【然も】この漢字の読み方とは?
【自然】や【天然】のように音読みでは「ぜん」・「ねん」と読みますが、訓読みで【然も】という言葉も存在します。しかも読み方は1つではありません。2つの言葉があり、読み方によってその2つの意味は違うものになります。
【然も】の読み方とは?その1
一つ目の【然も】は、頻繁に聞く言葉ではないものの、誰もが一度は聞いたことがある言葉です。「いかにも…」というようなニュアンスで使われ、文字数は「〇も」。送り仮名を入れると2文字です。
例えば「ここにあった私の大福がない。しかしリビングに行ってみると、然も誰かが食べたかのように包み紙がそこに置いてあった。」というような使い方をします。
【然も】の読み方とは?その2
二つ目の【然も】は、一つ目の読み方と比較すると、こちらの方が日常会話の中でよく使われている言葉なのかもしれません。
例えば「ただいまセール中です!然も、2点以上のお買い上げでさらに30%オフになります!」など、最初に話した言葉に加え、続けて話す時に使ったりします。もっとヒントを言いますと、ここまでの文章のどこかに【然も】の二つ目の読み方が隠れているかも?
気になる【然も】の読み方とは??
正解は…
【1:さも】・【2:しかも】
でした!
【然も】その1/さも
【然も:さ‐も】
1.そうも。そのようにも。「―あろう」
2.確かにそれに違いないと思われるさま。いかにも。「―うれしそうな顔をする」
3.まったく。実に。
〈小学館 デジタル大辞泉〉より
【然も】その2/しかも
【然も:しか‐も】
[1]
1.前述の事柄を受けて、さらに別の事柄を加えるときに用いる。その上。
2.前述の事柄を受けて、それに反する帰結を付け加えるときに用いる。それなのに。それでも。
[2]そんなにまでも。
〈小学館 デジタル大辞泉〉より
漢字表記で見かけることはあまりないかもしれませんが、同じ書き方で読み方が異なるので読み間違えないようチェックしておきたいところですね!
あわせて読みたい
▶【確り】この漢字なんと読む?「たしかり」ではありません!
▶【擽る】の読み方知っていますか?一度は誰もが経験ありそうなあの動作です
イラスト/(C)Shutterstock.com