【目次】
・妊活アプリの基本的な機能
・妊活アプリを使うメリット
・妊活アプリの選び方
・シンプル操作で使いやすい妊活アプリ
・パートナーと使える妊活アプリ
・さまざまな情報が得られる妊活アプリ
・妊活中に心掛けたい大切なこと
妊活アプリの基本的な機能
妊活中は、排卵日をできるだけ正確に知る必要があるため、「生理周期」や「基礎体温」の記録が欠かせません。とはいえ、生理日や毎日の基礎体温の記録は、意外に面倒なものです。生理前の体調不良から記録をさぼってしまったり、朝の慌ただしさに紛れて記録するのを忘れてしまったりする人も多いのではないでしょうか。
妊活アプリを使えば、生理日や排卵日の予測に必要な情報を、漏れなく簡単に記録できます。妊活アプリに備わっている基本的な機能を見ていきましょう。
生理日・排卵日の予測
次の生理がいつ頃来るのか、排卵日がいつ頃なのかが事前に分かれば、妊娠に向けての準備がしやすくなります。自分でもある程度の予測はできますが、妊活アプリを使えばより正確な予測が可能です。
妊活アプリは、生理日を入力するだけで、次回以降の「生理予定日」や「排卵日」を自動で予測してくれます。予定日が近づくと通知が届くアプリもあり、生理用品の準備をしたりパートナーに排卵日を伝えたりするのに便利です。
また、生理期間中や排卵の前後は、女性がナーバスになりやすい時期でもあります。あらかじめ予定日が分かっていれば、仕事や旅行などのスケジュールを調整できるので、体調の悪い日に無理をせずに済みます。
妊活アプリを使うことで、精神的にも身体的にもストレスが軽減されれば、妊活にもよい影響をもたらすでしょう。
基礎体温の管理
妊娠を望む人にとって、基礎体温の管理は最も大切な項目です。基礎体温は排卵日を境に「低温期」と「高温期」に分かれます。毎朝基礎体温を計測・記録することで排卵日が正確に分かり、妊娠しやすい日を狙いやすくなるのです。
ほとんどの妊活アプリでは、基礎体温の数値を入力すると自動でグラフを作成してくれます。中には、数カ月分のデータを「PDFファイル」で保存したり、印刷したりできる機能もあります。基礎体温のデータは医師に見せる機会も多いため、グラフを印刷しておくと診察がスムーズです。
また、基礎体温計の中には妊活アプリと連携できるものもあり、データ転送を設定しておけば数値の入力すら不要になります。体温を測るだけでよいので、記録を忘れがちな人でも楽に続けられます。
妊活アプリを使うメリット
わざわざアプリを使わなくても、妊活自体は可能です。しかし、妊活アプリを使うことで、得られるメリットがたくさんあります。妊活アプリの主なメリットを見ていきましょう。
妊活中の記録を残せる
妊活アプリの機能は、「排卵日の特定」や「予測」だけではありません。通院の記録をメモに残したり、その日の体調や妊娠への思いをつづったりできることも大きなメリットです。
通院日に医師から受けたアドバイスを入力しておけば、忘れずに実行できる上に、パートナーにも正確に伝えられます。妊活中の体調や気持ちの変化を思い出として残しておけば、妊娠中や出産後の自分への応援にも役立ちます。
妊活に役立つ情報が得られる
妊娠を望む人はもちろん、妊娠・出産経験がある人でも、妊活には不安がつきまとうものです。悩みを周りの人に相談できずに、1人で抱え込んでしまうケースもよく見られます。
自分の体のこととはいえ、妊娠に関しては分からないことばかりというケースは、決して珍しいことではありません。妊活アプリには、以下のように妊活に特化した情報を得られる機能もあります。
・妊活に役立つ情報を定期的に配信
・妊活にまつわる疑問や心境をSNSで投稿
・専門家によるアドバイスを受けられる
不安や孤独を感じたときに、スマホを開けばすぐに情報を得られるので、安心して妊活に取り組めるでしょう。
自分の体のことを知るきっかけに
妊活では「自身の健康管理」も重要なポイントです。妊活アプリに毎日の体調を入力しておけば、自分の体のことがよく分かるようになります。
特に、「PMS(月経前症候群)」や「生理痛の程度」「経血の量」など、生理に関する情報は毎月記録しておくと、妊活だけでなく日常生活にも役立ちます。
いつもと違うと感じたら、早めに休んだり受診したりできることもメリットです。客観的な記録データがあれば、医師が診察する際のよい参考資料になります。
