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感謝の気持ちが大切な理由
感謝の気持ちを持つことは、日々の生活に好ましい影響を与えてくれます。具体的にどのようなメリットがあるのか知れば、感謝の気持ちの大切さを理解しやすくなるはず。「感謝の気持ちが大切」と言われる理由について見ていきましょう。
人間関係が円滑になる
してもらったことに対してきちんと「ありがとう」と言える人ほど、人間関係がスムーズになりやすいといえます。
人は必ずしも、見返りを求めて行動するわけではありません。しかし、自分のしたことに「ありがとう」と言ってもらえればやはり嬉しく、言ってくれた人には好感を抱きやすくなるもの。もしもその人が困っていたら、ためらいなく「助けてあげよう」という気持ちになるのではないでしょうか。
感謝できる人の周囲には、自然と人が集まりやすいでしょう。「してもらって当たり前」という人に比べると、いざというとき多くの手が差し伸べられるはずです。
幸福度がアップする
「ありがとう」「ありがたい」などの感謝の言葉は、何かに満足していたり、「ラッキーだ」と思えたりするときに出てきます。日常生活で感謝の言葉を口にすることが多いなら、それはあなたが「物事を肯定的に捉えることができている」ということです。日々幸せを実感しやすく、生きやすくなります。
一方、物事をネガティブにしか捉えられない人は、感謝の言葉が出てきません。人や物の悪いところばかりが目に付いてしまうため、現状に不満や不安を抱きがちです。
物事の良い面を見られる人とそうでない人を比較してみれば、どちらが楽しく暮らせるかは一目瞭然。感謝の気持ちを持つことは、幸せに生きることにもつながります。
心身を健康にする
感謝の気持ちを持つ人ほど心身ともに健康で、はつらつと生きやすくなる傾向があります。
というのも、感謝の気持ちを持つことは、「妬み」「不満」といったネガティブな感情から遠ざかることです。無駄に自分を責めたり落ち込んだりすることがなくなり、自己肯定感がアップします。ストレスや不安に強くなり、精神状態も安定するはずです。
一般に、心の健康と体の健康はリンクしやすいといわれます。精神が安定していれば体の調子も整いやすく、心身ともに理想的な状態に近付きやすくなるはずです。
日頃から感謝の気持ちを持つための習慣
感謝の気持ちを持つことが大切とはいえ、いきなり考え方を変えるのは難しいかもしれません。そんなときは焦らずに、「感謝の気持ちを持つこと」が習慣となるよう、少しずつ努力してみてはいかがでしょうか。
感謝の気持ちを持ちやすくするため、習慣化したい行動や考え方を紹介します。
感謝したことを紙に書き出す
まずおすすめなのが、「感謝の気持ちを持ったこと」を記録していくことです。毎日が難しければ、1週間に1度でもよいので、ノートなどに書き出してみましょう。
感謝の気持ちを言語化して記録していけば、以前は何とも思わなかったことにも、感謝の念が湧いてくることもあるでしょう。気持ちをより強く実感できるようになり、日常生活で「ありがとう」と口にする機会も自然と多くなるはずです。
相手の努力に目を向ける
人に何かしてもらったときは、「この行為をするために、相手がどんな手間暇をかけてくれたか」に目を向けてみましょう。
例えば、急ぎの仕事を手伝ってもらったとき、実は相手も多くの仕事を抱えていたかもしれません。あるいは、取り組んでいた仕事があったにもかかわらず、手を止めて助けに来てくれた可能性もあります。
人が誰かを助けることは、決して簡単なことではありません。わざわざあなたを助けてくれた人は、あなたのために何らかの犠牲を払ってくれていると言えます。
自分のために相手がしてくれた努力に注目すれば、ささいなことにでも感謝の気持ちを持ちやすくなるのでは。
当たり前はないと意識する
感謝の気持ちを持ちにくい人は、今の生活を「当たり前」と考えているのではないでしょうか。
しかし、実際のところ世の中に当たり前のことなどありません。家族と平穏に暮らせていること、仕事にまい進できること、おいしいご飯を食べられること、これらはすべてとてもラッキーで幸せなことだと言えます。
「当たり前なことなどない」と常に心に留めておけば、日常のあらゆる場面で幸せを実感しやすくなります。普段気にも留めなかったことにも、ありがたみを感じるようになるはずです。
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【100人に聞いた】感謝の気持ちを相手に伝えている?
心に湧き上がった感謝の気持ちは、しまっておくのではなく相手に伝えることが大切です。みなさんは、日ごろから感謝の気持ちを言葉にして伝えられているでしょうか。女性約100人にリサーチしてみました。
【質問】日頃から「感謝の気持ち」を伝えられていますか?
・そう思う…12.6%
・ややそう思う…37.8%
・どちらとも言えない…31.1%
・あまりそう思わない…16%
・まったくそう思わない…2.5%
※アンケートは30~49歳の日本全国のワーキングマザーを対象にDomani編集部が質問。調査設問数10問、調査回収人数119名。
「そう思う」が12.6%、「ややそう思う」が37.8%で、およそ半数の人が感謝の気持ちを伝えることができていると回答。それぞれのコメントも聞いてみました。
そう思う
・たとえ子供に対してもきちんとお礼を伝えているし、何に対しても感謝を持って接したいと思っているので(30代・東京都)
・何か嬉しい事をされたりしてもらったりした時はすぐに感謝の気持ちを伝えるようにしています(40代・千葉県)
ややそう思う
・嬉しい、助かる等、人にしてもらった事に対して自分の心が動いたらありがとうと感謝を言葉にする様に心がけているが、言葉が足りない時もあると思う(40代・北海道)
・旦那にはなかなか感謝を伝えられないけど、本当は感謝している(40代・広島県)
どちらとも言えない
・伝えられている時とそうでない時があるので(40代・長野県)
・もっと感謝の気持ちを伝えることができれば職場内の関係はよくなると思うから(40代・東京都)
あまりそう思わない
・あまり他人と接していないから(40代・静岡県)
・心の中では感謝していても、口に出して言えていないことが多い(40代・山口県)
まったくそう思わない
・素直に口に出して言えていない(40代・愛知県)
・感謝を感じない(40代・石川県)
感謝の気持ちを上手に伝える方法
感謝の気持ちを上手に伝えることができれば、感謝された方も嬉しい気持ちになって、お互いの関係がより親密で良好なものとなるはず。感謝の気持ちを伝えたいときに有益な、気持ちの伝え方を見ていきましょう。