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WORK 挨拶・マナー

2025.07.30

「ご容赦ください」の意味と正しい使い方は?目上の人に使っても大丈夫?

ご理解ください

相手の許可を得たいときに使用する「ご理解ください」も「ご容赦ください」の類語として使える表現です。ただし「ご了承ください」と同じく、「ご理解ください」にも反省や謝罪の意味合いが含まれません。

反省や謝罪のニュアンスが含まれる「ご容赦ください」とは少し異なるため、使用するときには注意が必要です。

例文

・返事が遅れる場合がありますが、ご理解いただきますようよろしくお願いいたします。
・〇〇日はお休みをいただきます。ご迷惑をおかけしますが、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。

申し訳ございません

謝罪の意思を強く伝えたいときは「ご容赦ください」よりも「申し訳ございません」を使うのが適切です。「ご容赦ください」は許しを乞う意味合いが強いため、深い謝罪を伝える際には「申し訳ございません」を使用しましょう。

例文

・お客様に対する配慮に欠けておりました。申し訳ございません
・この度はこちらの不手際でご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございませんでした。

シーン別! メールで使える例文

続いては、メールで使える「ご容赦ください」の例文をご紹介します。事前に断りを入れる場合、リマインドメールを送る場合、行き違いを謝罪する場合、間違いを詫びる場合の4つのシーン別に紹介していますので、状況に合わせて使い分けましょう。

パソコン操作する女性
(C)Shutterstock.com

事前の断りを入れる場合

ビジネスでは、事前に断りを入れておいたほうがいいシチュエーションに遭遇することもあるでしょう。前もって先方に断っておけば、たとえ問題が起こっても自社への悪影響を最小限に抑えられます。

例文

・〇〇において、弊社は一切責任を負いかねますので、ご容赦くださいますようお願いします。
・当日は、〇〇が不在です。代理の者が伺いますので、何卒ご容赦くださいませ。

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リマインドメールを送る場合

リマインドメールを自動送信で設定している会社もありますが、取引先やお客様と行き違いが生じやすくなるため「ご容赦ください」を使用して了承を得ることが大切です。

例文

・本メールと行き違いの場合は、何卒ご容赦くださいますようよろしくお願いいたします。

行き違いを謝罪する場合

リマインドメール以外にも、確認や報告の連絡をした際に取引先やお客様と行き違いになる場面があります。先方がすでに対応済みだった場合は、トラブルに発展するおそれもあるので「ご容赦ください」を使用して謝罪しましょう。

例文

・〇〇の支払い期限が本日となっております。すでにご対応済みの場合はご容赦くださいませ
・本メールの前にお振込いただいた方につきましては、失礼をご容赦ください

間違いを詫びる場合

もしかすると、取引先やお客様に対して過ちや間違いを起こすこともあるかもしれません。そんなときは、「ご容赦ください」を用いて迅速に詫びのメールを送ることが大切です。

例文

・〇〇の件では、大変失礼いたしました。今後は厳重に注意いたしますので、何卒ご容赦くださいますようお願い申し上げます。
・今後は二度と同じミスが起こらないよう、細心の注意を払います。何卒ご容赦のほどお願い申し上げます。

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「ご容赦ください」の英語表現は?

「ご容赦ください」を英語で言い換えるときは、「Please pardon〜」を使用できます。「ご容赦ください」と同じ意味で、事前に相手から許しを乞うときに使える英語表現です。

オフィスで電話対応する女性
(C)Shutterstock.com

例文

Please pardon me for being late for your reply. (返信が遅れてしまったこと、何卒ご容赦くださいませ。)
Please pardon me for causing you trouble.(ご迷惑をおかけしましたことご容赦ください。)

また「please excuse〜」も同じく「ご容赦ください」として使える英語表現です。「Please pardon〜」と一緒に覚えておきましょう。

例文

Please excuse any inventory shortages you may encounter.(ご希望の商品が品切れの場合はご容赦くださいませ。)
Please excuse the return or exchange the following products.(商品の交換や返品はご容赦くださいますようお願いいたします。)

「ご容赦ください」に関するよくある質問

「ご容赦ください」は、ビジネスシーンでよく使われる丁寧な表現ですが、その使い方や類義語との違いに迷うこともありますよね。ここでは、「ご容赦ください」という表現に関する、よくある質問にお答えします。

Q. 「ご容赦ください」と「ご了承ください」の違いは?

「ご容赦ください」は、自身の過失や都合によって相手に迷惑や不都合が生じることを詫び、許しを乞うニュアンスが強い表現です。一方「ご了承ください」は、一般的な規則や決定事項などを相手に伝え、それを理解し認めてほしいときに使われる表現です。相手に不利益が生じるわけではないが、こちらのルールや状況を認識してください、という状況で用います。

Q. 「ご容赦ください」を目上の人に使う言い換え表現は?

「ご容赦ください」は十分に丁寧な表現であるものの、先述のとおり目上の人に使うには「何卒」「どうぞ」といった言葉を添えるなどの注意が必要です。もっと丁寧に、あるいは状況に応じて別のニュアンスを伝えたい場合は、以下のような言い換え表現を選ぶと良いでしょう。

【例文】

・何卒ご容赦くださいませ。
・大変恐縮ですが、ご容赦いただけますと幸いです。
・お見知りおきいただけますと幸いです。

Q. 「行き違いの場合はご容赦ください」のメール例文は?

「行き違いの場合はご容赦ください」は、すでに相手が何らかの行動を起こしている可能性がある際に、二重連絡や手違いを避けるための気づかいを示すフレーズです。相手がすでに必要な対応をしているかもしれないので、その場合はこの連絡を無視してほしい、という意図を含みます。

【例文】

件名:〇〇の件につきまして(ご確認のお願い)

〇〇様

いつもお世話になっております。
株式会社△△の□□です。

先日は〇〇の件でご連絡いただき、誠にありがとうございました。
つきましては、下記のご確認をお願い申し上げます。

(本文)

※本メールと行き違いの場合は、何卒ご容赦ください。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

「ご容赦ください」を正しく使おう!

  1. 「ご容赦ください」は期待に沿えない場合や不都合が生じる際に、謝罪の気持ちを伝えつつ相手に許しを乞う言葉
  2. 強く謝罪したいときは「申し訳ありません」「お詫び申し上げます」のほうが適している
  3. 事前に予防線を張るため「至らぬ点があるかもしれませんが、ご容赦ください」などと使うこともできる

「ご容赦ください」は、取引先やお客様など先方の期待に添えないときに詫びの言葉です。ビジネスの場面でも頻繁に用いられる言葉なので、正しい意味や使い方をマスターして状況に合わせて使い分けましょう。

メイン・アイキャッチ画像/(c)Adobe Stock

Domani編集部

Domaniは1997年に小学館から創刊された30代・40代キャリア女性に向けたファッション雑誌。タイトルはイタリア語で「明日」を意味し、同じくイタリア語で「今日」を表す姉妹誌『Oggi』とともに働く女性を応援するコンテンツを発信している。現在 Domaniはデジタルメディアに特化し、「働くママ」に向けた「明日」も楽しむライフスタイルをWEBサイトとSNSで展開。働く自分、家族と過ごす自分、その境目がないほどに忙しい毎日を送るワーキングマザーたちが、効率良くおしゃれも美容も仕事も楽しみ、子供との時間をハッピーに過ごすための多様な情報を、発信力のある個性豊かな人気ママモデルや読者モデル、ファッションのみならずライフスタイルやビジネス・デジタルスキルにも関心が高いエディターたちを通して発信中。
https://domani.shogakukan.co.jp/

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