【挙って】は「挙げる=あげる」以外の別の読み方
「挙手=きょしゅ」や「選挙=せんきょ」に使われる「挙」という漢字は訓読みをするよりも、音読みで使われることの方が多いかもしれません。
見慣れない【挙って】ですが、読み方を知っていますでしょうか?「式を挙げる」という場合の「あげる」とはまた違う読み方をします。
ヒントは、以下【挙】の●●部分に2文字の読み方が入ります!送り仮名はその時々によって変わります。
【挙】
〈音読み〉
キョ
〈訓読み〉
あげる、あがる、●●る
1.高く持ち上げる。「挙手」
2.多くのものの中から取り上げる。
「挙用/科挙・推挙・選挙・枚挙・列挙」
3.事を起こす。起こした事柄。
「挙行・挙式・挙兵/一挙・快挙・義挙・再挙・壮挙・暴挙」
4.ふるまい。「挙止・挙動」
5.…をあげて全部。●●って。「挙国・挙党」
6 とらえる。「検挙」
分かりましたでしょうか??
正解は…
【こぞって(こぞる)】
でした!
【挙って:こぞっ‐て】
《「こぞりて」の音変化》
一人も残らず。全員で。
「村中が―祭りを楽しむ」【挙りて:こぞり‐て】
[副] 残らずすべて。だれもかれも。こぞって。
ちなみに「挙止」・「挙党」とは?
挙止
【挙止:きょ‐し】
立ち居振る舞い。挙動。挙措。
「―進退」
挙党
【挙党:きょ‐とう】
政党などの党全体。党をあげて事に当たること。
「―体制」
(引用すべて〈小学館 デジタル大辞泉〉より)
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