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汗をかく原因は主に3つ
1|体温を下げるため
人間が汗をかく理由のひとつは、体温調節を目的とした「温熱性発汗」です。これは、気温が高いときや運動して体温が上昇したときに出るもの。体温を下げる役割を担っていて、全身に存在する「エクリン腺」から継続的に汗が出るのが特徴です。こういった汗は、ほとんどが水分のためサラサラとしています。皮膚でアカや皮脂と結びつくことで臭いが発生してしまうこともありますが、汗をかいた直後は無色無臭です。
2|緊張やストレスによるもの
緊張したときやプレッシャーを感じたときに出る汗は、「精神性発汗」と呼ばれています。精神性発汗の場合はエクリン腺だけでなく、脇などに集中している「アポクリン腺」からも汗が出ます。このアポクリン腺から出た汗は、脂質やタンパク質などにおいの素となる成分を含んでいるそう。精神性発汗は、温熱性発汗に比べると持続せず、短時間で汗が出るのも特徴です。
3|多汗症の可能性も
日常に支障をきたすほどの汗をかく場合、もしかしたら多汗症の可能性もあるかもしれません。多汗症は、全身の汗が多い「全身性多汗症」と、体の一部での汗が多い「局所性多汗症」の2種類に分けられ、脇汗が多い場合は「腋窩(えきか)多汗症」と呼ばれています。
さらには原因によっても「続発性多汗症」と「原発性多汗症」の2種類に分けられ、何らかの疾患により起こるのが続発性多汗症、明らかな原因が見つからない場合には、原発性多汗症となります。
汗の量が気になる場合はクリニックで検査をしてみるのがいいかもしれません。
汗対策のポイント4つ
まず、汗をかいたらそのままにしないことが大切です。夏の肌は冷房や紫外線による刺激で意外とデリケート。ゴシゴシとこすり過ぎない、湿り気のあるもので拭くことが肌を守ることにつながります。
皮膚科医の吉木伸子先生に聞いてみると…
「汗をかいたまま放置しておくと、水分が蒸発し濃度が濃くなった成分が残ります。塩分やアンモニアといった成分が凝縮され、皮膚に刺激を与えます。汗をかいたら、こまめに拭き取りましょう。そのとき、ガーゼやハンカチなど吸水性がよくやわらかい素材を使い、軽く押さえるようにして汗を吸い込みます。硬いタオルなどでゴシゴシこすると、皮膚のバリア機能が失われ、汗あれが起こりやすくなります」
ポイント1|かいてしまった汗はシートタイプで拭き取って
デオドラントアイテムは、清潔な肌に使用するのが基本。すでに汗をたっぷりとかいてしまった場合は、いきなり汗の上からクリームなどを塗るよりも、まずはシートタイプのデオドラントでべたつく肌を拭き取ってあげるのがおすすめです。
デオドラント効果がある液体が染み込んでいるシートなので、拭き取ったあとはサラサラな肌をキープしてくれます。
ポイント2|外出前には制汗剤を使う
汗対策には制汗剤が効果的、スプレーやクリームでなどで予防しましょう。アイテムにはさまざまなタイプの製品がありますので、汗をかく場所に合わせて選んでみるのがおすすめです。
1. スプレータイプ
スプレータイプは広範囲を一度にケアできます。汗をかく前に脇や背中へサッとスプレーしておいたり、汗をかいた後もすぐにケアできたりと手軽に使えるのが魅力ですが、効果は比較的おだやかです。
2. クリームタイプ
こちらは手に直接とって塗布するタイプ。クリーム以外にもジェルタイプのものやエッセンスタイプのものもあり、効果や持続性も高いと言われているようです。
3. スティックタイプ
リップのように繰り出して使う固形タイプのアイテム。手を汚すことなく直接塗布できるので、手軽かつ効果も期待できるようです。
4. ロールオンタイプ
液体タイプのデオドラント。こちらも直接塗布できるタイプなので、効果や持続性が期待できます。速乾性があるものが多いのも魅力です。
ポイント3|背中の汗はインナーで対策
大量にかいてしまう背中の汗。デオドラントで対策しつつ、熱ごもりをコントロールする機能性インナーを併用してストレスフリーに過ごしましょう。
▲トリンプ 「軽くて薄い」インナーシリーズ
こちらは、名前通りの軽くて薄くさらっとしている夏にぴったりのインナー。通気性のよい綿混素材を使用し、吸放湿・吸水速乾性があるため、蒸れにくく、さらっとした着心地。また、タッチクール機能付きで、着るとひんやり感じられるのも、暑い季節にはうれしいポイント。綿とキュプラ、天然繊維ならではのやさしい風合いも魅力です。
また、汗とりパッド機能付きなら、背中だけでなく脇汗にも有効です。吸収速乾性のある蒸れにくいアイテムを探してみるといいかもしれません。
ポイント4|頭の汗にはドライシャンプーを
▲ダイアンボヌール ドライシャンプー<ブルージャスミン&ミントの香り>120mL ¥1,430 (税込)
シュッとスプレーするだけで頭皮をケアでき、まるでシャンプーしたかのような爽快感を得られるアイテムは、夏の暑さにマスク着用も加わるこれからの季節にぴったり。爽やかさの中に華やかさも感じるブルージャスミン&ミントの香りで、リフレッシュしたいときにも◎。
ダイアンボヌールのドライシャンプーは、髪だけでなく体にも使用できるのがポイント。バッグやオフィスの引き出しにしのばせておけば、頭皮のベタつきをケアしたいときはもちろん、ボディにうるおいがほしいときにも便利です。運動後や汗をかいた後、リモートワークの合間の気分転換にもおすすめ。
【顔】汗対策におすすめのグッズ
サンカット(R) プロディフェンス マルチブロックUV ミルク
▲医薬部外品 60ml ¥2,420
こちらは、高いUVケア効果と制汗効果を両立した世界初の日焼け止め。有効成分・ミョウバン配合で、汗やにおいを抑制してくれます。顔汗やにおい対策がしたい人はもちろん、汗によるくずれ焼けを防ぎたい人にも最適。速乾性があり、サラサラ感が持続するのも夏にうれしいポイントです。
SPF50+・PA++++の紫外線防御効果やウォータープルーフ処方など、UVケアとしてももちろん優秀。汗・水・皮脂に強いためくずれにくく、さらに花粉・ちり・ほこりなどの環境ストレスから肌を守る「アレルガード機能」も搭載されています。日常使いはもちろん、屋外でのレジャーにもぴったり。
これだけ高い紫外線防御効果を持ちながら、50%が美容液で構成されており、保湿成分などの美容成分も配合。汗や日焼け対策をしながら、紫外線ダメージをケアしてくれます。石けんやボディソープで落とせるのも魅力です。
Coolist アセダレーヌ
▲¥880
電車内や立ち止まると噴き出る汗など、外出先で気になる時に手を汚すことなく、首すじやうなじ、おでこにさっと塗ることができる、ロールオンタイプのネッククーラー。さらさらパウダー配合で、ベタつく肌の不快感も解消。
「その名の通り、首すじや手首にすーっとすべらせるだけでたちまち清涼感が得られます。わりと長続きするので、外出前のひと手間が日課に。爽やかな香りで癒やし効果も。出先やオフィスでも瞬間ケアできるうえ、ミニバッグにサッと入れておけるサイズ感も便利なポイントです」(ライター・近藤亜衣子)