皮膚科と美容クリニックは分けて考えましょう
千幸：木更さんは美容皮膚科を選ぶとき、何を基準にされていますか。今どきネットで調べると、たくさんあるじゃないですか。口コミもいっぱい書いてあるけど、正直どこがいいのか判断できなくって…。
木更さん：あー、それ知りたいよねー。ワタシだって、知りたいもん (笑)。シミを取りたいとき、急遽やせなきゃ！とせっぱ詰まったとき、いよいよ大規模修繕にとりかかるとき。あとは、歯のホワイトニングなんかも、ね。知りたい、すっごく知りたい。だってヘンなところでやりたくない。できるだけよさそうなところやりたいもん。
千幸：そ、そうなのです！ よさそうなところでやりたいです！
木更さん：その前に大前提としてさ、皮膚科と美容クリニックは分けて考えたほうがいいよ。ニキビや皮膚炎などの病気を治療する、いわゆる皮膚科。その皮膚科でも最近は、レーザーとかビタミン注射のような美容目的のメニューをやっているところがほとんど。こっちのほうは、先生がレーザーや光治療にどれくらい実績があるかが大切。一方、美容クリニックは、最初から美容が目的だから、レーザーや光治療がお得意だけれど、皮膚の治療に訪れるところではない。先生からメニューから、何もかも違います。
クリニックの名前より、ドクターやスタッフで選んで
木更さん：じゃ、どんなクリニックを選べばいいか。いろいろな考え方があると思いますが、ワタシだったらクリニックよりドクターやスタッフで選ぶかな。
千幸：なるほど。○○クリニックだから行くのではなく、○○先生だから行くってことですね。
木更さん：そう。人に聞くときは「どんな先生？」って聞きます。だから、たとえば、曜日によって先生が違うところとか、先生のお姿が見えないところとかは、ワタシだったら避けます。それから、先生がたくさん在籍していて、誰に当たるかわからない全国チェーンにも、ワタシだったら行かないです。クリニックは、どんなドクターが、どんな方針で、どんな施術をしているか、これにつきると思うから。
行く前に先生の経歴チェックを
木更さん：だからクリニックに行く前に、最低限、ホームページででドクターの経歴はチェックします。もともとの専門は何か？とか、どこでどのくらい修行したか？とか、あとは、どんな施術を得意としているか？、推してるメニューは何か？、どんなマシンを所有しているか？ まぁ、本当は所有していることより、使いこなせていることが大事なんだけど。その上で、リアルに周囲に話を聞ける人がいるといいよね。
千幸：では、ネット上の口コミってあまり見ない感じですか？
木更さん：ワタシは見ないです。とはいえ、人間同士だから、気が合う合わないとか、好みもある。これは会ってみないとわからないよね。ワタシはサバサバした女医さんが好きです。もちろん、人当たりがいいのはうれしいけれど、大切なのは結果が出ること。結果を伴わないのはダメですよね。ちゃんと結果を出そうとしてくれる先生がいちばん、ということです。
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ナースやエステテシャンの熟練度も大切
木更さん：あと、ここでもうひとつ加えてお話したいのは、ドクターもさることながら、スタッフの質も大事ということ。施術によっては、実際の施術をしてくれるのはナースやエステティシャンということもあるので、とても重要。場数を踏んでいて、作業が早く的確であるかどうか。実際、ワタシにもナースが素晴らしくて通っていた脱毛クリニックや美容クリニックがありますよ。理想をいえば、ひとりのドクターの責任と管理のもと、熟練のナースやエステティシャンの施術が受けられる、そんなクリニックなら満足度も高いんじゃないかな。
千幸：なるほど、納得です！ ちなみに、同じ施術でも、クリニックによって料金が万単位で違うこともあるじゃないですか。安ければいいわけではないんですよね？
木更さん：それについては何時間でも話せちゃうので、是非次の回で！
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美容ライター・エディター
木更 容子
美容業界歴25年超の51歳。コスメ業界の歴史とトレンドに精通するご意見番で、Domaniでも長年にわたり記事を執筆。目からウロコなアドバイスで忙しいワーママの肌悩みを多く解決。プライベートでは12歳女の子のママ。
ビジュアル・エディター
有田 千幸
外資系航空会社のCA、建築設計事務所の秘書・広報を経てエディターに転身した矢先に妊娠。2019年9月に女の子を出産したばかりの右から見ても左から見ても新米ワーママ。ニュージーランド・台湾在住経験がある日・英・中の トリリンガルではあるものの、 外国語より原稿力の必要性を痛感している今日この頃。chiyuki_arita_official
