一日30分の練習で、一生役に立つ暗算力を身につけよう!
子供の習い事として依然として人気が高い「そろばん」。計算で苦労しないように、算数が得意になるようにと願うママたちから根強い支持がありますよね。そのそろばんとiPadを組み合わせたような新しい注目の習い事が「そろタッチ」。今回はそろタッチの開発に至る経緯や学習内容について、考案者の山内千佳さんにお話を伺いました。
「大学卒業後、金融業界で働いていた経験を通じて暗算ができるメリットや世界唯一の共通言語でもある数字を素早く計算できることの強みを感じていました。また、算数ができるということは子供たちの自信に繋がるし、そのためには計算が早い、暗算ができることが大切だと考えていたので、会社を退職した後、ママ友と一緒にそろばん塾を始めたんです」そろばんがもたらす暗算力を子供達に身につけてほしいと考えていた山内さん。しかし、そろばん塾で3年ほど教えていると、そろばん式暗算の指導が難しく、暗算力が身についていないという子供が出てきてしまったそう。「どうにかして、頭の中にそろばんが見える、暗算ができる子供を育てたいと全国のそろばん教室や世界の暗算教室を訪問して、暗算力の身につけ方を聞いて回ったり、音声ペンを使った新しい学習方法を取り入れたり…、試行錯誤を続けた結果、iPadを使った今の形に行き着きました」
▲子供自身がアプリで学べるように開発された「そろタッチ」。ママ目線で子供の暗算力を伸ばすことに特化したプログラムは、学習機能だけでなく楽しく学べるゲーム機能もついていて、子供たちが無理なく続けられる工夫が随所に凝らされている。
学習の進め方はまず、タッチすると色がつく見えるモードで操作を覚え、早く正確にできるようになったら、色がつかない暗算モードで頭の中に珠の形を思い浮かべ、イメージ力を鍛えるという方法。2つのモードを毎日繰り返し練習すると、計算をイメージして暗算ができるようになるそう。そろタッチのカリキュラムは基本ミッション(24ステージあり、1ステージの中に30面)とアドバンスに分かれていて、毎日30分1面ずつクリアしていくと、約2年間で基本ミッションが終了するというプログラム。ここまで終了すると暗算3級に当たる能力が身につくそう。ちなみに、暗算3級というのは2桁8個、3桁4個の数字の足し引きや、3桁×1桁、4桁÷1桁などが素早く暗算できるレベル。そろばんを学習した経験のない私には2年程度でそれだけのスキルが身につくとは、驚きです!
「ただし、学習速度は個人のペース合わせて進められますので、毎日たくさんクリアして短い期間で終わるお子さんもいらっしゃいますし、ゆっくりじっくり学習しているお子さんもいます」と山内さん。自宅で自分のペースで進められるというのは、学校の宿題や他の習い事にも忙しいイマドキの子供たちにとって、嬉しいポイントですよね。
▲受講の仕方は教室生とネット生に分かれていて、教室生は週に1回1時間授業に通うスタイル。先生や他の友達と定期的に会うことでモチベーションのキープにもなる、と生徒やママたちからも好評。近くに教室がない人はWEBのみの受講ができるネット生を選択することが可能。
ここまで読んでくださって、そろタッチに興味を持ってくださった方、是非我が子を通わせたい!と思った方、いらっしゃいますよね?? ただし、そろタッチには始めるタイミングや適齢期があると言います。「イメージ力旺盛な5歳〜8歳が適齢期です。それより幼いと数の概念がまだなかったり、教材説明が理解できなかったりします。また小学校2年生を過ぎると学校の算数の筆算が定着し、そろタッチの暗算とやり方が違うために、習得が難しくなる傾向にあります。例えば、筆算は1の位から足しますが、そろばん式は大きな位から足していくので、混乱してしまうお子さんが少なくない。筆算の方が楽だなと思ってしまうと暗算力、イメージ力をつけるのが困難になってきます。できればその前に始められるといいと思います」
とはいえ、5歳より年少、小学校3年生以上でも身につくお子さんはいらっしゃるそうなので、興味のある方は一度トライしてみて。
▲毎日コツコツ続けることで、暗算力だけでなく、集中力やチャレンジ精神も養われる。計算が得意になることで、算数や他の勉強への自信にも繋がっているというママたちからの声も少なくないそう。
▶︎そろタッチ
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