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2024.08.26

「ご容赦ください」の意味と正しい使い方は?目上の人に使っても大丈夫?

「ご容赦ください」は、相手の希望に添えないときに詫びの言葉として使われる言葉です。ビジネスの場面でもよく使用されますが、正しい意味や使い方が分からない人も多いのではないでしょうか。今回は「ご容赦ください」の使い方や類語、メールで使える例文をいくつかご紹介します。

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「ご容赦ください」の意味と使い方

「ご容赦ください」は、期待に添えないときの詫びの言葉です。自分だけでなく相手にも使えたり、事前の予防線として使えたりします。その一方で強い謝罪の気持ちは表せず、目上の人には使わない方がいい言葉です。「ご容赦ください」の意味と使い方を詳しく見ていきましょう。

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(C)Shutterstock.com

■期待に添えないときの詫びの言葉

「ご容赦ください」は、相手の期待に添えないときに使える詫びの言葉です。主にビジネスの場面で使用される表現で、過失や不行き届きを謝り、相手に許しを乞うときに用いられます。

ご容赦願います」も「ご容赦ください」と同じ意味で使える言葉です。「ご容赦ください」よりも丁寧な言い回しで、口頭ではもちろんメールやビジネス文書でも使用できます。

■自分に対しても相手に対しても使える

「容赦」という言葉自体は、相手に対しても自分に対しても使うことができます。「ご容赦ください」は、基本的に相手に許しを乞うときに使用される言葉ですが、相手の行動や考えに対して受け入れ難いと感じたときは「容赦しません」という使い方もできます。

また、第三者の立場から使うことも可能です。思いやりがなく非常に冷たく厳しい人に対して、「あの担当者は情け容赦ない人だ」「情け容赦ない対応だ」などと使用することができます。

事前の予防線として使える

「ご容赦ください」は、起こった事柄に対してだけではなく、今後起こる可能性がある過失に対し予防線を貼る意味で使用することが可能です。

例えば「至らぬ点も多いと存じますが、ご容赦いただけますと幸いです」と事前に断りを入れておけば、何か不手際が起こったとしてもマイナスイメージを軽減できるのです。

強い謝罪の気持ちは示せない

「ご容赦ください」は強い謝罪の気持ちは示せません。「ご容赦ください」はお詫びの言葉ですが、許しを乞う意味合いも含まれているからです。

謝罪の気持ちを示したいときは、「申し訳ありません」「お詫び申し上げます」と伝えましょう。これらの言葉には、許しを乞う意味合いが含まれておらず、謝罪するときに適しています。

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目上の人には使わない方がよい

「ご容赦ください」は目上の人に使う言葉としてふさわしくありません。「ご容赦ください」は、ビジネスの場面で頻繁に使用される言葉ですが、「〜ください」は敬語であって命令表現になるため、少し強い口調に聞こえることもあります。

このまま使用すると失礼にあたる場合もあるので、「ご容赦ください」を目上の人に使うのは控えるのが無難でしょう。一方で、取引先やお客様に対しては立場に関係なく「ご容赦ください」を使用できます。

「ご容赦ください」4つの表現

「ご容赦ください」は、「ご容赦ください」「ご容赦願います」「ご容赦くださいますよう」「ご容赦くださいませ」の4つの表現があります。それぞれの特徴を理解して状況に合わせて「ご容赦ください」を使い分けましょう。

ご容赦ください

語尾に「〜ください」が付く「ご容赦ください」。命令口調になるので目上の人には使わないほうが良いとされる表現です。ただし「どうか」「何卒」などを付けることで人に与える印象も変わるので、柔らかい言い回しにしたい場合はこれらのクッション言葉といっしょに使うようにしましょう。

例文

・当日は渋滞が予想されますので、車でのご来場はどうかご容赦ください
・本メールと行き違いになっている場合は、何卒ご容赦ください

 

ご容赦願います

「ご容赦願います」は何かを依頼する時などに「ご容赦ください」と同様に使うことができる表現です。頭に「何卒」を付けくわえ、「何卒ご容赦願います」と表現するとより丁寧です。

例文

・本メールと行き違いですでにお手続きを完了されている場合は、何卒ご容赦願います
・至らぬ点が多かったかと存じますが、平にご容赦願います

 

ご容赦くださいますよう

〜くださいますよう」を付けることで、「ご容赦ください」を丁寧な言い回しにすることができます。後ろに続く言葉次第では、目上の人にも使える表現です。

例文

ご容赦くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。
・ご不便をおかけしますが、どうかご容赦くださいますようお願いいたします。

 

ご容赦くださいませ

語尾に「ませ」を付けた「ご容赦くださいませ」。相手に敬意を示せる丁寧な表現で、上司や先輩など目上の人にも使用できます。ただし、丁寧な表現だとしても使い方次第では失礼にあたることもあるので、使用するときは注意しましょう。

例文

・〇〇の販売は終了いたしました。何卒ご容赦くださいませ
・本日は結婚式のため貸切となります。どうぞご容赦くださいませ

 

「ご容赦ください」4つの類語

「ご容赦ください」には、「お許しください」「ご了承ください」「ご理解ください」「申し訳ございません」の4つの類語表現があります。意味合いが少し異なるものもあるので、間違わないように注意しましょう。

お許しください

「ご容赦ください」の言い換え表現として適切なのが、「お許しください」です。「ご容赦ください」と同じく、業務上で過ちやミスを起こしたときに許しを乞う表現で、書き言葉と話し言葉の両方で使用できます。

例文

・本来ならば電話でお伝えすべきところ、メールでのご連絡となりましたことお許しください
・休日のご連絡となりましたことお許しください

 

ご了承ください

ご了承ください」は、相手の理解を得たいときに使える表現です。「ご了承ください」も「ご容赦ください」の類語ですが、意味合いが少し異なります。

なぜなら、「ご容赦ください」には理解を求めるだけでなく謝罪の気持ちが含まれるからです。「ご了承ください」は、謝罪の意味合いは含まれないので使用する際は注意しましょう。

例文

・〇〇日はお休みをいただいておりますので、対応できません。あらかじめご了承くださいませ
・大変申し訳ございません。営業は17時までとなりますので、ご了承くださいますようよろしくお願いいたします。

 

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