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そもそも器用貧乏の意味とは?
器用貧乏:「何事も一応はうまくできるために一事に徹底できず、 かえって大成しないこと。また、そのような人」(小学館 大辞泉より)
臨床心理士・吉田美智子さんによると、
「ご本人の能力+周りの期待(に応える性質)=器用貧乏になる、ということでしょうか。自分でも『損な役回りだなぁ』とぼやきながら、引き受けざるを得ない。周囲は『助かるなぁ』と思いながら、自分は楽をしていたり、能力を発揮していない。器用貧乏というのは、このような関係性の中で作られるものなのかもしれませんね」(吉田さん)。
「器用貧乏」をいい意味でいうなら、何でもできるオールラウンダー。逆を返すと、何でもできるが特出したものがないとも言えるのかもしれません。
では実際にどれほど「器用貧乏さん」がいるのか気になり調査してみました。
【質問】あなたの周りに器用貧乏だと感じる人はいる?
「はい」…24.4%
「いいえ」…75.6%
※アンケートは30~45歳の日本全国の有職既婚女性を対象にDomani編集部が質問。調査設問数10問、調査回収人数110名(未回答含む)。
周りに「器用貧乏がいる」と回答した人は全体の約2割程度。あまり数としては多くはないようですが、その実態も聞いてみました。
アンケートから見えた〝器用貧乏な人〟 にみられる特徴
どういった人を見ると器用貧乏と感じるのでしょうか。
断トツで多かった回答は「真面目」でした。真面目がゆえ、自分が無理だとわかっていても断れず引き受けてしまったりするよう。「雑用を振られてしまう」ということも少なくないようです。
次いで多かったのは「なんでもできる」。器用がためになんでもソツなくこなしてしまうので、色々なことを頼まれすぎてしまうという結果に。「人がいい」とも言えるかもしれません。
このほかに「仕事ができる人」という回答も。器用貧乏な人は周りからいいように使われてしまっている気がするという心配の声も聞かれました。
また一方で、一通りはこなせるけれど「専門性がない」という声も。多才であったり、ある程度のことができてしまうため、極めるところまではいかないよう。
器用貧乏な状態から抜け出すための3つの方
期待を背負わない
「周りの期待を背負わなくていいことを理解しましょう。また、背負わないで済んだらどうなりたいのかを考える。なりたい自分をきちんと言葉で周りに伝えてみてくださいね」(吉田さん)。