参考:月経前症候群(premenstrual syndrome : PMS)|公益社団法人 日本産科婦人科学会
妊活アプリの選び方
妊活アプリにはさまざまなタイプがあり、デザインや搭載している機能によって使い勝手が変わってきます。妊活中は毎日使うものなので、自分にとって最も使いやすいアプリを探しましょう。妊活アプリを選ぶポイントを解説します。
見やすさ、使いやすさをチェック
入力方法が複雑だったり、アプリの画面が見づらかったりすると、使うこと自体が面倒になってしまいます。できるだけ簡単で、手間のかからないアプリを選びましょう。
入力方法や画面の構成については、以下の項目を重視します。
・生理開始日や基礎体温の入力が簡単
・基礎体温のグラフが分かりやすく、印刷ができる
・通院スケジュールや排卵日がひと目で分かる
体温を数字4桁で入力するだけのタイプや、基礎体温計からデータを送信できるタイプなら、毎日の記録が簡単です。また、グラフが色分けされているタイプなら、医師やパートナーにも情報を伝えやすくなります。
通院や排卵日、生理日などのスケジュール管理には、カレンダー形式のアプリが便利です。日付をタップするだけで必要項目を入力できる上に、情報がスッキリとまとまっているので、予定日や体調の変化がひと目で分かります。
通知機能が備わっているか
忙しい人や忘れっぽい人には、通知機能が備わったアプリがおすすめです。毎朝一定の時間にアラームが鳴るものなら、基礎体温の計測を忘れずに済み、目覚まし時計の代わりにもなります。
薬を飲んでいる人は、服用時間の前に通知が来るようにセットしておきましょう。また排卵予定日や通院日をお知らせしてくれる機能があれば、妊活をよりスムーズに進められます。
パートナーと一緒に使えるものがおすすめ
毎日基礎体温を測り、排卵日を予測している女性と、何もしていない男性との間には、少なからず温度差が生じるものです。排卵日の朝、急に「今日がベストタイミングだから早く帰ってきて」と伝えても、仕事が忙しいからと断られるケースも。
とはいえ、もうすぐ排卵日が来ることや、生理前で体調が悪いことなどを、パートナーにうまく伝えられない人は多いものです。妊活では、パートナーの協力が欠かせません。夫が生理の周期や排卵日を把握できれば、タイミングを取りやすく妊活の成功率も上がります。
妊活アプリの中には、パートナーと情報共有できるタイプがあります。あなたが入力したデータを元に、妊娠の可能性が高い日を通知してくれるので、パートナーも予定を立てやすくなるでしょう。
生理の大変さや女性の体の変化、妊活に関する基本情報なども自然に伝わるため、パートナーの理解を得られやすくなるのも大きなメリットです。
シンプル操作で使いやすい妊活アプリ
妊活アプリは大きく「シンプルタイプ」「パートナーと共有タイプ」「多機能タイプ」の三つに分けられます。
排卵日の予測など、基本的な機能だけ使いたい人には、余計な操作が不要なシンプルタイプがおすすめです。
使いやすさが魅力のシンプルな妊活アプリを紹介します。
ボタン一つで簡単に管理「Clue」
「Clue」は妊活アプリにありがちなピンク色を使わない、シンプルなアイコンが目印です。
トップの「+」ボタンから生理開始日や日々の体調を入力するだけで、生理・排卵・PMSに関する情報をサークルグラフで把握できます。
3周期分の生理を予測する機能は、仕事や旅行の予定を立てる際にも便利です。次回の生理日や排卵日を予測して通知する機能に加え、妊娠後に赤ちゃんの成長を記録できる機能も備わっているので長く愛用できます。
無料で使えるにもかかわらず、煩わしい広告表示がないことも魅力の一つです。
アプリ名:Clue
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記録データは医療機関で利用可能「ルナルナ」
「ルナルナ」は独自のアルゴリズムを用いて、次回の生理開始日や排卵日をより正確に予測するアプリです。
トップ画面に「入力」ボタンが表示され、タップするだけで簡単に記録ができます。面倒な基礎体温の記録も、数字4桁をサッと入力するだけで完了です。
記録したデータは、受診サポートシステム「ルナルナ メディコ」を導入している婦人科や産婦人科で利用できます。
