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2025.01.10

防災グッズ、どこまで準備していますか? 300人にアンケート

地震・台風・豪雨など、さまざまな自然災害に備えておきたい気持ちは誰しも持っているかと思いますが、実際に防災グッズを常備しているという人はどのくらいいるのでしょうか? Domani読者にアンケートした結果を紹介します。

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気になる防災グッズの所持率は…?

頻発する自然災害。どこでなにが起こるかわからないとあって、防災グッズに関心のある方も多いのではないかと思います。そこで、みなさんの家には防災グッズがありますか? とDomani読者にアンケートしてみました! 

防災グッズ、どこまで準備していますか?

アンケート結果の棒グラフ画像

「専用のセットを買っている」と回答した人は全体(340人中)の約14%で、いちばん少ない結果となりました。過半数を超えたのは「必要そうなものだけ準備している」という人で、約64%を占めました。「もってない」と答えた人も専用セットを購入した人よりも多い結果に。

あなたは、この結果についてどう感じましたか? 「買いたいとは思っているけど、忙しくてなかなか…」など、さまざまな事情があるかと思います。しかし、この年末年始こそ絶好の機会です。おうちに置いておきたいアイテムを紹介しますので、ぜひ購入を検討してみてください。

防災グッズを選ぶときのポイント

地震や台風などの自然災害は、いつ起こるかわかりません。いざというときに慌てないために、日々の防災への備えが大切です。防災グッズは種類が豊富なので、選び方が分からない人も多いはず。まずは、防災グッズを選ぶときのポイントを押さえておきましょう。

防災グッズのイラスト

(c)Adobe Stock

人数分の量やセット数が必要

まずは、必要な人数分のセットを用意します。持ち出し用のリュックサック、食料や飲料、防寒具などは人数分の数量が必要です。最近は、必要な物があらかじめセットになった「防災セット」も販売されているので活用するのも手。

しかし、防災セットの中には、「ラジオ」など人数分必要ない物も含まれているセットもあります。中身を確認してからの購入をおすすめします。また、小さめのリュックに「子ども用防災グッズ」を用意しておくと、体の小さな子どもでも無理なく運べます。

食べ物は長期保存できる物を

防災グッズの食品や飲料には消費期限が設定されています。定期的にチェックして、消費期限が過ぎそうな食品は、新しい物と交換しておきましょう。消費期限が近い食品は、日常生活で消費すれば無駄になりません。

防災用の食品は、なるべく長期保存できる商品を選びます。消費期限が長ければ、こまめに交換せずに済むので便利。また、食べ物や飲み物は、持ち出し用のリュックのほか「ローリングストック」をしておきましょう。

ローリングストックとは、普段購入している缶詰などの食料を、使った分だけ新しく買い足し、「常に一定量の食料を家に備蓄しておくこと」です。こうすることで、無理なく家族分の食料を保存し、いざという場合に備えることができます。

72時間を乗り切るための準備を

救助活動の現場では「72時間が勝負」と言われています。災害後72時間までは人命救助が優先され、道路の復旧や物資輸送はそのあとになるため、少なくとも72時間は自力で乗り切るための準備をしておかなくてはなりません。

たとえば、救助が来たときに自分の場所を知らせるための「ホイッスル」や「懐中電灯」は必需品。人数分の3日間の飲料水や食料、常備薬や救急セットも防災グッズとして用意しておきましょう。

また、内閣府では大規模災害に対し「1週間分」の食料や飲料水の備蓄が望ましいと発表しています。災害後1~2日は冷蔵庫の中の食品を消費し、3日目以降はあらかじめ蓄えておいたローリングストックを活用する方法がおすすめです。

飲料水とは別に、トイレなどの生活用水も必要になるので、普段から「お風呂に水を張っておく」などの備えをしておくと良いでしょう。

最低限備えるべきものリスト

緊急時には、重い荷物を持ち運ぶほどの余裕がありません。迅速に避難しやすいように、必要最低限の荷物に留めておくことが重要です。「これだけは備えておきたい」という防災グッズには、どのようなものが挙げられるのでしょうか?

防災グッズを点検する親子のイラスト

(c)Adobe Stock

飲料水や非常食

非常時に最も必要となるのは、「水」と「食料」です。そのため、飲料水と非常食は必ず備えておきましょう。準備しておく最低限の量は、1人当たり3日分が目安です。

たとえば水の場合、1人当たり1日に3lが必要といわれています。1.5lのペットボトルが2本で1日分、3日分なら6本が必要です。家族が増えれば、6本×人数分です。

食料は保存の効くものを常時備蓄しておくと安心です。お湯または水を注ぐだけで食べられる「アルファ米」や、長期保存に向いた缶詰め・レトルト食品を購入しておきましょう。

先の項目でも述べたとおり、「ローリングストック」という考え方も推奨されています。日常的に使うレトルト食品や缶詰めを一定量備蓄して、使ったら買い足すという方法です。この方法であれば日常の食品も非常食に流用できるのです。

