連載『ズボラなワーママとめちゃんが、100万円用意したのでお金の殖やし方を教えてください!』第4弾は、プロトレーダー直伝!月50万円稼げちゃうかも!?株のトレード「基本のき」をお届けします。
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教えてくれる人
副業アカデミー 株式投資 認定講師 林 僚 先生
3年前まで年収350万円のサラリーマンだったが、「給料のほかにも収入源が欲しい」という思いから行動し、株式投資と出会う。会社員時代、トイレ休憩時にトレードをし、自己資金50万円を1年で6倍に増やすことに成功。2020年には株で月収100万円を突破。現在は副業アカデミーの認定講師として活躍中。
林先生公式ツイッター
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教わる人
ズボラなワーママエディター とめちゃん
大学卒業後、会社員を経て女性誌エディターに。『CanCam』『AneCan』『CanCam.jp』等に携わる。ズボラゆえ、ろくに預金額を確かめていなかったある日、全然利子が付いていないことに驚愕し、投資に目覚める。しかし初心者で何をどうはじめていいかわからないところ、偶然、林先生と出会う。本業に加え、株式投資で収入を殖やし、ビジネスクラスに躊躇なく乗れるようになることが目下の目標。口癖は“富めちゃう!”
プロトレーダー伝授!株のトレード「基本のき」
林先生:前回、ローソクの足と移動平均線を学んだところで、とめちゃんに質問です。このチャートを見てください。今日という日が一番右の日だとして明日以降株価は上がると思いますか? 下がると思いますか?
とめちゃん:うーん。移動平均線の関係を見ると、上から5日線(短期線・赤)、25日線(中期線・青)、75日線(長期線・緑)と並んでいて、株価も中期移動平均線の上にあるし、上昇局面ですよね。でも株価が陰線で下がってきているところですね。うーーーーーーん、わかりません!
林先生:とめちゃん、正解です!
とめちゃん:え? なぜ正解なのですか?
林先生:わからないのが正解なんです。ローソク足(株価)の位置と移動平均線の関係だけでは、株価は予想しづらいのです。そこで僕たちが利用しているのが、6つの目印。目印はもっとたくさんあるのですが、まず6つの目印を学んでいきましょう。初心者の方にいちばんわかりやすい目印は、<1>中期(長期線も適用可)移動平均線折り返しの術です!
とめちゃん:移動平均線折り返しの術? なんだか忍者の忍術みたいな名前ですね(笑)。
林先生:名前が長いので、初手(最初の一手)と略して言いますが、上昇局面で説明すると、株価が中期移動線(25日線)や、長期線(75日線)を上から陰線で割ってきて、下から陽線で返したものをさします。
とめちゃん:あれ?もしかして、先ほど見たチャートは、それになってないですか?
林先生:とめちゃん、勘がいいですね。その通り! 上昇局面で初手が出た場合、買いの目印となります。このあと続きのチャートを見ると、上がっています。
とめちゃん:すごい!
林先生:売りの初手もありまして、下記のチャートだと、吹き出しのところが売りの初手となります。売りの場合は、陽線で上がってきて、中期線(青・25日線)や長期線(緑・75日線)にぶつかり、陰線で返しているところが目印となります。
とめちゃん:もしかして、初手を売買するだけで、富めちゃいますか?
林先生:実をいうと、初手だけですと勝率は6〜7割ほど。
とめちゃん:ぴえん、100%ではないのですね。
林先生:そうです。そこで残りの目印と掛け合わせると勝率がUPします。次にお教えしたいのは、<2>新値更新5日の術です。株価というのは、日々上がったり下がったりするのですが、僕たちが取引する大型株では、株価が5日以上更新することは稀。ですから、陽線が5日続いて次の日陰線になると、上昇が小休止したと考察できます。反対に陰線が5日続いて次の日陽線だと、一旦下げ止まったという見方ができるのです。
とめちゃん:先ほどの(良品計画の)チャートを見ると、陰線が5日続いて逆の色(陽線)ですね。
林先生:とめちゃん、さすがです! そうです。こちらは上昇局面で、<1>初手と<2>新値更新5日の術が重なっているので、次の日上昇しやすいとわかるのです!