カレンダーにはメモ欄があり、妊活日記としても使えます。生理の周期からホルモンバランスを計算し、痩せやすい時期や肌の調子についてなど、美容に関するアドバイスを届けてくれるため、妊活が終わったあとも長く付き合えるアプリです。
受診サポート「ルナルナ メディコ」について|サービス紹介|ルナルナ
アプリ名:ルナルナ
App Store:ダウンロードページ
Google Play:ダウンロードページ
人工知能機能を搭載「Flo」
「Flo」は使えば使うほど、人工知能が学習して的確な情報を提供してくれる妊活アプリです。
体重・運動量・水分摂取量・性欲の強弱など、多岐に渡るデータを学習させることで、妊活はもちろん女性の健康を丸ごとサポートしてくれます。
生理周期が安定しないときも、日々の症状を記録しておけば人工知能が判断し、次回の生理日や排卵日の予測を最適化します。80人以上の保健医療専門家や医療機関が開発に携わっている信頼性の高さも魅力です。
通知や基礎体温のグラフ表示などの基本的な機能に加え、生理周期と食欲・体重増減の関係を分析したり、睡眠時間を管理したりする機能もあります。
妊娠後は赤ちゃんの成長記録や自身の体重、食事管理用のアプリとしても使えます。
アプリ名:Flo
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Google Play:ダウンロードページ
パートナーと使える妊活アプリ
パートナーにも積極的に妊活に参加して欲しい人や、排卵日を伝えにくいと感じている人は、2人で情報共有できるアプリを使いましょう。
男性も使いやすい、おすすめアプリを紹介します。
お互いの予定を共有できる「コノトキ」
妊活に必要な機能がひととおり備わっている妊活専用アプリです。
排卵日と生理日の予測から基礎体温や体重の管理、不妊治療の記録まで、妊活に必要な情報をパートナーと共有できます。
女性からは言い出しにくい「妊娠のチャンス」をアプリが代わりに伝えてくれるほか、専門家による妊活アドバイスもあり、それぞれが協力しながら妊活に取り組めるようになっています。
なお、情報共有の範囲は女性側が設定するので、不要な通知が届く心配はありません。
アプリ名:コノトキ
App Store:ダウンロードページ
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男性専用アプリとペアリング「ペアリズムW」
「ペアリズム」は、女性用と男性用の二つのアプリをペアリングできる妊活アプリです。女性は「ペアリズムW」を、男性は「ペアリズムM」をインストールして連携させると、生理周期や排卵日を共有できるようになります。
基礎体温グラフでは、生理周期・体調の記録・妊娠の可能性などが一つの画面で見られるほか、最高体温と最低体温も色別で分かりやすく表示されます。
生理の周期を七つに分け、それぞれ色で表示する「リズムカラー」も好評です。アプリを起動するだけでその日のコンディションが把握でき、1日の過ごし方を考えるきっかけにもなります。
症状を記入するカルテのような画面があり、体調の変化を把握しやすいのもポイントです。生理や妊娠に関する医学的な分野については専門医が解説しており、あなたもパートナーも正しい知識を得られるでしょう。
アプリ名:ペアリズムW
Google Play:ダウンロードページ
アプリ名:ペアリズムM
Google Play:ダウンロードページ
男性も使いやすいデザイン「生理周期トラッカー – Cycles」
男性にも使いやすい、シンプルなデザインの妊活アプリです。生理のサイクルをパートナーと共有して、タイミングを取りやすくしてくれます。
共有範囲は自分で設定できるので、パートナーに知られたくない気分や体調の変化も全て残せます。パスコードロックやFaceIDが利用でき、他人に見られる心配もありません。
アプリ名:生理周期トラッカー – Cycles
App Store:ダウンロードページ
さまざまな情報が得られる妊活アプリ
もともと生理の周期が不安定な人や、体調に不安がある人、なかなか妊娠できない人には、さまざまな情報を得られるアプリがおすすめです。
専門家に相談したり、妊娠後のサポートを受けられたりする、多機能な妊活アプリを紹介します。
専門家からアドバイスをもらえる「eggs LAB」
「eggs LAB」は、生殖補助医療技術を専門とする産婦人科医「杉山力一」氏が監修しているアプリ。高精度な排卵日予測と、卵巣年齢や卵子の保有数を診断できる機能が特徴です。
