ワーカホリックの意味と危険性
ワーカホリックとは、仕事中毒の状態または仕事中毒になっている人のことを指します。また、ワーカホリックになってしまうと、心身の健康を損ない、病気になることも。最悪の場合、過労死につながる場合もあります。
以下では、ワーカホリックの意味や危険性についてご紹介。それらを知っていることで、改善しやすくなります。詳しく見ていきましょう。
ワーカホリックは「仕事中毒」という意味
ワーカホリックは、仕事中毒の状態や人を指す言葉として使われています。この言葉は、1970年代にアメリカの作家ウェイン・オーツ氏によって作られました。英語のワーク(work)とアルコール中毒(alcoholic)が合わさってできた言葉です。
・仕事以外にすることがない
・仕事をしていないと落ち着かない
・仕事をしすぎて体調を崩す
ワーカホリックになると、そんな症状が見られるようになります。
ワーカホリックでいることの危険性
ワーカホリックでいることの危険性は、健康を損ねてしまうことにあります。ワーカホリックの人は、自分に悪影響がでても働き続けてしまうため、放置しておくと以下のような症状が現れてくる可能性があります。
・自律神経失調症
・うつ病
・頭痛
・めまい
・強迫性障害
病気を発症しやすくなるため、なるべく早く改善することが重要です。また、ワーカホリックは人間関係をないがしろにしてしまうことも。よって、家庭崩壊や友人関係の破綻を招く可能性のある恐ろしい中毒です。
ワーカホリックの体験談
あなたは、自分がワーカホリックかもしれないと思ったことはありますか?働く女性100人にリサーチした体験談をご紹介します。
・外でも家でも仕事をして、自分の時間が全くないことに気づいたときは自分のことをワーカホリックだと思いました。(30代・東京都)
・翌日に回してもそこまで支障のない仕事を、前日に終わらせておくために夜に仕事をしに行ったことがある(30代・北海道)
・仕事後,仕事前、休み関係なく成績到達までは数字が頭から離れなかった(30代・福岡県)
※アンケートは30~45歳の日本全国のワーキングマザーを対象にDomani編集部が質問。調査設問数10問、調査回収人数121名。
ワーカホリックに見られる特徴5つ
ここからは、ワーカホリックに見られる特徴5つをご紹介します。
特徴を知っていることで、ワーカホリックであるか判断しやすくなります。自分や家族に当てはまる特徴があるかチェックしてみてください。
休みの日にも仕事のことを考えている
ワーカホリックの人は、休みの日にも仕事のことを考えている特徴があります。一般の人は、休日になれば「買い物に行こうかな」や「家族とドライブに行こう」などと考えますが、ワーカホリックの人は仕事のことで頭がいっぱいです。
常に仕事をしていなければ落ち着かないため、休日になると険しい顔をして、ずっと考え事をしがちです。リラックスできる状態が整っていないため、休日を楽しめません。
椅子に座りっぱなしで運動しない
ワーカホリックの人は、座りっぱなしで運動をしない傾向にあります。なぜならば、仕事に多くの時間を割いていたいと考えているためです。一般的な人ならば、健康のためにジムに行ったり、仕事のお昼休みに買い物がてら歩いたりといったケースもあります。
しかし、ワーカホリックの人の場合、昼休みはながら食べ。朝夕は残業をして、常に仕事を中断させないようにしてしまいます。仕事を優先するあまり、健康を損ねるような行動を取ってしまうのです。
職場での評価を重要視する
ワーカホリックの人は職場での評価を重要視する傾向にあります。承認欲求が高いため、仕事で評価され、出世することに喜びを感じる人も多いでしょう。その喜びに満足せず、もっと上を目指すため、次第に仕事中毒になります。
評価を気にするあまり、強迫観念が生まれ、常に仕事のことを考え働いてしまいます。徐々に中毒になり、自分で仕事をしない選択ができなくなってしまうのです。
真面目で責任感が強く完璧主義
ワーカホリックの特徴4つ目は、真面目で責任感が強く完璧主義であることです。一見良い特徴に見えますが、ワーカホリックの人の場合は、完璧主義が強い傾向にあります。
仕事内容によっては、ある程度のクオリティでも問題ない場合もあるでしょう。一般的な人は、仕事によって力の入れ具合を調整します。しかし、ワーカホリックの人はすべてに全力を注いでしまいます。よって、満足できるクオリティまで残業して心身に負担をかけることに。
また、責任感も強いため、他人の力を借りようとせずすべて自分で片付けようとしてしまいます。頼まれた仕事を断らない性格のため、次第に仕事が溜まっていきリラックスできない状態になります。