とめちゃん:すごい!! わかってきました。
林先生:ちなみに、新値更新は、十字線(始値と終値がほぼ同じで実体がないローソク足)などは、1日と数えません。下の図で数え方をマスターしてくださいね。次に覚えていただきたいのは、<3>高値と安値です。
とめちゃん:高値と安値?
林先生:たとえばこのチャート、高値と安値がどこだかわかりますか?
とめちゃん:えーっと、3,300円と3,000円ですか?
林先生:正解!初心者の方は、「前の高値を突破できずに下落したら売り」「前の高値を突破したら買い」「前の安値を反発して上昇したら買い」「前の安値を割り込んで下落したら売り」、と覚えておくといいです。このチャートは、一旦3,300円の高値の抜けて少し上昇してから、今度は、3,000円の安値を割り込み、その後、下落に転じました。
次に<4>株価の節目です。1,000円、3,000円、5,000円など、キリのいい株価は、株主から意識されやすく、キリのいい株価が下支えになったり、逆に抵抗線になったりします。上の(小田急電鉄の)チャートを見ていただくと、3,000円が意識されていて、下支えになっていますね。ほかのチャートでもこのような節目がよく見受けられます。
とめちゃん:確かにその通りになってますね。
林先生:そして<5>3か月以上ぶりの長期線タッチ。例えば下記の(明治ホールディングスの)チャートでは、下落局面が続いていて、株価が長期線(75日線)になかなか接近していなかったのですが、長期線に久しぶりにタッチしました。しかし、ずっと下落局面だった場合、反発し、モトサヤに収まる確率が高いのです。このチャートは、<1>初手と<3>直近高値<5>3か月以上ぶりの長期線タッチの目印が発生しているので、勝率の高い空売りエントリーができるというわけです。
⑥周期も重要な目印です。上場企業は年に4回決算発表があるためか、どの銘柄も3か月周期で局面が変わりやすい傾向があります。例えば、横ばい局面が3か月程度続いた場合、次に、上昇局面か下落局面に転じやすいです。そして一旦上昇局面に入ると3~6か月程度上昇局面が続き、その後下落に転じると、1、2か月で一気に株価が落ちたりします。下落が上昇より早いのは、みんな損をしたくなくて利益確定や損切りをして一気に株が売られるので、落ちるのが早いと言われています。
とめちゃん:なんだか先生、覚えることが多くて、私にできるか心配になってきました。
林先生:大丈夫です。チャートを見るときに、まず、移動平均線の並び方を見て、今、どういう局面にいるのか? 上昇か下落か横ばい局面か空気をつかんでから、6つの目印
① 初手が発生しているか?
② 今日は新値更新何日目か?
③ 直近の高値安値はどこか?
④ キリのいい株価(節目)は?
⑤ 長期線にローソク足(株価)がタッチしたのはいつ?
⑥ 周期は?
を、ひとつひとつ確認していくうちに、精度の高い判断ができるようになってきますよ。ちなみに、前回もお話したように、日足チャートのほかに、月足、週足も確認するのをお忘れなく。直近高値と安値を確認するときも、月足、週足でも確認することが大事です。
とめちゃん:はい! がんばります。まとめると、局面をとらえて、初手+ほかの目印も見つけて、勝率の高いところだけエントリーすれば勝てますよね?
林先生:その通り! 3つ以上の目印を重なると、相当勝率が高くなります。
とめちゃん:もう富めちゃいますね! ウキウキ♪
林先生:とめちゃん、そうは問屋がおろしません。とめちゃんは、今、入口(買い・売りのエントリーポイント)を学びましたが、それ以上に重要なのが出口です!!