葉です。「表記」は文字や記号を書き表すことや、表に書かれた情報を指すことが多いため、まったく異なる意味になると考えてください。

「明記」との違いは?

「表記」に似たイメージのある言葉も見ていきましょう。まずは「明記」について意味や違いを紹介します。

意味

ある事柄について、はっきりと書き記すことを表すのが「明記(めいき)」です。ただ書くというよりは、明確に書くことを指すと考えてください。たとえば、申請や応募の際は、住所や名前、連絡先などを明確に書いてもらう必要がありますよね。そのような場合に「明記」という言葉を使い、はっきりとした情報を書くよう促します。

使い方

「明記」の例文を紹介します。

《例文》
・応募の際は、名前・住所・連絡先を明記し、期限までに手続きしてください
・期限が明記されているため、延長や変更はできないだろう

「明記」は、情報やデータを明確に示すことを指します。情報の正確性や信頼性を確保しなければならない場合に用いられることが多いでしょう。

「表記」との違い

「明記」は、はっきりと書くことを表します。ただ書くという場合は使わないことが多いと考えてください。「明記」は明確に書くよう促す意味合いが含まれますので、「表記」とは使い方などが異なるでしょう。

「記載」との違いは?

「記載」も書き記すことを表しますが、「表記」との違いを見ていきましょう。

パソコン作業

(c)Adobe Stock

意味

書類や書物などに、情報を書いて記すことを意味する言葉。書いた情報が書類などに残る状況で使うことが多いでしょう。

使い方

《例文》
・募集要項に記載された情報を比較し、応募企業を絞っている
・住民票の記載事項を変更するために区役所に出向いた

公的書類に記されている情報を表す際は、「記載」を使うことが多いでしょう。「記載事項」とは、その書類に記されている事柄や項目のこと。既に書かれている事柄を指します。

「表記」との違い

「記載」は何かしらの情報を記録するために、書類や書物に書き記すことを指します。「表記」は表に見えるように書き記すことを表すため、ニュアンスが異なると考えてください。

同音異義語に注意

「表記」と「標記」は、同音異義語にあたります。日本語では同音異義語が多いので、意味を把握しそれぞれの違いを認識しておけるといいですね。

「同音異義語」とは

同音異義語(読み方:どうおんいぎご)は、発音が同じであるが意味は異なる言葉を指します。「表記」と「標記」以外に、「正確」と「性格」や、「意思」と「医師」、「柿」と「牡蠣」などは同音異義語になると考えてください。

同音異義語にはさまざまなものがありますが、漢字表記が似ていると意味を混同しやすいもの。また、使い分けに悩むということもあるでしょう。漢字の持つ意味からどちらの言葉が適切かを判断することもできますが、「表記」と「標記」のような例は判断がつきにくいかもしれません。

漢字表記が似ている、あるいは発音だけでは判断できないという場合は、前後の文脈や会話の流れからどの言葉を使っているのか考える必要があります。どうしてもわからない場合は、誤って認識することを防ぐためにも、相手や周囲に確認する方がいいでしょう。

同音異義語は数多くあるため、会話や文章で伝える際は誤解のないよう気を配りたいもの。そのためにも、伝えたい意味に適した言葉を選ぶようにしたいですね。

最後に

「表記」について紹介しました。日常やビジネスシーンでよく使う言葉ですが、意味や使い方を明確に理解している人は少ないかもしれません。また「標記」「明記」「記載」との違いも把握しておきたいですね。「表記」と「標記」のような同音異義語は日本語にたくさんあります。似た漢字を使っている言葉は特に注意し、適切に使いたいですね。

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