長年の不妊治療経験によって導き出された独自の理論により、予測が難しい生理不順にも対応しています。
婦人科系の悩みや体質に関する心配事など、周囲には相談しにくい項目についてアドバイスをもらえるのもうれしいポイントです。同じ悩みを持つ人の質問や回答を読めるほか、美容や健康などのコラムも満載で、不安を抱えがちな妊活に前向きに取り組めます。
アプリ名:eggs LAB
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妊活の悩みを匿名で相談できる「ラルーン」
「ラルーン」は、体の疑問から人間関係に関する悩みまで、何でも匿名で相談できる機能が人気のアプリです。毎日さまざまな相談が書き込まれるので、回答を読んでいるだけでも、日頃感じている不安や疑問を解消できるかもしれません。
悩みを食べるキャラクター「なやみん」を育てるミニゲームもあり、妊活を楽しく乗り切れます。
心と体についてのコラムも毎日更新され、アプリを開くたびに新しい情報が入手できることも特徴です。
おりもの、出血、服薬の記録も入力でき、妊娠・出産後の健康管理にも使えます。
アプリ名:ラルーン
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妊娠後のサポートも「リズム手帳」
「リズム手帳」は、婦人科医の関口由紀氏が監修している、多機能なアプリです。
基本的な妊活機能のほかに、体重・体脂肪の記録やコラム機能があり、長く使えます。スマホを機種変更してもデータを引き継げる、バックアップ機能も便利です。
妊娠後は「マタニティーモード」に切り替えて、赤ちゃんの様子をチェックしたり健診日を通知させたりできます。
基礎体温のグラフをコンビニで印刷できる機能も備わっているので、プリンターを持っていない人にもおすすめです。
アプリ名:リズム手帳
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妊活中に心掛けたい大切なこと
無事に赤ちゃんを授かるためには、ママの心身の健康にも気を配る必要があります。妊活中に心掛けたい、大切なことをおさらいしておきましょう。
パートナーと協力し合おう
パートナーの協力がなければ、1人でどんなに頑張っても妊娠は望めません。妊活を始める際にはパートナーとよく話し合い、「2人で」活動する意識を持ってもらいましょう。
また、妊活を頑張ってもなかなか妊娠しないときは、男性に原因があるケースも考えられます。簡単にチェックできるキットもあるので、一度試しておくと安心です。
夫婦一丸となって妊活に取り組むことで、晴れて妊娠したときの喜びや、育児の苦労も分かち合えます。
規則正しい生活を送る
規則正しい生活は、妊活の基本です。生活のリズムが乱れている人は、妊活を機に食事の内容や睡眠時間を見直しましょう。
ただし、気を使い過ぎてストレスをためてしまうようでは逆効果です。適度な運動とバランスのよい食事を心掛け、寝不足にならないように注意する程度で構いません。
妊娠期間や産後の大変な時期を乗り切るために、自分なりのストレス解消法を見つけておくのも有効です。読書や映画鑑賞、お菓子作り、上の子と思い切り遊ぶなど、心豊かに過ごせる方法を探してみましょう。
体を冷やさない
「冷えは万病のもと」といわれるように、体を冷やしてもよいことは何もありません。体が冷えると血流が滞り、子宮や卵巣の働きが鈍くなる可能性があります。
冷えが続くと生理の周期が乱れて排卵日を特定できなかったり、月経痛がひどかったりして、妊活どころではなくなるかもしれません。
妊娠しやすい体温は、36.5℃以上といわれています。冷えが気になる人はもちろん、普段冷えを感じていない人でも体温が低いケースがあるため、妊活中は特に注意しましょう。
食べ物や飲み物は温かいものを選び、肌の露出を避けるようにします。夏はエアコンの風で冷えることも多いので、長袖の上着を持ち歩きましょう。腹巻を着用して、お腹を保護するのも有効です。
また、運動の習慣を付けると、筋肉が付いて体温が上がりやすくなります。ヨガのような、深い呼吸とゆったりした動きで血流を促進する運動もおすすめです。
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