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「来訪」の意味と読み方
「相手に来てもらう」の意味がある「来訪」。会社以外で会うときにも使える表現で、ビジネスの場では頻繁に使用されます。ここでは「来訪」の正しい意味や読み方をご紹介します。
■「相手に来てもらう」という意味
「来訪」は「相手に来てもらう」の意味で、読み方は「らいほう」と読みます。自分ではなく相手が出向いてくれるときに使える表現で、外部を交えて自社で会議をする場面などで使用することが可能です。「来訪」は、対象が人である場合しか使用できないので注意しましょう。
■会社以外で会うときにも使える
「来訪」は、自社に来てもらう時にしか使えないわけではありません。会社以外で会う時にも「来訪」は使えます。例えば、会議を兼ねたレストランでの会食やイベントブースでの商談など、ビジネスで使える場面は多いです。「来訪」は、場所を制限する言葉ではないことを覚えておきましょう。
シーン別にご紹介!「来訪」の使い方
「来訪」は、打ち合わせや面談、会議などビジネスのあらゆる場面で使用できます。先方に依頼するときや確認メールを送るときなど、シーン別に「来訪」の使い方を解説します。
来訪を依頼するとき
会議や打ち合わせなどで、相手に来訪をお願いすることもあるでしょう。そんな依頼をする場面で使える表現には、以下があります。
【例文】
・ご来訪いただきたく存じます
・ご来訪くださいますようお願いいたします
・ご来訪いただけますと幸いです
来訪時に挨拶するとき
来訪日に相手が到着した場合、「ご来訪お待ちしておりました」と挨拶をしましょう。遠方から来訪してくれた場合は、最初に「ご来訪ありがとうございます」と感謝を述べるのがおすすめです。
【例文】
・ご来訪お待ちしていました。遠方からご足労いただき、誠にありがとうございます
来訪後にお礼を伝えるとき
打ち合わせや会議が終わったあとは、来訪してもらったことに対して「ご来訪ありがとうございました」と感謝を述べましょう。もしお礼メールを送る場合は、当日に送るのがマナーです。訪問日から時間を空けないように注意しましょう。
【例文】
・本日はお忙しい中、ご来訪いただきましてありがとうございました。会議の内容は、後日まとめてお送りいたします。
来訪時でお詫びのメールを送るとき
せっかく相手が来てくれたにもかかわらず、担当者が不在で話ができないこともあります。そんなときは、お詫びメールを送り、不在だったことをお詫びしましょう。
【例文】
・本日ご来訪いただいたとのこと、誠にありがとうございました。ご足労いただいたにもかかわらず、不在で対応できずに申し訳ありませんでした。
確認メールを送るとき
ご来訪の日時が決まったあとは、数日前に確認メールを送ることもあるでしょう。そんなときは、「ご来訪お待ちしております」を使用するのがおすすめです。確認メールを送る場合は、1週間前〜3日前に送るのが望ましいでしょう。
【例文】
・〇〇の打ち合わせで確認のご連絡をいたしました。以下の日時で、ご来訪を楽しみにお待ちしております。
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「来訪」の敬語表現とは
「来訪」の敬語表現には、「来訪者」「伺う」「ご来訪いただく」などがあります。それぞれの特徴を見ていきましょう。
来訪する人のことを「来訪者」
来てもらう人のことを「来訪者」といいます。ただ、「来訪者」は来てもらう本人を目の前にして使われることはありません。来訪する本人に向けて使いたいときは、「ご来訪者(様)」を使用するのが一般的です。本人に向けて使える言葉と使えない言葉があることを理解しましょう。
【例文】
・本日の来訪者は、〇〇名です。
・大変お待たせいたしました。ご来訪者様はこちらの会議室にお集まりください。
自分が出向く場合は「伺う」
自分が出向くときは、相手の場所に向かう意味で「伺う」を使います。「来訪」と混同する人もいますが、真逆の意味になるので使用するときは十分に注意しましょう。
【例文】
・それでは、明後日〇〇時に御社へ伺います
・こちらは、昨日〇〇の打ち合わせで伺ったときに取引先から受け取った資料です