参考:4.ローリングストックについて 備蓄の心得 | トクする!防災 | 日本気象協会
参考:特集1 非常食(2)「最低3日分の備蓄食料品を」|農林水産省

情報収集ツール

災害に備えて、避難場所に移動するケースも想定します。避難先にテレビがあるとは限りませんので、情報収集を行うためのツールが必要です。

「スマートフォンがあれば大丈夫」と思われるかもしれませんが、災害時は通信障害によって使用できない場合があります。そこで役立つのが「ラジオ」です。できれば、電池不要のタイプを準備しておきましょう。

障害が復旧したら、パソコンやスマートフォンが使えます。災害時には停電が起こる場合も多いので、「モバイルバッテリー」があるとバッテリー切れに悩まされません。また、スマートフォンには「防災アプリ」を事前に入れておくと、最新の災害情報を知ることができます。

ライトやランタン

災害時には、ライフラインが停止するケースも少なくありません。例えば夜中に地震が起きた場合、停電中は真っ暗な状態です。不用意に動くと、割れたガラスや障害物でケガを負う可能性も考えられます。すぐに使える位置に、携帯用のライトやランタンを用意しておきましょう。

災害により電気や水道が停止した場合、復旧までに1週間ほどかかるといわれています。その間、電池切れを起こす可能性も考えて、電池の予備もストックしておきましょう。防災用に備えておくなら、長時間使えるLEDライト仕様のものや、電池不要の手回しタイプもおすすめです。

医療品や衛生用品

災害時には、必要な薬がすぐに手に入らないケースもあります。持病がある人は「薬」を非常用としてストックしておきましょう。ケガをしたときを想定して、消毒液やガーゼ、ばんそうこうもあると安心です。

非常用にマスクを備えておくと、さまざまなシーンで役立ちます。不特定多数の人がいる避難所では感染症が起きやすく、がれきの粉じんや煙が発生する可能性もあるからです。

また、災害時は水道が使えない場面も多くあります。水が使えない場合に備えて、簡易トイレやペーパー歯磨き、ドライシャンプー、アルコール入りのウェットティッシュ、ラップなどがあると安心です。

女性が備えておきたいアイテム一覧

女性は特に身体状況が変化しやすいため、何かと備えが必要です。以下のものがあると、緊急時にも役立つでしょう。

・生理用品

・鎮痛薬

・ゴミ袋(中身が見えないもの)

・サニタリーショーツ

・おりものシート

・ウェットティッシュ

・ブランケット

・防災ブザー ホイッスル

・ポーチ(上記などをまとめておくと便利です)

被災生活が長引くことも想定して、生理用品は多めに備えておきましょう。ブランケットは防寒に役立ち、大判のものであれば着替えの目隠しとしても使えます。

また、閉じ込められたときや被災時のトラブル回避には、防災ブザーやホイッスルがあると安心です。

日常で使えるアウトドアグッズが“防災の備え”に

防災士の資格を持つフリーアナウンサー・小野美希さんが、防災グッズとしても重宝する〝おうちアウトドアグッズ〟を紹介します。

▲「MiliCamp」ポケットコンロ

たとえば、100円ショップなどでも購入できる固形燃料を使って調理可能なコンロは、なんと折りたためて手の平サイズとかなりコンパクトです。お湯を沸かしたりごはんを炊いたりと様々な用途に使えます。

▲「SOTO」レギュレーターストーブ ST-310

また、折りたためるほど小さいカセットコンロ(SOTO)も災害時に役立ちます。持ち運びもとても楽なこの大きさ!

※それぞれ屋外での使用が前提です
万が一室内で固形燃料を使う際は十分な換気を行ったり、高熱対策が必要になると思います。(今回は室内で写真を撮るために風よけなど屋外で使う時と同じ組み立て方をしました)

そのほか、寒い時期のキャンプの際に大活躍するカセットボンベ式の暖房器具などを持っておけば、電気が通らないときでも暖を取ることができます。

私は東日本大震災を福島で経験していて、水も出ない・電気も通らない中しばらく生活をしました。よく身のまわりのものを見てみると…私たちが毎日使う生活家電は電気を使用するもので溢れています。

震災の際は独身で備えは十分ではありませんでしたし、このグッズもアウトドアをするようになってから揃えたもの。使用する「カセットボンベ」や「固形燃料」は水と同じように家に常備。

普段から楽しみながら使うものの中に、いざという時に活躍する「防災グッズ」になるものがあるということ、「日常の生活が防災の備えになる」ことがあるということをひとりでも多くの人に知ってほしい。震災の経験をし、「防災士」の資格を持っている私が発信できることを今後もしていきたいと思います。(小野美希さん)

【調査概要】
対象:Domaniのメルマガ会員SNS。小学館IDアンケートフォームによる回答
回答数:340(未回答含む)
期間:2024年11月14日〜12月1日

メイン・アイキャッチ画像(C)AdobeStock

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