「対」と「体」のどちらが正解!?
【絶”たい”絶命】とはよく使う四字熟語でありますが、ひらがなになっている「たい」の部分の漢字を皆さんは正しく答えられますか?
誤用されやすい言葉は、それに似ている別の言葉の表記が混ざり、誤った使い方が正しい表記として広まり定着している、という場合があるようです。
この【絶たい絶命】も同じく、他の熟語に使われる「たい」の漢字表記が混ざった結果、誤用されているという噂。
正しい表記となる【絶たい】の漢字表記は、この【絶たい絶命】でしか使用されないのです。(小学館 デジタル大辞泉の場合)。
普段何気なく見聞きしている言葉でも、掘り下げてみると奥深さを感じますね!
“どうにも逃れようのない、差し迫った状態や立場にあること„という意味なのでじっくり考えてみると分かりそうな気も?しますが、「対」と「体」、どちらが正しい表記なのでしょうか??
気になる答えはいったい??
正解は…
絶【体】絶命
でした!
【絶体絶命:ぜったいぜつめい】
どうにも逃れようのない、差し迫った状態や立場にあること。
「―の苦境に追い込まれる」
〔補説〕
「絶体」「絶命」はともに九星術でいう凶星の名。「絶対絶命」と書くのは誤り。
~【絶体絶命】の類語紹介~
類語その1:抜き差しならない
【抜き差しならない:ぬきさしならない】
動きがとれない。のっぴきならない。
「―ない状況にある」
類語その2:進退維谷まる
【進退維谷まる:しんたいこれきわまる】
《「詩経」大雅・桑柔から》
前に進むことも後ろへ退くこともできなくなる。どうすることもできない状態に陥る。苦境に立つ。
類語その3:剣が峰
【剣が峰:けんがみね】
1.火山の噴火口の周縁。特に、富士山頂についていう。
2.相撲で、土俵の円周を作る俵の上面。
「―で残す」
3.それ以上少しの余裕もない、ぎりぎりの状態。物事の成否の決まる瀬戸際。
「―に立たされる」
(引用すべて〈小学館 デジタル大辞泉〉より)
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