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そもそも能天気とはどういう意味?
「能天気」=軽薄でむこうみずであること。のんきでばかげていること。また、そのさまや、そのような人。(小学館刊・大辞泉)
あまり深く考えず、「どうにかなる」と思っている甘い考えの人が“能天気”に見えるのかもしれません。ではDomani読者の周辺には、どれだけ能天気な人が存在するのでしょうか。
【質問】能天気だなと思う人はあなたの周りにいますか?
「はい」…40.2%
「いいえ」…59.8%
※アンケートは30~45歳の日本全国の有職既婚女性を対象にDomani編集部が質問。調査設問数10問、調査回収人数110名(未回答含む)。
全体の約4割が能天気な人が周囲にいると回答しました。では実際にどのような言動を能天気と感じているのでしょうか。
【臨床心理士の診断付き】実際にあった〝そんなに能天気で大丈夫!?〟エピソード
職場やプライベートで出会った能天気な人の言動をご紹介します。臨床心理士・吉田美智子さんによる解説も必見です。
深く考えない、その場の対応に限界が!
「先輩はあまり物事を考えることが好きではないのかなと思う。 考え過ぎて息が詰まったり病気になるまではしなくてもいいが、ある程度は様々な視点から物事を考えることで、いろんな立場の人の気持ちが少し理解できるようになるのではないかと思う。 その時その時の自分の気持ちに正直に従って行動し、何かあったらその時に考えれば良いというが、手遅れ、どうにもならない状況になったらどうするのかと、ちょっと理解ができない時もある」 (40代・神奈川県・子ども1人)
Yoshida’s Voice
「〝この先どうなるか、見通しを立てる力〟 というのは、個人差があり、大人になっても苦手な人もいます。また、見通しを立てることが苦手な人の中には、苦手意識がある人とない人がいます。苦手意識があって、『いつも失敗してしまう』と落ち込んでしまう人には、すこし手助けしてくださるといいなと思います。一方、失敗は多いけど気にしないタイプの人については、周りは心配損をしてしまうかもしれませんね。あるいは、その能天気さがうらやましくなるときもあるかもしれません。能天気な人を一般的にはネガティブな存在と思われがちですが、集団のなかでは能天気な人の存在は案外大切なんですよ。能天気な人にしか見えないこと、できないこともあるので、排除せずに、共存できるといいですね」
良くも悪くもくよくよしないから成長できない!?
「同僚はよく言えばおおらか、悪く言えば反省しない人。仕事でミスをしても〝まっ、いっか〟の精神でいるし、家族の問題を聞いても〝どうにかなるでしょ〟と放置。良くも悪くもくよくよせず、マイペースな人です。これが若かったら明るくていいね!になるのかもしれませんが、この年齢でそれでは危機感がないというか、鈍感というか、正直頭が悪そうに見えます 」(30代・兵庫県・子ども1人)
Yoshida’s Voice
「失敗から学ばない、家族の問題にも対処しないマイペースさは確かに『もうちょっと成長しようよ』と言いたくなりますね。その分、周りの人がカバーしていたり、成長を余儀なくされているかもしれませんしね。ただ、本人が怠けているわけではなく、そういう性質・能力であることも。ゆっくりでもその人なりに行動できているのなら、肯定する心を持ってくださるといいなと思います」